朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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タイトルのサクラは、、、
杉咲花、ハズレなし。この娘はきっと50,60,70になってもずっと上手い女優さんなんだろうなあ。ずーと観続けたい役者さんである。
ストーリーも新興宗教が絡んでいて、公安とのつながりやタイトルのサクラが公安の事だったり興味深い。警察官でない彼女のような仕事があることは知らなかった。けいじを目指すようなので慣れるといいな。それよりも公安に消されなければいいけど。
以前働いていた職場の近くで、杉咲花が撮影に来てるらしいよ、と話題になったことがあった。この映画だったんだ〜。そして泉が千佳と話していたレストランさんかい、懐かしい。若ーいころ、よく行きました。お値段安めでお金のない若者でも気軽に行けた。大人になってから行ってないので、今度また行ってみようかな。
桜の樹の下にはなにが埋まっている
タイトルに隠された意味とは?
なんか怪しいな、と思ってたら、やっぱりそうだったのか、
という展開を見せる作品でした。
全編、重いというか暗いというか、独特の雰囲気に包まれていて
最初、それが苦痛でしたが、終わってみると、
なるほどと納得するものがありました。重く、暗い結末ですものね。
原作があって、シリーズものだそうで、先に読みたかったな。
タイトルの意味が、途中で明かされるのですが、それには
気づかず、最後になってわかりました。なるほどね。
キャスティングもいいし、私は好きな作品です。
公安の人は、こういう映画をみると、どう感じるのだろうね?
そんなやわな人はいないだろうけど。
かなり分かりづらい
誰の正義が正しいのか
途中まではおもしろかった。 しかし、実行犯がカルト教団ということで...
黒い巨塔
導入部が少々入り組んでいるので、しっかりと把握・整理してから見た方がいいかもしれない。
愛知県で神職の男によるストーカー殺人事件が発生。
殺された女性は警察に被害届を出していたが先延ばしにされ、しかもその間に対応していた所轄の生活安全課は慰安旅行に行っていた事が発覚。
事件とスキャンダルで県警に抗議が殺到する中、広報課の泉は動揺。
スクープしたのは親友で地元新聞社の記者・千佳。泉はうっかり慰安旅行の件を千佳に話してしまっていた。
口止めはしたが記事になり、泉は千佳を疑う。千佳は否定。
その矢先、千佳が変死体となって発見される…。
親友の死、疑った事、それが原因で…? 罪悪感に駆られた泉は自身で事件を究明しようとするが…。
面白味と見応えの警察ミステリー!
最近出演作にハズレが無い杉咲花、円熟の渋みを魅せる安田顕、口は悪いがカッコいい豊原功補…。キャストのアンサンブル熱演。
監督は『帰ってきたあぶない刑事』でデビューした原廣利。同じ警察ものでも、あちらは娯楽アクション、こちらはシリアス。器用さとじっくりとしたミステリーとドラマを見せる。
だけどやはり、話が面白い! 『孤狼の血』の柚月裕子原作の賜物。
泉は同期で同所轄生活安全課の磯川と調べ始める。
事件当日の千佳の足取り。離れた場所への謎の行動。
人間関係。千佳が亡くなってすぐに磯川の元同僚女性・百瀬が解雇された後に自殺していた事が明らかに。
百瀬は磯川の上司・辺見や千佳の上司のデスク・兵藤と関係あった。辺見は突然退職。千佳はその事を突き止め…。
この事から、リークしたのは百瀬と兵藤と辺見である事が濃厚になり、千佳の疑いは晴れた。
では、何故千佳は殺された…?
もう一度千佳の足取りを洗い直す。当日の謎の行動。やがてそこで掴んだのは、かつて日本中を震撼させた大事件との関与…。
カルト宗教団体による地下鉄毒ガス事件。(モデルは言うまでもなくアレ)
泉の上司で元公安の富樫はこの事件に責任が。
事件が起こる前から情報を掴み教団をマーク。その時教団内でリンチ事件を目撃し、被害を受けていた信者を助ける。警察にマークされていた事を知った教団は計画を早めた。
たった一人の信者を助けた事で、大勢の犠牲が…。
さらに調べていくと、事件の発端の神職の男は元信者。
千佳殺しの最有力容疑者も浮上し、その男も元信者で、出戻り。かつて富樫が助けた信者であった。
その事を知っていた辺見、その事を突き止めた千佳、再び過去の事件と対峙する富樫、真実に近付いていく泉…。
そして遂に辿り着いた真相は…。
泉は広報課の職員で、刑事ではない。捜査権の無い者が事件を捜査するのは警察ミステリーの十八番。
ただただ親友の無念を晴らす為。
それが過去の大事件や巨大組織の闇と繋がっていく…。
これも警察ミステリーの十八番。事件の真相には、警察の暗部。
警察ミステリーで必ず描かれるが、決してフィクションではない。現実世界でも警察の不祥事は事欠かない。汚職、隠蔽、冤罪…。
本作の場合、公安。警察の陰の組織や日本のスパイのような存在に思われ、描かれる事が多い。
秘密や謎、よく知らぬ事も多い。
同じ警察組織でありながら、全く違う。警察は人々の為、公安は国の為。
例えそれに人の命が関わっていたとしても…。
もし、それに近付いてしまったら…? 糾弾しようとしたら…?
