朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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原作(者)を知らず、予告を観て面白そうと思い鑑賞。警察物はTVド...
原作(者)を知らず、予告を観て面白そうと思い鑑賞。警察物はTVドラマもあまり見ない方ですが、役者さんの演技、音楽、画と、さすがの映画クオリティで楽しめました。
ストーリーは私の頭ではついていくのにギリギリ、たぶん、話の辻褄に矛盾や突っ込みどころは無いと思われますが、もう一度観に行っておさらいしたくなりました。
多様性が叫ばれる時代の中、様々な「正義」が遂行される物語です。主人公・森口泉の行動が我々が普通に考える「正義」であり、警察機関もその「正義」を実行することが望ましいのですが、違う観念の「正義」も存在し、それが闇となります。どこまでが事実(現実?)かわかりませんが、市井の民としては少しの怖さと、正義にまで多様性が許されるべきかを考えされられた次第。エンディングに流れる森優太さんの音楽は、この物語全体を通してのそんな観た側の心象を表現してくれたかのようにマッチし、良かったです。
仮にですが「公安警察官・泉」なる大ヒット映画が既にあり、この映画は若き頃の泉の前日談の立ち位置にあったらすごく良いのになと思いました。
最近見た映画で上位に入る面白さ‼︎
•主人公が親友の死の真相を追う物語で警察と公安の正義の違いで正解がわからない、、
•まず犯人が手を合わせているシーンが狂気じみてて見入ってしまったが進んでいくうちにだからかとなった、、
•進んでいくと鳥肌が立つどんでん返しがいくつもあり、ずっと集中して見た、、
•bgmも悲しさと暗い感じが映画と合っていて良かった。
•最後の謝るシーンの演技はすごい、、
100人を救う為に1人を殺してもいいってか?
原作も予告編も知らなかったけど、大好きな花ちゃんが主役なので、それなりにハードル上げて着席。
えっ!杉咲花演じる森口泉、県警で働いてるのに警察官じゃないなんて珍しいな。広報広聴課なんてあるの考えた事無かったわ。
まず、ちょっとした事件が起きて、警察の良くない動きが新聞のスクープに。泉は新聞記者で親友の千佳が記事に関係しているんじゃないかと疑っていたら、1週間後に最初のシーン。ふむふむ、刑事じゃないのに犯人を見つける泉のサスペンスだなって予想。当たってたけどテーマはそれじゃなかったかな。泉の操作に協力してくれる元公安の上司、安田顕演じる富樫、優しすぎるぐらいに感じちゃった。操作に関わるもう1人の刑事、豊原功補演じる梶山も正統派の刑事で迫力あってとても良かった。
あらあら、次々に死者が。ちょっと苦手な関係者多数の展開だった。後半に出てきた怪しげな宗教集団、ちょっとヤバすぎでしょ。で、まさかの富樫。罪にはならないの?
泉は納得できなくて最後の決心。いいね。
ずっと花ちゃん、ヤスケン、豊原のやり取りが楽しかった。特に良かったのが花ちゃんの表情。ずっとハマってました。
静かに淡々と進む物語
映画初心者が前情報無しで鑑賞しての感想です。
・ストーリー
どんどん新情報が浮かんできて真相に近づいていくワクワク感はあった。
しかし、なんというか手に汗握る展開とか物語に引き込まれるとかそういうタイプではない。淡々と進んでいく。
・ミスリード
不倫上司兵藤がタートルネックを着ているのは殺害時につけられた首の引っかき傷を隠すためかと思いきや、普段からよく着ているようでした。
・おみくじ
おみくじの話が出てきてから、とくに言及されないまま事件解決へと話が進んでしまい、「あれどうなったの?」と思っていたら最後の最後でちゃんと回収されて安心。
・県警内の部署について
