劇場公開日 2024年7月12日

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クレオの夏休みのレビュー・感想・評価

全42件中、21~40件目を表示

5.0絶対、監督の自伝的記憶入ってると思ったら、乳母に捧ぐとあった。映像...

2024年7月22日
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鑑賞方法:映画館

絶対、監督の自伝的記憶入ってると思ったら、乳母に捧ぐとあった。映像も挿入される、精神分析的な絵や映像も美しく心を揺さぶる。
最後に乳母はクールに振り返って別れるので、彼女にとってクレオはそんなに大事な存在ではないのかなと思ったら、激しく泣くシーンは感動的だった。それは、監督にとっての欲望でもあるのか。
クレオにとっての乳母の存在のあり方は過酷だ。突然の別れが来るし、当然グロリアには、大事な家族がいる。きょうだいでさえ、新たなメンバーは敵対と嫉妬の対象なのに、このシチュエーションはきつい。グロリアはある意味、暴力的だけれど、でも、クレオの後の人生にとって、この夏休みの経験は忘れがたいものになっていたことがわかる。赤ん坊への儀式を迷信と言い放つグロリアそのものが2つの文化の中で引き裂かれている。
この映画はケアのグローバル化というものを映像として描き出しているのである。
海に飛び込むシーンも感動的だ。クレオは少しずつ大人になっていく。現地の少年たちの通過儀礼は、クレオにとってもそのように機能する。
とても心を強く揺さぶられる映画だった。愛着あるものから離れていくときの感情。

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えみり

4.0純粋な子供心

2024年7月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

クレオのただひたすら純粋な心も美しいし、母がフランスに出稼ぎに行っている間寂しかったであろう兄弟の気持ちもわかるし、大人も生活していかなければならない以上抱えなければならない事情がある。
子供の持つ危うさ、出会いと別れを通して成長していく姿が描かれていて見応えがあった。

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つむり

2.5もっと優しい話が観たかった

2024年7月20日
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鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞181本目。
大好きだった乳母が国に帰り、どうしても会いたいと駄々をこねるクレオちゃんを一人でフランスからアフリカへ行かせて乳母のところで夏休みを過ごす話。
お父さんよっぽどクレオちゃんウザかったのかな。乳母のグロリアの家族や知人はおおむね空気を読まずに来たクレオに冷たい。クレオはクレオでグロリア好きさに結構無茶をして、子供特有の考えのなさというか無邪気というか、そういう危ういところも見せてきてなんだこの映画、全然優しくなくない?予告の時からそんな雰囲気出してましたがそのままでした。

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ガゾーサ

4.5何本かぶりに心和らぐような鑑賞時間だった

2024年7月17日
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幼い感情は遠慮とは無縁だ。
握り締めた果実からいくつもの香りと果汁がはじけるような奔放な眼差しになん度も心を掴まれ、あるいはそれとは違った自分の幼少期を頭の片隅に思いうかべながら観た。

乳母グロリアに守られたパリでの暮らしとグロリアの故郷アフリカで過ごす夏休みのクレオ。

大好きな乳母を独占できなくなるクレオに目線をあわせていると、そこには母の不在を過ごしていた娘や息子の内なる気持ちがもやりと渦巻くのがわかる。
〝経済的〟な実情の示唆はさらりと皮肉的だ。
あんなに明るく愛情深く振る舞うグロリアとまわりの葛藤が伝わる。
そして文化や風土、風習が年月をかけ色付けする〝パリでは見えなかった〟グロリアという女性が形成されてきた道のりのようなものをリアルに感じとるのだ。

幼くして母を失ったクリオが本能的に求める愛、大切な人の不在にまだ理解もできないであろう自分を弄ぶ奥底の感情がアニメーションによって表されるとすこし切ない。

でも、そんな切ないこともある人生をどうかたくましく生きてと祈り、やがて胸のなかでそれが命やまわりへの感謝に変わる日がちゃんと訪れることを願いたくなるのは、グロリアの存在感があるからなのだろう。

じりっと照らす灼熱の太陽の光と木陰から抜けるいたわりの風。
そのなかに、まだまだ無邪気なクレオにも、彼女とそう変わらない年のグロリアの息子にも、とても若いママになった娘にも何かがすこしずつ動いたのが見えた。

成長期のこどもにとって傍らでそっと支えてくれる人の存在がもたらすものがどれだけ大切なのか。
その温度を知った〝心〟は、きっと生きていく上でいつも自分自身に寄り添い続ける力になるのだということを私は信じたい。

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hum

3.0母親と乳母の間にある絶妙な距離感は、クレオを闇へと引き摺り込んでしまった

2024年7月17日
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単純

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Dr.Hawk

4.0ただただクレオの思いが伝わります

2024年7月16日
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Qoo

4.0わたしのお歌なのに

2024年7月16日
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m m

3.5クレオがとにかく可愛くて、 グロリアがとにかく優しかった

2024年7月16日
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クレオがとにかく可愛くて、

グロリアがとにかく優しかった

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jung

3.024-073

2024年7月15日
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思春期のセザールにも
未成年の母のナンダにも。

母であり、乳母であり、一家の大黒柱であるグロリアも全てを受け止められる訳ではない。

皆が悩みや葛藤を抱えながら暮らしている。
クレオに向けかれたセザールの目は、
クレオが赤ん坊を見る目に変わる。

夕暮れのサッカーシーンは、
皆のわだかまりが解けた姿に見えた。

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佐阪航

3.0クレオ

2024年7月15日
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グロリアを返して!

