「翻弄されるものたち」ありふれた教室 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
翻弄されるものたち
悪い先生ではないんやけど…あまりにも抱え込みすぎやし、いつか病気になってしまいそう。
今回の件、一番かわいそうなのはオスカーやな。そりゃあ自分の親を庇いたいのは当然。
ノヴァクが監視してたっていうのも問題ではあるんやけど、管理職がその後のケアを現場に丸投げというのがよろしくない。管理職の行動の責任は部下が取るというのも社会人あるあるで見ていてキリキリ。どこの国でも一緒なんやなあ。
子どもは大人が思っている以上に周りをよく見ているし聞いている。大人が喜ぶであろう行動をあえて取ることもあるくらいやし。やけど、子どもには大人の世界(忖度とか…)は分からないから大人と子どもの関係性が分断されたきっかけはその部分なんやろうなと。
ノヴァクがクーンのことをよく思ってなかったっていうのも背景としてはあるのがフェアではないよな…コーヒー代をポッケないないにしている同僚のことは見て見ぬふりするわけやし。子どものタバコも特に上に報告することもなく。臭いものに蓋をする性格ではあるんやろう。
そんな彼女がクーンのことだけは強く非難したのは、個人的な感情も入っているのでフェアではないのかなと思った。告発の後、本当にこれで良かったのだろうかと自問自答しているノヴァクを見ると真面目で責任感が強い人なんやろうなと思う。
自分ともかなりリンクするところがあり辛い映画やった。
こんばんは。
移民も多く多民族国家のEU、個人の思い込みで他人を断罪するべからず、という発想で宗教的な“隣人思想”ですかね。解決を求めないという、いかにもヨーロッパ映画という感じ。日本人には馴染まないので、犯人ハッキリさせろヤー!
何でもかんでも「学校の先生」にもとめ過ぎて可哀想だし、副作用としてホンモノの「先生」は絶滅してしまい、結果的に日本の教育システムが、量産型生徒育成から脱皮できないように思うのです。
めるさま、ご返信ありがとうございました😊 うちの子の学校見てても思いますけど、現代の学校教育制度の改善が時代の変化スピードに全くついて行けて無くて、そのツケを教員がセルフケアしたり出来てなかったりしている。そのため仕事ぶりがパッチワーカーになりつつある、ただ忙しいは忙しい、そんな印象があります。私もタイトルに教師と教員はどう違うのかなんて書きましたが、医療のように学校現場でも教師と教員(教育事務)を区別してあげないと
コメントありがとうございました!少し前の作品なので、めるさんのレビューを見て思い出しながらですが。主人公の先生は時代性の狭間でやり方バランスを取っているつもり(いや取れてました)が、現代の職員室コミュに失敗しちゃいましたね。でも真面目がゆえ、という歯痒さを盛り込んだ意図的モヤモヤ作品と思いました。日本の会社等でもこういうの起きてそうですねぇ。
めるさん、コメントありがとうございます。非寛容方式って、この映画で初めて知りました。学校教育の中で寛容はどこで線を引いたらいいのか曖昧で難しいし場合によっては贔屓と判断されかねないから難しい。だから非寛容方式なんだと思うけれど殺伐としていて悲しい
先生のメンタル強かったですね。
私は悪い先生とはとても思えなかったのですが、(というかかなり優秀な先生では?)たったひとつの行動が崩壊の原因になっていきました。
じゃあどうすりゃよかったんでしょう・・・という感じです。
盗んだ人こそが責任をとるべきだと思いました。(すべての元凶ですし)