手段は選ばない。
たった一人の命か、百の命か。
命の重さや数を天秤に架けるなどそもそも間違っている。
それは分かっているが…。
断固として貫く正義も。千佳であり、泉。
が、綺麗事では国を守れない黒い正義。
今も身を置いている者。かつて身を置いていた者。
公安のスパイ=“S”。意外なその人物。指示を出していたまさかの人物…。
言葉巧みに誘導。穏やかだったその顔が恐ろしく見えてくる。演者の巧演。
何人たりとも立ち入る事は出来ない。この“黒い巨塔”に。
タイトルの“サクラ”とは公安を意味する。
だからタイトルは皮肉でもある。“朽ちないサクラ”は“朽ちた正義”。陰の組織は変わらない。
本当に変わらないのか、変えられないのか…?
人一人の信念は変わる。
広報課を辞め、刑事を目指す泉。
新たな事件や“黒い巨塔”に立ち向かっていく様を、是非シリーズ化を!
杉崎花は可愛い🩷
フードを被った男が、無理矢理女の顔を
浴槽の水の中に何度も押し付け動かなくし、
川に投げ込む映像。
ストーカー殺人事件の被害者への警察の対応のまずさを
一新聞社にすっぱ抜かれてしまい
非難轟轟の電話が鳴り響く署内広報課の様子が
映される。
被害者からの訴えに適切な対応を取らず、
むざむざ被害にあった結果という
署内マル秘㊙️事項を
一新聞社にすっぱ抜かれたのだ。
内部の誰が暴露したのか⁉️
皆疑心暗鬼である。
森口泉は署に勤務する事務職。
涼しい顔をしていればいいのだが‥‥。
親友の千佳は実はスクープの新聞社の記者だった。
そして、彼女に秘密事項を喋っていた泉。
しつこく疑う泉に、
私の潔白を証明するわよ。と言い立ち去る千佳。
翌日、なんと千佳が川で溺死体となって発見❗️
広報課長に誘われ個室で食事。
事務職の立場でこんなに親しいのか?
溺死体となった千佳との関係や
直近に会った際の話の内容などいろいろ聞かれる。
二人の関係を調べ上げていた、と言うのだ。
また何か気づいたことがあれば教えてくれ、
と言われる。
屋上で捜査一課の梶山に紹介され、
以後、数回にわたり、
広報課長の冨樫、捜査一課の梶山、事務職の森口泉、
三人での屋上会議が持たれるわけだが、
おかしいだろう⁉️
被害者の知人とはいえ、
捜査内容を刑事が事務職員に言うか⁉️
警察署の屋上で秘密会議って、
そんなのしてたら、
捜査云々より皆懲戒処分ものだろう。
いくら、全国津々浦々警察の不祥事が
散見されるからといって、
それはもっとエロくとことん蔑まれることや、
お金や盗みやイジメやらで、
仕事の本質に関わることで
このような三人の組み合わせって無いと思う。
話の流れとして興味深いが。
最後に泉が警察官になるという理由に
こじつけようともしているが、
これに気づいてしまうと、
作品の良さが半減してしまった。
まだ刑事とはいえ後輩の磯川君と二人で
調べている方が理解できる。
やはり、どんでん返しがあった。
理路整然と説明する泉だが、
演技の上手さもよくわかるし、
本作可愛い女の子だったし好感抱いていたのに、
しらじらしさしか感じられなかった🥲
何を楽しむか 比べるかで評価が変わる純粋刑事ドラマ
2024年劇場鑑賞49本目 優秀作 74点
個人的には世論より楽しめた作品
まず、杉咲花すごいなぁ
湯を沸かすほど〜から始まり、楽園や青くて痛くて〜も素晴らしい、そして近年の市子や52ヘルツ、今作と主演でそれも主人公の演技力込みでひっぱっていく作品にもれなく期待にそう活躍をオールウェイズしてくる
そして同じ様に森田想の躍進も凄まじい
アイスと雨音から始まり、タイトル拒絶にわたしのみている世界が全て、そして辰巳や今作とどんどんエンドクレジットで上に上がってきている
今作は、いったら2024年公開作品の中でも随一の純刑事ドラマで、その中に親友の死を追う為に本来担当でも位でもない若者二人が事件を追っていき、物語の終着点として羊たちの沈黙などで何度も擦られた身内の上層部や古くからの体質が事件を握っていたといつありふれた展開
これを現代に公開し、真新しさを求める多くの人にはよく映らない気がしなくもないが、個人的にもこういったジャンルはドラマ含め数多く鑑賞してきたので、比べようと思えばそうできるが、感覚が一周したのかわかっている展開でも映画として程よく収まっていたら首を縦に振ってしまうほど寛容になってしまったと言うべきか
撮影が藤井道人を感じるような上空ショットや躍動感を覚えた
最後の二人で謎を打ち明け告白を受ける座敷の間は物語冒頭からわかっていた場面ではあるものの、今作は難解なミステリーを楽しむものではないと認識しているので、その会話と受け合う演技を純粋に楽しみました
話を編むということ
杉咲花の演技力が爆上がり!
