「どこに焦点を当ててみるか迷うが,見応えのある映画」ありふれた教室 ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
どこに焦点を当ててみるか迷うが,見応えのある映画
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見応えのある映画だった。
まず,ドイツの学校の生徒たちのレベルの高さにハッとする。日本でいえば小中学生くらいの年頃だが、研究の発表、内容は別にして新聞発行に至るまでの計画性と実行力など、日本にはないレベルではないかと驚いた。
母親が盗難の疑いで学校に来なくなり,優秀な息子は母を庇って、クラスを巻き込んで反抗する。主人公の先生は,間違いなく優秀な良い先生だけれど、動画の正当性や事件の初動のミス、目をかけていた生徒を庇うあまり,はっきりとしたことを言わずに追い込まれていく。この生徒が反抗しつつもこの先生を好きだったことは間違いない。ルービックキューブを仕上げてきた場面にちょっとあったかくなった。
最後の場面、堂々と連れさられるこのラストは賛否あると思うが、母を庇い主張を守り通す彼のプライドの高さはあっぱれだろう。盗んでないと主張し続ける母親の問題がちゃんとしてないことにはもやもやしたものが残った。
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