スパイダー 増殖のレビュー・感想・評価
全24件中、1~20件目を表示
リアルなホラーでなく、移民問題を暗喩した社会派スリラーとして観られるべき映画
ジャンル的にはモンスターが人間を襲うパニックホラーになるだろうが、科学的な観点や登場人物らの言動については気になる部分、腑に落ちないところが多々ある。外敵が人間の環境にクモが適応進化したからといって、たった1匹から1日程度であれだけの数に増殖するには繁殖サイクルがせいぜい数時間でなければならないし(実際には特に繁殖が速いハエの仲間でも1サイクルは10日~2週間程度)、個体が大型化するにも栄養価の高い餌を大量に摂取して超高速で消化し体を形成する必要がある。爬虫類やクモなどの節足動物の生態と飼育に詳しいはずの主人公カレブにしては、有毒かもしれない未知のクモを雑に保管して毒グモ大量発生の元凶を作る(カレブは爬虫類園を作るのが夢だが、そもそもクモは爬虫類じゃないし!)。最初の犠牲者が出て原因不明のうちに建物が封鎖されるが、住民たちは携帯電話もネットも使えるのに毒グモ被害を行政やマスコミなどに必死に訴えることもしない。たとえ出口がすべて封鎖されたとしても、普通の集合住宅なのだから2階や3階の窓から飛び降りて脱出しようと試みる住民が皆無なのも変。 本作で長編デビューを果たしたセバスチャン・バニセック監督が語るように、都市郊外の公共住宅などに多く住む移民や低所得者らへの差別が、暗喩として本作に込められている。そうした人々を、外見だけで忌み嫌われるクモでたとえたという。原題の「Vermines」はフランス語で“害虫”を意味する。外国人の移民や難民を社会の害虫や寄生虫のように見下し、問答無用で排除すべしと主張する人々が一定数いるのもフランスに限った問題ではないだろう。そうした含意を念頭に置いて鑑賞すると、見え方もまた少し変わってくるかもしれない。 余談めくが、舞台となった印象的な設計の建物は、パリ郊外に実在するピカソ・アリーナ(Arenes de Picasso)という集合住宅。巨大な円柱状の構造部分は地元からカマンベールと呼ばれているそう。マニュエル・ヌニェス・ヤノフスキーというスペイン人建築家が設計し、建築好きにはかなり知られた建物らしい。グーグルマップで「ピカソ・アリーナ」と日本語で検索してもちゃんと表示され、航空写真の3D表示を選択してぐるぐる回転させて眺めると面白いです。
蜘蛛嫌いなのに観ちゃった
そもそも蜘蛛が嫌いです。いや、怖いです。
「ラプチャー」にしても本作にしても悲鳴を
上げそうになりながらも鑑賞してしまう。
まさに怖いもの見たさ🤣
そんな猛スピードで進化するものなのだろうか。
と思うほどにあっという間の進化🕷️
耐性がつくとか、少し大きくなるくらいなら
許容範囲だけど、あそこまで巨大化するのは
やり過ぎで、シラケてしまった(笑)
友達の彼女(リラ)のヒステリックに叫ぶ姿に
イライラしてたけど、いや、自分があの場にいたら
あんなんなるなる、絶対なる(笑)
うじゃうじゃ🕷️パニック!
蜘蛛がうじゃうじゃ増殖&巨大化して 人間を襲う(繁殖のため)パニック映画です。 この手の映画って、 昔々、テレビでヒッチコックの『鳥』とかで 気持ち悪いな〜と幼くして思った記憶がうっすらあります。 昔はテレビで普通にホラー映画も放送されていて、 家族でワーキャー言いながら観ていました。 今だと考えられないですね。 本作はホラーというより、パニック映画かなと思います。 で、主人公たちに私は全く共感できなかったですし、 そもそも本来生息していない地に蜘蛛を持ち込むあたり どうかと思うので、因果応報とも感じますし、 蜘蛛ってそもそも人間を襲おうとしてるんだっけ?と 考えちゃうと、なんだかなあと。 で、割りかしキャストの叫び声とかがうるさ過ぎて 私は頭痛がしてしまい、甚だ疲れてしまいましたね。 ラストバトルの場である駐車場においても 何が起こっているか全然わからないので、 私としてはちっとも盛り上がらなかったです。 車の前に現れた蜘蛛のデカさに、でけーなーと思ったくら いで、あんましスリリングな展開にならなかったので、 拍子抜けでした。 人情話的な要素も余計な気がしましたね。 もっと振り切ってよかったんじゃないかと思いました。 これがフレンチホラー20年の中でNo. 1ヒットなのかあ。 次週は全米No. 1ヒットとなった 『テリファー 聖夜の悪夢』を鑑賞します!!!
