「見る者、見られる者 色即是空」美しき仕事 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
見る者、見られる者 色即是空
ドニラヴァンたら、カラックス作品しかみたことなくて。
エキセントリックな野獣パフォーマーのイメージしかなかったが、この作品では見事にその野生をギリギリギリギリ抑えまくっているものだから、
見ている側はいつ爆発するのかハラハラしてしまう。
起爆を待つ爆弾。
アフリカの青空、色とりどりの自然や民族。
発達した兵士の筋肉のすこやかさと
対比するように
疑心暗鬼の澱みが鬱積していく主人公の内部。
こうでなければならない、ああすべきだ。
いかにも軍人の象徴を感じさせる。
これはいろんな視点で解釈できる、間口が広いアートである。
アタマとカラダ。想念と肉体。
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