「スーツとテンガロンハット」東京カウボーイ ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
スーツとテンガロンハット
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さすが新さん、スーツもジーンズも、どちらもかっこいい。あの派手なロデオ衣装でも、品がいいのはなぜ。ラストシーンなんか、後ろ姿だけなのに、ステキすぎて、うっとりだわ。余韻が…ヤバい!
会社を買って、生産と利益の再構築をするサラリーマンのヒデキは、数字しか見てない。人間だけど、機械みたい。しかし、自分の仕事にまったく疑問も感じてない彼が、モンタナの牧場で突如変わった。なぜヒデキが実績を上げることにこだわるのか、それは彼女(けい子)より上に行きたいからなのか、それがなぜモンタナの土地で変化するのか。うっすら想像できるのだが、できれば「なぜ」の裏側を、あと少し見せてもらいたかった。そうしたら、もっとヒデキに感情移入できるんだけどな。あと、細かいことを言うが、美味しさにこだわってチョコレートを作っていた会社を買い取り、材料と工程と人件費を見直すのはわかる。でも、作り変えて味がまずかったら意味ないでしょ。パッケージデザイン変えて、宣伝でもして、最初は売上が良くなったとして、おいしくなければ顧客が離れていくだろう。結局、数字は悪くなるんじゃないの? まさか、同じことをモンタナでもやらないでしょうね。
異邦人ゆえの気づきを描いた作品ではあるが、なんか都合良すぎな感じがした。あと、ヒデキとけい子が恋人っぽく見えなかった。ふたりきりの時でも、なーんか硬い雰囲気だった。でも、ウエスタン風味の井浦新を堪能できたのは良かった。そして、広い大地、広い空、美しい山々、かわいい馬には癒された。あと、エンドロールで流れる女性ボーカルの曲は好き。
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