上映中に退席しようかと。。。
まったく、まったく面白くありませんでした。 若者たちがフランス語(当たり前ですが)ワーワー言ってるだけ。 相変わらずツッコミどころ満載の映画でした。 映画.comのレビューをちゃんと見てから行けばよかった(後悔)
新世代虫ホラー
毒グモの恐怖を描いたパニックホラーでパリ郊外のアパートに持ち込まれた珍しい毒グモが凄まじい速度で繁殖し閉じ込められた住人たちに次々と襲いかかる様を描きだす。仏蘭西発新世代虫ホラーの解放。大増殖と巨大化を繰り返す毒グモの未知なるエネルギッシュさに恐怖。また原題の「Vermines」は”害虫”。いわゆる郊外のアパートメントに住まうプアピープルたちに被せた害虫という名のメタファー。アパートメント自体のワンシチュエーションの手際の良さや身近に存在するクモがここまで人間を追い込み死をももたらすのかという恐怖感がつねにあった。毒グモを飼い慣らそうとする一つの判断の手違いから地獄へ落とされる人間の判断ミスの恐怖をココまで膨らませれたのは監督のポテンシャルを感じさせ素晴らしいとおもう。
蜘蛛が全く怖くない。懲りない主人公と貧困団地住民たちがとっても嫌だ。
パリ郊外の団地で、異常繁殖した毒グモが人間を襲うパニックホラー。
ホラー?蜘蛛は怖くはない。
数時間であんなに増える???
あっという間に巨大に進化する???
蜘蛛より、団地の人間たちが嫌だ。
観ているだけで不快。
蜘蛛を持ち込んだ元凶の人間が懲りない、反省しない、生き残る。
そして、ラストでもなお、蜘蛛を助ける。
やはりフランス映画「ザ・タワー」とそっくりな雰囲気。
人間関係と貧困、移民の現実が、観ていて蜘蛛より嫌でした。
頼むから、観て良かった!と思える映画を作ってください。
Hole
蜘蛛がたくさん出てくるんだろうな〜とモンスターパニック大好き人間からしたらワクワクもんの題材だったんですが…あれ?全然出てこないし、基本的に登場人物が騒ぎまくっててホラーとしてもスリラーとしてもモンパニとしても全く物足りない出来でした。 爬虫類や虫が大好きな主人公が何故かシンプルな蜘蛛を買って帰ってきてそれが大繁殖してしまって…と主人公が基本的に事態の原因なんですが、悪びれることなく他の住人と言い合いになったりしているのでこの手の作品のメイン格に相応しい抜けっぷりは良かったです。 ただ中盤から他の住人と一緒になってリアクション要因になってしまったのはもったいなかったなーと思いました。 蜘蛛が大量に出てくるところだったり、超巨大化してライトが当たった瞬間に止まってばぁ〜ってなってるところは好きでした。 完全にだるまさんが転んだ方式での驚かせ合いが続くところはコメディじゃんってなって笑ってしまいました。 いやらしいところに潜んでるのも身近な恐怖を演出してくれていて、そこからワラワラ湧いてくるって分かってるのにいざ出てきたらギャー!って言いたくなる映像はビクッとしながら喜べました。 オチへの持っていき方もあっさりで全滅か全駆除かを大胆に描いて欲しかったです。 この手の作品で100分オーバーはちょっと長いかなと思いました。 もっと蜘蛛たちが大暴れする様を見たかっただけに、壮大な音楽や映像には似合わぬコンパクトさでした。 モンスターたちはデカければデカいほど良いんですよね、これ教訓です。 鑑賞日 11/5 鑑賞時間 11:35〜13:25 座席 D-1
蜘蛛の意図
一匹からどうやって繁殖した?
お腹にいたとしても増殖が早すぎるし、最初の個体より大きいのがあれだけいるってどういうこと??
危険を感じるだけで自在に大きくなれるの???