泉と磯川がそれぞれどういう業務内容なのかよく分からなかった。あと県警に公安部ってあるんだ。勉強不足でした。
・あのシーン
川の向こう岸に立っている千佳が振り向いて、そして消えちゃう...みたいな泉の夢の中のシーン。あれ何のためのシーンなのかよく分からなかった。
色々考えちゃって不眠気味だってことを強調しておきたかったのかな。
・磯川
なんだか一途に泉のことを思って協力してくれてる子ですけど、なんか感情が無くてペラペラしているように聞こえる場面が多かった。途中こいつが裏切るんじゃないかとヒヤヒヤした。
・段々と満開になっていく桜がきれい。
・愛知の人って方言ないんですね。
・豊原さんの脚が長い。
原作の続編が気になる
原作に無い部分と映画だからこその部分
よく出来た脚本。原作でモヤモヤしているところがスッキリします。
宣伝ポスターのコピーは「主演 杉咲花✕原作 柚月裕子」。じゃあその掛け算がイコール映画の価値なのか、演出とか脚本とか映画スタッフの貢献はないのか。と、やや疑問を持ちながら観たのですがよく練られた脚本で面白かったです。
原作は、森口泉シリーズの一作目で、まだ、彼女は警察官でなく県警本部勤務の事務職です。泉の性格付けもそれほどクリアでなく、泉の視点と、準主役ともいうべき磯川俊一の視点が交錯するところがあります。原作者自身が泉でシリーズ化すべきかどうか迷っているような感じさえします。結末もあまり明確ではなく、公安の関与は強く疑われるのですが、そのあたりは何かモヤっとしています。
対して、映画は、犯人にしても、黒幕にしても、彼らの背景、犯行や動機が実にキチンと描き込まれており、原作を読んだ者としては、ああそういうことだったんだと納得できるところがあります。
タイトルの「サクラ」はもちろん公安を指す隠語であるわけですが、刑事として(先に触れたように本作の時点では泉は警察官ですらないので正確に言うと犯罪捜査者としてということになるのでしょうが)スタートした泉の人生の始まりを象徴する意味合いもあると思います。事件が始まったときはまだ蕾だった桜が、映画の最後では満開になっているところ、時間の経過と泉の成長を物語っている感じがしました。良い演出だと思います。
最後に、津村千佳役の森田想さんについて。「朽ちないサクラ」の次の作品「月下のサクラ」を読むと森口泉が実はかなり猪突猛進型のヒロインであることが分かります。私は泉役はむしろ森田さんの方がイメージなのですが。それはともかくこの映画では「辰巳」ではバディだった遠藤雄弥さんと全く異なる役回りで共演しておりちょっと面白かったです。
タイトルの意味
朽ちないサクラってそっちの意味なのか…
と怖くなったラストでした。
原作未読です。
ちょっと前なら映画だよね、ドラマだよね、
小説だよね、で終わったかもしれないけど、
何がホントか信じられない世の中。
なくも無い話なのかな…って思っちゃいました。
ヤスケンさん、いい役者さんだなー。
人情溢れるあったかい役柄から本作みたいな役まで。
杉咲花さんも勿論のこと。
ドラマも今期はアンメットが一番です。
色々と
朽ちない闇‼️
杉咲花ちゃん扮する警察署の事務員がストーカーによる女性殺人事件、それにはまつわる警察の怠慢、そして事件を取材していた親友の記者の死を捜査する‼️全編、凄まじい緊張感を維持する演出は見事で、警察組織の巨大な闇が浮き彫りにされます‼️そういう意味で安田顕さんの存在感が圧倒的に素晴らしい‼️特に花ちゃんと料亭で対決する終盤の緊張感は見事と言うほかない‼️ただ何にも解決してないようにも見えますので、警察官を目指す花ちゃんの奮闘も含めて続編に期待です‼️
帰ってきたあぶない刑事とは真逆のシリアスな警察ドラマ。真逆ではある...
各キャストの方々の圧巻過ぎる演技!!
