ザ・ユニオンのレビュー・感想・評価
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ポテンシャルは高いが、、、
本作は、豪華キャストとスケールの大きなアクションシーンを期待させてくれる作品だ。
しかし、蓋を開けてみると、
そのポテンシャルの高さとは裏腹に、
どこか物足りなさを感じてしまう。
まず、各シーンの演出が緩慢で、
キレがない点が挙げられる。
特に、アクションシーンは、
編集でカット尻だけでも整理すれば、
多少は緊迫感は出せたはずだ。
良いキャストが集結しているにも関わらず、
ダラダラとカメラを回しているようなシーンも多い、
カッコ悪い役を、
カッコ悪いまま撮るのと、
カッコ悪い役を、
ユニークに魅せて撮るのは、
違う。
建設中のビルでのシーンなど、
珍しいシチュエーションでの撮影は斬新で面白い。
しかし、これらのシーンも、もう少し工夫が欲しいところだ。
シナリオは悪くない。
キャスト陣の演技力も申し分ない。
にもかかわらず、なぜこのような結果になったのか。
それは、マーク・ウォルバーグがプロデューサーを務めていることが影響しているのかもしれない。
ジャッキー・アール・ヘイリーのような実力派俳優が途中降板せずに出演している、
彼の能力も十分に生かされているとは言い難い。
監督の問題であろうと推測できるが、
それにOKを出すPの問題だろう。
ワーキング・クラス・ヒーローはつらいよ
王道スパイ物
スパイも地元がお好き
ニュージャージーで建設作業員として働くマイク。悪友らとつるみ、母親と二人暮らし、一度も町を出た事がない。平凡過ぎる人生の40代独身男。
そんなある日、高校時代の恋人ロクサーヌと25年ぶりに再会。ウハウハ浮かれるが、彼女は“下心”があって近付いてきた。睡眠薬で眠らされ、目が覚めるとそこは…
ロンドン。彼女はスパイ組織“ユニオン”のエージェント。
イタリア・トリエステで“CIAの裏切り者”を捕らえる任務が失敗。ロクサーヌ以外のメンバーは死亡し、CIA局員たちの情報が記されたデータが盗まれてしまった。
ロクサーヌはマイクをスパイとしてスカウトに現れたのだ…。
一般人がスパイになる。ベネディクト・カンバーバッチ主演の『クーリエ』でもそんな話あったっけ。
あちらは実話基のスリリングなサスペンスだったが、こちらは気軽に見れるアクション・コメディ。
スパイは諜報機関に属するエージェントが多いが、ユニオンのメンバーは労働者階級。元Amazonのオペレーターもいる。
マイクもそんな経緯でスカウト。目立たず、人ゴミや社会に紛れて。誰も建設作業員がスパイとは思わない。
その設定は面白いが、別に労働者階級スパイである必要性は…。もうちょっとそれを活かした活躍が欲しかった。マイクも訓練は受けるが、たかだかちょっと訓練を受けただけで現場に出れる…? 内通者の正体もすぐ分かってしまう。
ツッコミ所は多々だが、いちいち気にするのは野暮。シリアスな『クーリエ』じゃないんだから。
カーチェイス、追跡、銃撃戦、格闘とアクションはふんだん。
今回はタフじゃないマーク・ウォールバーグとクールなハル・ベリーのケミストリー。掛け合いやロマンスの匂わせなど、実際に長年の友人故の相性の良さ。
印象的な台詞もあった。
口論となり、ロクサーヌはマイクの人生を“つまらない”と言ってしまう。
それに対しマイクは反論。俺の人生は平凡かもしれないけど、友人や家族に恵まれて真っ当だ。君にはいるか?
スパイの世界で生きる者に問い掛ける。
無事ミッション・コンプリート。
一回きりの筈が、“次の任務”の誘い。
さてさて…?
でも今は地元をエンジョイ。
スパイも地元がお好き。
平凡な男が突然、謎のスパイ組織にリクルートされる…って、中学生の考えたストーリーか?
それでも…いいじゃないですか
安請け合い…
国の諜報機関に一般人がこんな簡単に入れるのって。。もっと日頃から鍛えてるとか、昔から特殊能力があるとかじゃないと、あまりにも説得力がない、ただ高い所怖くないってだけじゃ。二大スター共演でご都合主義のアクションそのものは考えず見れるので楽しいのだけど、命懸けの任務を引き受けた理由が、先生に手を出すとか、今でも忘れられない恋人って感じで描かれてないから、しっくり来なかった。ボスが黒幕は予想してたけど、それが結果違ったので、かえって小物感が出てしまい、尻すぼみしてしまった。続編もあるのだろうか。
巻き込まれエージェント
主人公(マーク・ウォールバーグ)は、突然現れた幼馴染の女(ハル・ベリー)に拉致される。
気がつくと、女は極秘任務に協力して欲しいと言う。
何故自分が、と聞くと、なんにも関係ないから、と木で鼻をくくったような言い分。
スパイ大作戦の別バージョンみたいな話だが、ハル・ベリーは相変わらず美しい。
カウチポテト(古っ!)にピッタリスパイ映画
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