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完

3.5本当にひと夏だけのお話し。

2024年7月14日
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泣ける

楽しい

幸せ

物語の背後にはフランスならではの歴史的、文化的な問題が流れているのかな?(乳母って感覚ないし、元植民地なのかなあの島)
クレオが訪れる島もけしてパラダイスとしては描かれてはいない、乳母の家族も清く貧しく美しく暖かくなんて先進国ってやつの理想では無い。各々の国で各々の問題を抱えた普通の家族の姿が描かれていると思った。
問題がありながらも根っ子には思いやりがあるのが、普通だと信じたい。
しかしあのクレオの生き生きとした姿は素晴らしく、とても演技だと思えませんでした。本当の表情や言動を上手く捕らえて、映画に当てはめた様にすら感じた。
クレオの家族もグロリアの家族もこれから不穏な空気流れまくりだけど、強く支えあって幸せになる事を望んでいます。
って事で、とても控え目で語りすぎない大人な子供の成長譚でした、もちろん観て良かった。

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春

4.0お歌はみんなの物

2024年7月14日
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少女の微笑ましいひと夏成長物語だと高を括ってたら大火傷。綺麗事にしてしまわないけど露悪的でもない匙加減が見事だと思う。
放置夜泣きシーンでクレオが子守唄うたったら赤子にっこり、みたいなくだらん演出だと興醒めだが、洗礼式での一件と合わせて、人格未熟者はネガティブな感情を容易に殺意と結びつける、という身も蓋も無い現実を突き付けてくる。そういうクレオの幼児性を丸ごと受け入れて包み込むグロリアはまさに海だ。
係員に手を引かれて飛行機に向かう途中、一瞬振り返ったクレオは何を思ったのだろう?

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ひろちゃんのカレシ

4.06歳の冒険にはまあまあ濃厚

2024年7月13日
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少女の爽やかな夏の思い出かと思っていたら、人種はもちろん、経済的な差や、文化、宗教的なこともフランスとは全く違う、意外にも社会派な面もあった。
しかし6歳の少女を1人で飛行機に乗せてアフリカに行かせるとは、フランスもなかなか凄い国。

クレオもセザールも分かってはいるけど、強制的にお兄ちゃんお姉ちゃんにならざるを得ない環境の中で、子どもゆえ上手く吐き出せない淋しさや苛立ちに胸がキュッとなる。
エンディングもフランス的で良い。

エンドクレジットの始めに乳母に捧ぐってあったけど、監督の経験を基にしているのかな?
良い映画だったけど、予告編から勝手に期待していたものとだいぶ違ったので評価が難しい。

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コビトカバ

3.5主役交代

2024年7月13日
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幸せ

萌える

母親を亡くして乳母に育てられた6歳のフランス人少女クレオが、母親を亡くして島に帰ったグロリアのもとを訪れて夏休みを過ごす話。

1人でカーボベルデを訪れたグロリアのもとで妊婦の長女ナンダとヤサグレ長男セザールと出会い楽しく過ごしていたけれどという流れの物語で、登場人物はなんだかんだ良い人ばかりだけど、グロリア以外は言葉も通じず同世代のこどもはおらず。

そんな中でみせる少女の機微と成長と…やっぱりこどもが主役のこういう映画は反則ですね。
そしてクレオ役の子の演技力高過ぎ。

健気で、でもやっぱりこどもで、そしてグロリアは最高の乳母で、とても良かった。

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Bacchus

4.0クレオの表情に魅入られた

2024年7月13日
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フランス映画は小さい子どもや若い子を主人公にした映画が多くて、どれもがレベル高いなあと確信できてしまった。

クレオとナニーのグローリアの顔アップがとても多い。クレオが笑う、ふざける、黙る、悲しむ、泣く、謝る、寂しがる、くるくる変わるクレオの表情とまだ乳歯もたくさんかな?という口元もおでこも大きな瞳もくるくる癖毛の髪もふっくらした手足も指も全てをよくこうも美しく愛を込めて撮影できるものだと心から思った。