題名から想像したものとは違っていました。
安定の配役でじっくり愉しむサスペンス
作品ごとに役に入り込み、時を経ての心情の機微な変化が見事な主役の杉咲花、清濁併せ呑む人物をやらせたら安定の上長役の安田顕。
物語としては、主人公が前半のショックから立ち直り、弔いと真実追求の意図を持ち、観察眼と論理思考を駆使して徐々に真の首謀者に、多くの回り道をしながらも近づき、そして到達する見ごたえある内容だった。
淡々と抑えめの進行で若干盛り上がりに欠ける印象もあったが、その分じっくりと作品に向き合え、自分なりに考察もしながら楽しめたように思う。
派手なアクションや演出に依らずとも、俳優たちの演技だけで此処まで上質なものになると云う事を目撃できたのが良かった。
後日談も原作にあるようなので、そちらも映像化されると良いなと感じた。
期待値が高すぎたかも
「孤狼の血」の柚月裕子先生原作という事で公開前から期待値も高く、早速初日に観てきた。
面白かった。良かったけど…何かが足りなかった。
という感じだろうか。
話は良かったし見応えもあったとは思う。ただ登場人物の描き方が甘いとどうしても感情移入し辛くなり、結果として物語に入り込めなくなってしまう。原作は未読なので何とも言えないのだが、感覚的には原作のストーリーを追っただけの映画かなと感じてしまった。こういうパターン、ちょいちょいあるんだよね。「火花」とか「東京タワー」とか。原作は素晴らしいのに映画は一体どうした?みたいな。まあ小説を映画化する難しさと言ってしまえばそれまでの話なんだが。
ミステリーとしても最も身近で最も意外な人物が真犯人であるという、ある意味「究極のド定番」なだけに、今さら犯人を知っただけで驚くわけにもいくまい。だからこそ展開の仕方に工夫を凝らすとか伏線の張り方とか丁寧な人物描写とか、もう少し作り込んで欲しかった。泉と富樫が対峙するクライマックスなどもシーンとしてはとても良かったと思うのだが、何というか構成そのものがあまりに普通すぎて、単なるTVのサスペンス劇場を観てるような感覚だったのが実にもったいない。迫力はあったのにね。
杉咲花さんは意外に「らしさ」が少なかったように感じたが、それでも目の演技などで見せ場はしっかり作ったのではないかと思う。安田顕さんは役とあまり合ってなかったのかな?個人的にはもうひとつしっくり来なかった。それに比べると豊原功補さんは良かったが、それでももう少しクセの強いキャラクターであって欲しかった。駿河太郎さんはとても良かったと思う。びっくりするほど出番は少なかったが嫌な雰囲気を上手く出していた。それにしても最近どんどん存在感が増している役者さんの1人だと思う。
まあトータルでは可もなく不可もない、原作をなぞっただけの普通の作品に感じられてしまったのが残念だった。やっぱり期待値が高すぎたのかな?
おっと誰かが来たようだ
『帰ってきたあぶない刑事』の監督とは思えないほどに真逆の骨太映画で見応えがあった。
キャストも安定感があって良かった。
悪条件が重なってしまったとはいえ、親友を疑って和解できないままになってしまったのは、後悔してもしきれないだろうな。
小出しの点と点が繋がっていくたびに鳥肌が。
どこからどこまでがグルで、誰がどこまで知ってるのか、そもそも事件のスタート地点はどこなのかハラハラ。
真相に辿り着いたはいいけど、知りすぎ喋りすぎは危険だから、その辺でもうやめて、早く逃げて、とホラー映画でもないのに縮こまって観てしまった。
よく幽霊よりも生身の人間の方が怖いというけど、まさにその通りの結末。
タイトルの意味を知り、まあ朽ちないわなと腑に落ちた。
【”世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし”今作はジャーナリストの正義、警察の正義、そして”公安の正義と一親を滅す大義”を描いた恐ろしいサスペンスミステリーである。】
■ストーカー被害を受けていた女性からの被害届の受理を先延ばしにしていた警察。
その間に慰安旅行に行っていた事が、ローカル新聞紙にすっぱ抜かれる。
そんな中、受理していた刑事、辺見(坂東辰巳之助)は虚ろな表情で”警察の正義って何だろう。”と呟く。
その事を警察の事務係の泉(杉咲花)は、親友のローカル新聞記者千佳(森田想)につい喋ってしまい、記事にしたのではと疑い、それを否定する千佳は独自に取材を続けて何者かに殺される。
◆感想
