「どの国にも、どの場所にも」ありふれた教室 LaStradaさんの映画レビュー(感想・評価)
どの国にも、どの場所にも
「近頃学校でよく物がなくなる。犯人は?」なんて古今東西どこにでもありそうな話をここまでキツい心理劇にできるとは。
誰をも疑いたくないし、子供達を守りたい。ただ、いい教師であろうとしているだけなのに彼女の弱さや思い込みが自身を追い詰めます。全てのシーンに彼女が出ずっぱりと言う造りが観ている僕たちの胸も息苦しくするのです。それだけに、彼女の映らないラストシーンの何とも言えぬ突き放し感。
どの国にも、どの場所にも、誰にでも置き換え可能な苦い物語です。
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