時間経過を入れるだけで多少はリアリティが増すのに、何故一日の話にしたのか…
主人公は、クモのことを隠してたのに白状した途端に「隣人を見捨てられない」とか言い出す。
そもそもの原因が自分であることを早々に忘れ、被害者ぶった上に最後は警察に責任を丸投げするクズ野郎。
他の登場人物も、自己中で人の話を聞かず、冷静な判断も出来ないキャラばかり。
特に妹じゃない方の女性はずっと叫んでて不快。
対話や交渉という概念がないらしく、「毒グモがいる」といえば済むのに罵倒して閉じ込められ、ガスを撒かれる。
警官の言葉を無視して殴りかかる。(「どうでもいい」とかいう警官もヒドいが)
坊主が扉を開け放ってクモを招き入れるが、下手したら全滅の最悪の行動でしかない。
尽く理にかなってない行動にイライラ失笑。
話としても、序盤に意味の分からない揉め事を見せられて眠くなる。
妹と母親の話や、元親友の話とかも薄っぺらくてムダ。
画面もやたら暗いし、建物の構造も現在地も説明がないので何がしたいのかも分かりづらい。
ケータイを使ったSOSや窓からの脱出なども試行されず、土台のリアリティが無いのにこれだけ雑だと苦行です。
ラストの超巨大クモに笑ってたら、アッサリ道を譲ってくれる紳士ぶりに感動。
クモって、どこに潜んでるか分からなかったり、下手したら背中に張り付いてても気付かない怖さがある。
糸も特に活かされないし、あれだけデカくなっちゃうともはやクモである必要性もない。
脚の力がどうとかいう話にもならないし、なんだかなぁ…
蜘蛛巣城
アニマルパニックものとしては及第点というところかな、テンポも悪くなかったし。幾分BGMのノリでごまかされた感はあるが。確かに最初の犠牲者出るまでが長いけどね。
光を当てると蜘蛛が動きを止めるということで、だるまさんが転んだごっこする場面は面白かった。手動式発電のライトを必死で回すとこは笑えた。
元はといえば主人公の蜘蛛の管理が雑だったことでこの事態を引き起こしたのに、被害の拡大を抑え事態を収拾しようとしてる警察に文句言うのは筋違い。確かに一匹の蜘蛛を逃したせいでこんな事態になるとは思わんけど、ただその後警察から逃れようと事態を悪化させてるのは弁解しようがない。今回ばかりは警察に同情するよ。
敵対生物に合わせて体を巨大に進化させる蜘蛛のこの特性。世界中でいまだ続く各国の軍事費拡大傾向に対する風刺となってれば作品に深みが出たかも。そんなわけないか、ただのジャンルムービーだし。
B級ジャンルムービーとして期待せずに見ればそれなりに楽しめる。できれば中途半端な人情ドラマは入れずにもっとグロい描写なんかあればよかったかも。「ミスト」の体内子蜘蛛孵化シーンを超えるものがなかったのが残念。
ラストも駐車場から外に出てみると世界中が蜘蛛の巣に覆われてたみたいな方がよかったな。まあ、配信スルーでいいでしょう。
SPIDER(映画の記憶2024/11/1)
戦いは数だよ兄貴。 ちゃんとしたホラーだったな。フランスホラー当たり外れ激しい印象だったがこれは当たりの方。 サム・ライミとスティーブン・キング絶賛と書いてあっただけある。 突っ込みどころはあるもののパニック映画として良い感じ。 (個人的評価6点/10点中)
久しぶりなクモ映画。
爬虫類モンスターに仕上げた感は良かったんだけど…主人公がクズすぎて。爬虫類好きな設定だけど退治になんも役立たず。おまけに警察との対峙では思わず全部お前のせいじゃん、とツッコミたくなった。
ピカソ・アリーナに行きたい
舞台となる、ピカソ・アリーナなる実在の団地! あんな丸い建物、実物を見てみたくなりました。 試写会で見せていただいた(ユーロライブ)のと スタッフの方が一生懸命準備されているのを目の当たりにして、 とても悪いことは書けない…。 蜘蛛はリアルだし(実際二百匹くらい本物使ってるとか) 他にも色々と爬虫類とか出てくるので、 そういうので震えたい人にはもってこいだと思います。 主人公が身勝手な点は、とりあえず目を瞑りました。
パニックホラーとしては面白いけど
メインの登場人物たちはかなり身勝手で、特に蜘蛛をアパートに持ち込んだカレブは全く反省していないし、警察に拘束されてからの一連の行動には全く共感できない。 蜘蛛には光を浴びると動きが止まるという性質はあるものの、どのように殲滅したのかは不明のまま、アパートが倒壊したシーンで終わるというのも消化不良。 ただ、扉を開けたら通路が蜘蛛の巣だらけだったときの絶望感や、ダクトからぞろぞろと蜘蛛が出てくるシーンはゾワゾワッとして必見! (私事ながら、自宅で蜘蛛を見つけると一瞬ドキッとするようになってしまった。)
右足いつの間に履いた?