ロケ地に観入ってる部分が多々あるが(笑)
鑑賞から大分時間開いちゃったけど一応レビュー‼️。
ロケ地が知ってる所だったからそこもあって鑑賞しました。
終始バックの景色が気になってたりしましたが物語も良かったです、これって原作はシリーズ物なのかな❓そんな感じの終わりかたでした。
どんでん返し的な流れもあってそちらにも引き込まれ睡魔は無く最後まで鑑賞できました(笑)。
警察内部は「踊る…」ぐらいの知識しかないけど、なんとなくその知識で内部の味方のはずの警察も敵❓みたいな構図が理解できました、内部のまどろこしい感じも見ていて楽しめましたし、その知識がある人はより楽しめそうな作品でしたね☺️。
ちょい設定に無理があるような部分もあったような…、でも続くようならまたシリーズ観たいと思います😄。
役者さんも杉咲花さんまた圧感です〜😭、悲しい主人公じゃないのは良かったけど、違う角度の悲しい事件でしたね。
豊原さんは久しぶりにスクリーン❓画面❓で見たような気がします、昔はドラマによく出られてたイメージでしたのでお元気そうな姿があり渋い刑事さん役で懐かしい感じもしました😆。
緊張感が続かない
自分的にはドラマチックな終盤に違和感が
杉咲花さん演じる県警の広報職員。ジャーナリストである親友の変死事件を調査する中で真相にたどり着いた。
そう、終わってみればとんでもない終着点。
公安の言う正義、全体最適の是非を問う。
部分最適人間の自分には納得できない論理だった。
きっと花ちゃんも殺されちゃうんだろうな。
兎にも角にも花ちゃんの好調が嬉しい。しかし作品としてはどうだろう。「52ヘルツのクジラたち」と似たようなコメントになってしまうけど、終盤ドラマチック過ぎないか?
警察ミステリー小説ベースのストーリー。 刑事と公安とは同じ家に住む...
警察ミステリー小説ベースのストーリー。
刑事と公安とは同じ家に住む赤の他人みたいなこと言ってましたが、実際にそんな壁のようなものがあるのですか?
たび重なるストーカー被害を受けていた女子大生が殺害され、神社の長男が逮捕された。女子大生からの被害届があったにもかかわらず、その受理を先延ばしにして、警察は慰安旅行に行っていた事実がリークされ、大きな騒ぎになってしまう。
その事実を県警の広報職員である泉(杉咲花)は、新聞記者をする親友千佳にうっかり漏らしてしまう。騒ぎになったあと泉(杉咲花)は、リークしたのは千佳ではないかと疑ってしまう。
その疑いを晴らす為に千佳は翻弄するが、その千佳が殺されてしまう。その後悔の念から泉は独自に捜査しはじめる。
だが事態はもっと大きく深い闇に包まれていた。
主役の杉咲花さんは、殺された親友千佳の真相を暴くため独自に捜査する泉を、
安田顕さんは、泉を心配する直属の上司を、
豊原功補さんは、人情味溢れる刑事役を、
とにかく俳優の皆さんもそれぞれ味が出ていて目を見張りました。
千佳のお母さん役の藤田朋子さんが、娘を亡くして途方に暮れている母親の姿を演じていて、素晴らしかったと思います。
正義の意味とは…
孤狼の血シリーズ以来の、柚月裕子さん原作「朽ちないサクラ」
今回は原作を読まずに、純粋に映画に入った。
タイトルどおり、時折登場する「サクラ」が、各シーンを象徴するアイテムになって、観る者に様々な思考を予想させていた。
そして今作品は、正にキャストの妙があり、主演の杉咲花さんはじめ、上司役の安田顕さん、豊原功補さんなど、脇を固める俳優陣がピッタリはまって、最初から最後まで、作品に引き込まれた感があった。
ストーリーも、1シーン1シーンが予想を裏切られる展開で、ダレることなく最後まで突っ走った。それが自分にはとても心地よく、「また次に続くのではないか」という期待が感じられた。
警察組織を題材にしている本作では「自分にとって、警察官とは何か?」と問いかけるセリフがあるが、それに対して「自分の正義を貫くこと」と答える。
しかし、正義には「偽りの正義」と「真の正義」があると…
上司の冨樫は「偽りの正義」を貫くことで、巨大な警察組織で生き抜いてきたが、それを知った上で泉は「真の正義」を貫くことを強く決意し、新しい世界に飛び立ったのである。
若者が失敗したり、悩み苦しみ、様々な経験しながら、目標に向かって、新しい世界に飛び立っていくその様はとても清々しい気持ちだった。久しぶりにそんな作品に出会えた。
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