劇場公開日 2024年9月13日

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ヒットマンのレビュー・感想・評価

全143件中、1~20件目を表示

3.5いろんなパウエルが拝めるクライムラブコメ

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5コメディの枠内で人間を掘り下げる巧みな語り口

2024年9月29日
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鑑賞方法:試写会

リンクレイター監督は映画に有機的な空気を持ち込むのに長けた名匠だ。今作でもコメディというジャンルを月並みなテイストに留めることなく、軽やかなタッチの中、主人公の内外面を無理なく味わい尽くす巧みな趣向が試みられている。そこに絶妙にハマっているのがグエン・パウエルの存在感。一つ間違えば癖の強くなりがちな役柄が、ナチュラルさとスマートさと人間臭さを併せ持った彼の魅力によって、嫌味なく引き立てられているのが最大の魅力と言っていい。さらには大学教師のパートタイム仕事が、いつしか”演じる”という真実と虚構性の間にある境界線を行き来しつつ、自らの専門でもあるフロイトの言う”イド”と”エゴ”という意識の構造を身をもって体感することになるという、決して難解になりすぎない程度に心理学で遊ぶ知的なストーリー構築も忘れがたい。実話ベースの素材と、語り口と、演技。これら三要素が実にバランスよく奏でられた一作である。

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牛津厚信

3.5病める米国社会の風刺画。実話ベースの前半は興味深いが

2024年9月18日
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鑑賞方法:試写会

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映画冒頭、「ゲイリー・ジョンソンの人生に着想を得た やや本当の話(a somewhat true story)」との断り書きが示される。主人公のモデルは、警察に協力して殺し屋(hit man)になりすまして殺人教唆の容疑者ら多数の逮捕に貢献した実在の人物だ。

リチャード・リンクレイター監督らがこのユニークな経歴の人物を知るきっかけになったテキサス州の月刊誌の記事(ウェブでもtexas monthly hit manで検索して閲覧できる)を読むと、同州ヒューストンを拠点とするゲイリーが10年で60人以上の殺害を依頼されたという事実にまず驚かされる。ヒューストン市は人口230万人ほどで、日本で規模が近いのは名古屋市。名古屋で毎年6件の殺害依頼があると言われたら嘘っぽいと感じるが、アメリカではそれが現実であることに社会の病み具合の深刻さを思い知らされる。

撮影の都合で舞台をヒューストンからニューオーリンズに移したものの、カレッジで心理学を教えるゲイリーが、囮(おとり)捜査の対象を事前にリサーチして相手が好みそうな殺し屋キャラクターを演じ分けるという前半はおおむね実話の通り。これは殺人教唆犯と囮捜査官という特殊な関係に限らず、相手に応じて複数のペルソナを使い分けるという、作家の平野啓一郎が提唱する分人主義にも関わるような対人コミュニケーションをめぐる興味深いテーマで、後半の内容次第ではアイデンティティと対人関係の観点から人間の本質について深く考えさせる映画にもなり得ただろう。

DVをふるうパートナーを殺してほしいと頼んできた女性を説得して思いとどまらせ、別れて新しい人生を歩むようアドバイスしたエピソードも、元の記事で紹介されている通り。だが、グレン・パウエル(リンクレイター監督と共同で脚本も手がけた)が演じるゲイリーと殺しを依頼してきたマディソン(プエルトリコ系米国人女優のアドリア・アルホナ)との間に芽生えるロマンスと、その後の展開はもちろん創作だ。

フィクションが優勢になるこの後半の展開が、7月に日本公開されたトッド・ヘインズ監督作「メイ・ディセンバー ゆれる真実」に通じる大きな問題を抱えていると感じた。未見の方に配慮しぼかして書くが、この問題には主に2つの側面があり、第1は実在の人物をモデルにしながら、ストーリーをより“劇的に”する狙いで、その人物の価値観や倫理観が偏った、歪んだものとして受け止められるようなエピソードを創作して加えること(元の人物への配慮と尊重を欠いた印象を受ける)。第2は、主人公側による善悪の判断に基づき、悪いことをした奴を(たとえそれが私刑であっても)罰していい、主人公側の目的や幸福のために悪人は犠牲になっても仕方ないとでもいうような独善的なメッセージを伝えかねないこと。

リンクレイター監督作には「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」などお気に入りもあるだけに、今作の出来は残念。「メイ・ディセンバー」と同様に、ハリウッドのフィルムメーカーの傲慢さが出たと思う。こうした企画が通り、大規模な予算がつき、完成・公開に至るのもまた、米国社会の病んだ一面を自らさらしているようで皮肉でもある。

