「演技力で見せるが、釈然としない点も」朽ちないサクラ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
演技力で見せるが、釈然としない点も
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親友が殺された事件が、ストーカー殺人、組織犯罪へとつながってゆく。
捜査権を持たない人物が事件の捜査をするというのは、探偵ものでお馴染みなので、フィクションとして楽しめます。杉咲花さん、安田顕さん、豊原功補さんは上手です。
ただ、納得がいかない所が幾つかあります。以下ネタバレです。
組織によって仕組まれた事件で、どこまでが本当の事なのか分かりにくいのですが、ストーカーは本当の事件だとして、被害届を受理してもプライバシー保護の観点から内密にするだろうから、それだけであの団体のスキャンダルとして世間に広まるとは思えません。被害届は受理しておいて逮捕はしない、という手もあったんじゃないでしょうか(いや、ダメだけど)
実際の事件をヒントにしたからこういう展開になった気がします。
公安と県警は別とはいっても、警察の人間を黙らせるのに脅迫する必要があったんでしょうか。かん口令をしくだけで良かった気がします。
公安がどこまで非情な手を使うのかは全く想像できないです。
捜査資料を被害者の母親に渡そうとするなんて理解できません。娘が生きた証みたいな扱いになってましたが、その為に情報漏洩しますか。最後の数日間の行動をメモで渡すだけなら、規則違反をせずに母親を満足させられたと思います。
おみくじで真相に迫ったといっても、具体的に突きつけられる証拠ではなく、浅見光彦シリーズに出てきそうな想像の話です。
あの人が消されるなら、主人公も危ないのではないかと心配になりました。
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