裏ルートで手に入れた人を殺す毒を持つクモを題材にしたパニックホラー。 爬虫類や両生類や昆虫や節足動物を飼育するのが趣味のスニーカーの転売ヤーが、とある店で観たこと無いクモを手に入れて持ち帰り巻き起こっていくストーリーで、とりあえず、靴の空き箱にクモを入れて出かけたら行方不明になり、アパートの住人に売った靴の中に潜んでいて…と展開していく。 正確には虫じゃないけれど、虫が大の苦手な自分にはドキドキバクバクもので、大きな音じゃないのに何度もビクッとwこれも一応ジャンプスケア? 繁殖と成長のスピードはムチャクチャだし、その設定なら異様にデカくする必要もなく安っぽいだけながら、中盤あたりまではかなり面白かったのだけれど、なんだか妙に引っ張りまくり、魅力を感じられない登場人物たちの人情ドラマをみせられダレてくる。 ラストも少々曖昧というか、それって残っていたら拡散させてません? もうちょい説得力を持たせてくれたらかなり良くなりそうなのに…。
知性と想像力が皆無のわがまま集団の末路。
誰の目線からでも観ることができないほど登場人物の誰にも感情移入する事ができなかった。 強いてあげれば最後の方に出てきた刑事くらいか。 今年観た同じフレンチスリラーの「ザ・タワー」でも低所得者達が住まう中層階アパートが舞台だったが最近の流行りなのだろうか。 ヤンチャなフランス版マイルドヤンキー達はみな警察の世話になりたくないと言い、大騒ぎしながら自分達で何とか解決を試みるが、その割には保身のために本当の情報を共有しなかったり、考える力が不足していたりなどで事態はより悪い方へと向かっていく。 リーダーらしき奴はいるものの統率力が一切なく、ひたすら破滅の道を進んでいく。 しかも持ち込んだヤツからは全く罪の意識や反省の色が伺えず、早くコイツに酬いを与えてくれと思いながら観ていた。 警官たちが蜘蛛に向かって銃弾をひたすら撃ち込んでいるシーン(ほぼ銃声だけだったけど)はさすがに有り得なさすぎてひっくり返った。 出口前に立ちはだかるラスボス?蜘蛛マジかw ゴールキーパーみたい。 フランスらしい?個性的なデザインの丸いの建物・・・勿体無い・・・。
ベースの出来が良いだけに脚本の粗が目立つ
フランス産のパニックホラー?って事でテンション低めの作品かと思いきや結構テンション高めの作品だった でも舞台設定や演出、カメラワーク等の出来が良いだけに 人間がイマイチ描けてない故の行動原理がわからないキャラクター達 わかりにくい人間関係 自分達で悪い方に行くストーリー展開等々脚本の粗が凄く気になる その辺をもっと煮詰められてたら 星4.5は行くポテンシャルを持ってると思う スタッフロールの長さ的に多分低予算で作られてると思うけどそう感じさせない映像クオリティだった 全体的に彩度低めの映像や後半の暗闇でのごちゃつき辺りは評価別れそうだけど 個人的には面白かった あの舞台はバティモン5的な場所だったんだろうか?
もっとシンプルでいいんだと思うけどね・・・・
久しぶりの試写会で、本作品「スパイダー/増殖」を見てきました。 フランス映画みたいで、若手監督による低予算映画みたいですね。予告編では、結構面白そうに見えましたが・・・・ まずは、ホラー映画ではありません。パニック映画と言ってもいいでしょ・・・ 本作品のアイデアはいいかと思いますが、お話の作り方がいまひとつかな・・・・ なぜ、危険な蜘蛛を都会や多くの人が集まる住宅に持ち込んではいけないのか、この蜘蛛はなぜ危険なのかと言う意味合いがまるでないと言うか・・・蜘蛛の沢山増えて、その蜘蛛がちょっとやっかいだから困って襲われて逃げるんだけど、そのお話に絡んでくる別のエピソードが意外にうざい・・・・ もっとシンプルでいいんだと思うけどね・・・・ 蜘蛛が沢山湧いてくるシーンは、さすがに気持ち悪いけど、特にハラハラドキドキもしないかな・・・・ なぜ、あっという間に警察は隔離していまうなどのエピソードも弱い・・・・ ラストも弱いと言うか・・・・
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