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高森 郁哉

4.0主演もいいが脚本もいいグレン・パウエルが本領発揮

2024年9月14日
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楽しい

大学で哲学と心理学を教える男が、訳あって職務停止になったおとり捜査官に代わって潜入捜査を始めることに。このありそうでなさそうな話がさらに面白くなるのは、主人公が依頼人の女性に恋してしまってから。実話ベースの物語に適度な脚色を加筆し、観客をぐいぐい引っ張っていくのは、主演と脚本を兼任しているグレン・パウエル。今、あちこちで"ポスト誰々"という形容詞付きで語られているハリウッドの新しい救世主だ。

話の肝は、誰しも別人格を装うことは楽しいに違いないが、そこから、自分を変えることと自分自身でいることの配分にこそ生きる知恵があると我々に分からせるところ。そのあたりもパウエルの脚本は巧みだ。

監督のリチャード・リンクレーターはパウエルと共に製作と脚本を担当している。『ファーストフード・ネイション』(06)から20年近くバディ関係をキープして来た2人だが、早くからリンクレーターが"将来きっと大物になる!"と信じていたという盟友のグレン・パウエルが、本当の意味で気になる脇役から魅力的な主演俳優にシフトしたのが本作だ。

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清藤秀人

2.5中村アン

2025年5月18日
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単純

にヒロインが似ていると思うのは私だけだろうか。
そこが最も印象に残った。

主演俳優の変化も見事でつまらなくはなかったが、
一部とはいえ事実に基づく割には全体の流れが不自然でしっくりこなかった。
特にラストは雑すぎると感じた。

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みみず

2.0なで肩😅

2025年5月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

恋するプリテンダーから観て思ったけど、
かなりのなで肩だよね笑
それななで肩じゃなくて肩の筋肉が異様にすごすぎるて肩がもっこり盛り上がってそう見えてるだけなのか!?

でもかっこいいよね😇
歯並びめっちゃ綺麗!

変身は正直似合ってないのがほとんど🤣🤣🤣🤣
ロンの時が一番カッコよかった🥰

大学の授業で、
女と出逢ってだんだんセクシーになっていってたから、フェロモンが漏れ出ていたのか学生も「なんか最近セクシーじゃない?」と言っていた🤣🤣
恋するとフェロモン溢れ出るんだね笑

んで最初かららへんは受講してくれる学生が少ないからか、小さい部屋だったけど、セクシーになっていってから受講してくれる学生が増えたのかなんなのか分からないけど最後らへんはめちゃ広い部屋で学生満員で満員御礼ですか!?の勢いであんな広い部屋にパンパンに学生いたのワロタ🤣🤣🤣

口コミで「あの先生セクシーでいけてる」て学生の間で広がったのかな🤣🤣🤣

うん、なで肩だけどカッコいいのはカッコイイ!!🤩🩵

話の内容は...ソコソコおもんなかった笑
中身のない偽殺し屋ストーリー笑

TSUTAYAレンタルの新作300円で借りたけど準新作の200円になってから借りても全然良かった😛てくらい薄い内容😂

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HY

4.0面白かった

2025年4月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

面白かったです☆

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hide1095

3.0素?演じてる?

2025年4月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一人きりのときには素かもしれないが、
他者がいるときは何かしら演じてるのかもしれない。

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上みちる

3.5終盤ドキドキ

2025年4月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

どう切る抜けるの〜とドキドキハラハラ💓
相手によって変装し、そのメンタルが凄い
面白かったです。

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Toshi

2.0シビックに乗ってる

2025年4月7日
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主人公は大学の先生をしつつ警察の囮捜査の一員となり殺人依頼を受ける事でその依頼者を逮捕していくが、何だかこのやり方が腑に落ちない。確かに殺人は行われないがもっとやり方あるんじゃない?何なんだこのアメリカの警察は。それからこの男女が最低である。何の共感も無い。あんな事やっておいて幸せになりましたまる、ではお話にならない。最後に腹が立って終わるなんて後味の悪い映画。

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GAB I

3.0コメディ?

2025年3月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

興奮

コメディっつうことで見てみたけど、スタイリッシュなテンポの良いサスペンスって感じだった、コメディは苦手だからテイスト的にはアリだったけど、ラスト結末は楽観的に描かれているが、道徳的にはかなりヤバい

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柿男

4.0なりたい自分を見つけるのはいい事だけど、やった事はイケナイ事

2025年3月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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近大

3.0なんだかなぁ。

2025年3月10日
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りか

3.5予習なし。ヒットマンとは、殺し屋とか暗殺者の意味なので、アクション...