クレオのパパがシングル・ファザーなのはママが癌で亡くなったから。まだ6歳なのにそれを思い出して、グローリアの母親も同じ病で亡くなったことを知って涙を流して泣けるクレオが羨ましい。感情を素直に出せること、親なり大人の顔色を伺わずに済むってなんて幸せで自由なんだろうと思った。

クレオがグローリアの家に滞在中、まだ遊びたい盛りなのにおそらくシングル・マザーとして赤ちゃんを生んだグローリアの娘。今までクレオが一番年下だったのに、その赤ちゃんの誕生をみんなが祝い喜び、夜泣きにつきあう。死んでしまえばいい、とクレオが思っても仕方ない。居心地の悪さをだんだんとわかってきた。クレオの成長。

空港でクレオと健気に別れてからのグローリアの大きな大きな悲しみの涙にはつられてしまった。

間にちょこちょこ入るアニメーションはクレオの夢や願いや恐怖を表していてとても良かった。

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talisman

4.0【天然パーマで、大きな瞳の小さなクレアの可愛さにヤラレタ作品。小さな女の子の一夏の成長物語でもある。】

2024年7月13日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.5クレオの愛らしさ

2024年7月12日
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この作品のトレーラーを劇場で観て「これを見逃す手はない」と思い、また多分混むのではないかと思って土日を避けて初日の初回、いつもよりも前方の席を予約解禁すぐに購入。そぼ降る雨の中をヒューマントラストシネマ有楽町へ向かうと、広めのシアター1(162席)は思いのほか空いていました。。
で、肝心の観た感想ですが、まぁ脚本としてはクラシックですね。特別意外性はありませんし、「これは振りだな」と思う見せ方をすること(もの)についても大方間違いなく回収されていきます。それでも飽きることなくずっと観ていられるのは言わずもがな、クレオ(ルイーズ・モーロワ=パンザニ)の愛らしさです。ただ歩いている姿だけでも可愛いのに、巻き舌が出来ないのとか、もうニヤつかずにはいられません。(気持ち悪い発言ですみません)
そんなクレオが単身(フランスから)アフリカへ、大好きなナニーであるグロリア(イルサ・モレノ・ゼーゴ)に会いに行き、いろんな想いと経験をしていくわけですが、あることをきっかけに「お客さま」扱いされなくなっていき、そしてグロリアを独占できる時間がみるみる減っていくことで心が乱れます。感情が愛憎共に子供ながらの真っすぐさと容赦のなさで、観ていて非常に痛々しくなるのですが、時折挟み込まれる「回想や夢、また微かな記憶」についてのとある演出がじんわりと沁みて効果的に使われています。
多分、意識していないと作品選択において全くの埒外に置き兼ねない作品ですが、そんな方もまずはトレーラーを観てみてください。お子様と一緒の鑑賞もありですし、兎に角、劇場は空いていますよ!!

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TWDera

4.0〈幼い少女の心の描き方と隠された社会問題の対比がグッとくる〉

2024年7月4日
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泣ける

知的

幸せ

7/12(金)から公開の映画『クレオの夏休み』
6歳の少女クレオとアフリカ出身のナニー(乳母)・グロリアの関係性を描いた約1時間半の映画。

少女とナニーの実の母娘のような愛情深い関係の描き方だけでも観ていて心が惹かれるのに、そこにフランスとアフリカの経済格差による問題がそっと隠されてるところが映画をより魅力的にしている。

ある日、電話一本でパリから故郷に帰ることになったグロリア。ずっと続くかのように思われたクレオとグロリアの関係は一瞬にして変わってしまった。
グロリアを追いかけて、夏休みに彼女の故郷を訪れたクレオは、関係性の変化を少しずつ感じ取っていく。
変わってしまった関係と変わらないといけない少女の心の描き方がとにかくエモーショナル!

少女と乳母の関係を描くだけかと思いきや、それプラス経済格差による社会問題も垣間見える。
グロリアは故郷に実の子どもを置いてパリでナニーとして働いていた。彼女の実の子がクレオを見る目は、けっして親しみに溢れたものではなかった…。自分の子どもを置いて、国を越えて働きに出ないといけない経済状況が特段の説明もなく織り込まれてるのがこの映画の深いところだと思う。

でも、この経済格差によるグロリアの出稼ぎ理由ってクレオには関係のないことで、説明なしにしれっと描かれているのがよりリアルに感じられた。多くを語らずに深く表現する映画、好き!

クレオにとっては、あくまでも大好きなナニーが突然国に帰ってしまって、それを受け入れたくないけど受け入れないといけないだけ。子どもらしい感情表現に焦点が当てられている。

まだ7月に入ったばかりだけど、早くも2024年下半期ベスト10入り確実な映画、なんなら、オールタイム・ベストに入る推し映画に出会いました。

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スクラ

5.0(オンライン試写会は内容に関係せずネタバレ扱い)

2024年7月2日
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yukispica