・今作は、ストーカー殺人を切っ掛けに次々に露わになって行くストーリー展開が非常に恐ろしくも面白い故に、ドンドン引き込まれる映画である。
・主人公の杉咲花演じる泉は、自分が親友のローカル新聞記者千佳に見知っていた”事実”をつい話してしまった故に、千佳が殺された事を悔いつつ、自身で上司の富樫(安田顕)や刑事課の梶山(豊原功補)から徐々に情報を得ながら、同僚の若手刑事磯川(荻原利久)の協力の元、真相を探って行く。
■元、公安の富樫を演じる安田顕の序盤は優し気な広報課課長の眼から、徐々に”公安の正義と一親を滅す大義”を泉に説く際の据わった眼の変化が恐ろしい。
そして、彼が公安だった時にカルト集団トラスポース(今は改名して、ヘレネス)により起こされた毒ガス事件を、自身のミスで引き起こした過去のトラウマに苛まれている姿が、彼の”一人を殺しても、百人を救う。”と言う思想形成に及ぶ過程や、”同じ警察でも、公安の正義は違う。”と述べるシーンに説得力を与えている。
・泉がストーカー殺人を犯した神職の男の神社に磯川と共に行った際に、”一つだけ残っていたお神籤”を引いた際に、そのお御籤に書かれていた在原業平の和歌”世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし”の意味や、神社の小社の中を覗いた際にカルト集団ヘレネスの紋章を見つけるシーンなども、効果的である。
ー 劇中でも、梶山が言う”俺たち世代だと、公安の事をサクラと呼んでいたんだ。”というフレーズ。-
・そして、カルト集団ヘレネスの信者で且つて富樫が助けた男浅羽(遠藤雄弥)が千佳殺害の犯人だと分かった際の、”一度、身に着いた思想は、簡単には拭えない”と言う言葉。
ー これは暗喩であり、カルト集団も、狂的な公安の偏向思想も同じである。と言っているのである。-
■一番恐ろしいシーンは、”全てが解決して”富樫と泉が料亭の離れで酒を呑むシーンであろう。泉は、”全ては公安が仕組んだ事ではないですか?”と富樫の顔を正面から見据えて言い、富樫は”憶測で物を言うな。”と受け流すも、泉は”今度の人事で、富樫さんは公安のポストに異動すると聞きましたが。”と言い、厳しい目で泉を見る富樫に対し”私も、殺しますか。”と更に言うのに対し、富樫が言った言葉であろう。
<ラストは、泉が千佳の母(藤田朋子)に、梶山から貰った千佳の記録を渡し、”千佳を殺したきっかけは私なんです。”と涙を流しながら贖罪の言葉を口にし、その後、磯川に、”私、退職する。そして、刑事になる”と言うシーンで締め括られるのである。
今作はジャーナリストの正義、警察の正義、そして”公安の正義と一親を滅す大義”を描いた恐ろしいサスペンスミステリーなのである。>
過ぎた時は戻らず希望はいつでも未来にしかない
結構前から映画館告知で気になってたので見に行きました 原作も少し前に読みました
原作は面白かったです
なので最後の結末は知ってるのでそうなるのか!ってのは体験できませんでしたが…
ただ原作読んでいて助かった部分もあったのでどっちもどっちですかね
最初の人間関係とか端折ってる部分もあると思いますし初めて見て分かりますかね?
最初の事件の描写からタイトルはあんまり引き込まれませんでした〜
これは設定上仕方ないんですが主人公が事務職なので動きの派手さとかは少ないですよね(笑)ほぼ屋上と会議室と喫茶店で話がススムススム(笑)
小説だといいんですが映像だと地味ですね
淡々と進んでくのはいいと思いましたが、不穏な空気感は出すのに何もなかったり、親友は川の向こう側で会えないみたいなアニメ的な描写は好きじゃないなぁ〜
杉咲花はここ最近大変な役が多い印象でしたが今回は静かな闘志が良かったです
安田顕は凄い渋かったな〜
豊原さんのドス効いた声怖い😭
周りを固める俳優がドラマとかでちょこちょこ出てくる人が多くて あれ?この人最近このドラマで出てたよな〜みたいなのが頭の片隅に残りながら見てしまった!
ストーリーはそれがそこに繋がるんだ~でシンプルに楽しめるかと!
ラストのシーンは思ってた以上に良かったです🙌
ただ、富樫さんの涙してたシーンはなんだったのか?利用してたのに?
予告でも使ってた英語の歌は雰囲気あって良かったのですが使い所が…エンドロールも微妙でした
でも満足して見れました!
続編の月下のサクラもやってくれることも期待します〜
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