2025年2月7日
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楽しい

予習なし。ヒットマンとは、殺し屋とか暗殺者の意味なので、アクション映画だと思っていたら全然違いました(^^;
レビューが低かったので、全く期待していなかったけど、意外と面白かった。
マディソン役の女優さんが、めっちゃ魅力的。
グレン・パウエルの七変化が見れます。

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まありん

2.5ラストの展開・・・私には無理。

2024年12月25日
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琥珀糖

4.0昔は"自分探し"の旅に出る若者が居りましたが、

2024年12月13日
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鉄猫

4.0グレン・パウエルが書いたセリフはどのあたりだろう?

2024年11月30日
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笑える

楽しい

興奮

今年、グレン・パウエル主演作を観るのは『ツイスターズ』『恋するプリテンダー』に続き3本目。
本作では冴えない大学教授の役だけに、今年の他2作ほど元気ではなかったのだが、「偽の殺し屋」を演じ始めてからはイキイキし始めたのでかなり楽しめた(笑)

『ツイスターズ』『恋するプリテンダー』に共通するのは、相手役の女性とのシーン。
シドニー・スウィーニーもデイジー・エドガー・ジョーンズも、本作のアドリア・アルホナも本当に魅力的で……。そう見えるのはグレン・パウエルのおかげ!とまで言わないものの、彼とのシーンがもたらす効果は少なくないように思える。

脇役たちが「コメディですぜ!」と言わんばかりの演技をしてくれるのが楽しく観られ、まさに職人芸だった。
リチャード・リンクレイターとともに脚本にもクレジットされているグレン・パウエルが、一体どのあたりのストーリーやセリフを考えたのか、興味津々である。

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orokamono

4.0今年1番のクライム・ミステリー

2024年11月7日
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怖い

興奮

知的

空を飛ぶでもなく、カーチェイスで脅かすでもないが、オレ的に今年1番の傑作になったのはストーリーが最高に面白いから。

大学教授で一見普通のおじさん(グレン・パウエル)がおとり殺人請負人。

数々の成功を収めた決め手は「現金」の受信。なのだが、新たな色っぽい依頼人の若奥様(アドリア・アルホナ)には金がないから色気で迫ってきたのには流石の殺し屋もイチコロでした。

ローに抑えた画面がクライム・ミステリーにはまった。リフレインが自然で本が上手い。ただし、パピーエンドに終わるかどうかは見てのお楽しみ。

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お茶と同情

このお話自身が何処までが囮なのかと惑わされる

2024年10月29日
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鑑賞方法:映画館

 殺人を請け負うと見せかけて依頼人を誘い込み、「あいつを殺してくれ」と言う言葉を引き出し、現金を手渡した途端に逮捕という囮捜査に関わる捜査員のお話。まず、そんな捜査がアメリカでは本当にあるなんて事に驚きます。でも、そのネタを作り話として軽やかに押し広げ、一方で深く掘り下げつつ物語を二転三転させる技の冴えは流石にリンクレイターでした。ヒットマン役のグレン・パウエルの本気がどこにあるのか分からないとぼけた振る舞いも魅力的でした。

 そして、本作を観終えて直ぐ、元ネタの Texas Monthly (2001/10月号)のweb記事を観に行ってしまいました。

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La Strada

3.5オールパイ・イズ・グッドパイ

2024年10月21日
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近頃人気のグレン・パウエルが、ニーチェだのフロイトだの哲学だの人生だのと長いカットで説教くさいことをしゃべるリンクレーター監督らしい作品なのだが、ひと言で言うと、そんな都合のいい相手がいるかよ!そんな羨ましいうまい話があるかよ!という感想。一応、ちょっと実話を基にしているということで、リアル囮捜査官のゲイリー・ジョンソンさんが人を殺してマディソンみたいなとんでもない美女とくっついたというわけではないと思う(当たり前)。

そんな終盤のイリーガルな展開を受け入れられるかどうかというのはあるが、オレ自身は世の中には死んだ方がいい人間もいると思っているので、ジャスパーはそこまで悪じゃない?と思いつつ、ウディ・アレンのマッチポイントっぽさを感じさせる捻りすぎないアイデアが、犯罪ラブコメとしてちょうどいい加減という気がした。

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ジョンスペ
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