ヒットマンのレビュー・感想・評価
全143件中、1~20件目を表示
いろんなパウエルが拝めるクライムラブコメ
グレン・パウエルの容姿からくるイメージは、個人的にはジョック(アメリカのスクールカーストの頂点)っぽいセクシーマッチョ陽キャな感じなのだが、今回彼が演じたゲイリー・ジョンソンはほぼ真逆のキャラクター。髪をぺったりと七三に分けた地味な心理学の教授だ。
でもねえ、その口角やらがっちり体型から既にセクシーが漏れ出ちゃってるんですよ。逆にゲイリーでいる時の姿がコスプレに見える。もちろんそのギャップ受け狙いのキャラ作りだろうし、これはむしろ高評価。
冒頭で設定の説明はさくっと済ませて、前半はパウエルの七変化を楽しむパート。ポスタービジュアルから膨らんだ期待をちゃんと満たしてくれる。囮(おとり)捜査官としての仕事内容に深入りはせず、パウエルのビジュアルで遊ぶことにウエイトが置かれている。
中盤からは、彼の変装レパートリーの中でロンという一番パウエルらしいキャラが物語のメインになり、ロンとしてマディソンに出会ったことをきっかけに、ゲイリーとロンの境目がだんだん曖昧になってゆく。
オープニングで「 ”やや” 本当の話」という断りをちゃんと入れ、エンドロールでも念押ししてはいるのだが、アメリカ映画は時々実在の人間の扱いが大胆で困惑する。
ゲイリーのモデルになった実在の囮捜査官の実名をそのまま使い、飼い猫の名前まで実際のままなのに、そのゲイリーに物語の中とは言え犯罪を隠蔽させ、殺人までさせてしまうことにはちょっと驚いた。
夫殺しを依頼しに来た人妻を思いとどまらせたところまでは実話らしいのだが、実際のジョンソン氏はもちろん殺人の隠蔽も人殺しもしていない。
フィクションかつコメディなので真顔でダメ出しする気は毛頭ないが、正義に立つ側の仕事をしていた実在の人間をモデルにするなら、礼儀として物語の中でも正義を貫かせるだろうという先入観が、私の中にはあった。
だが、後半の展開を見て勘違いに気づいた。ああこの作品の方向性は実在のジョンソン氏の仕事ぶりの凄さや面白さを知らしめるものではなくクライムラブコメディで、人間の自我のあやふやさがテーマなんだな、と。
だけどね、物語中の真実としてはマディソンは保険金を釣り上げて夫を殺し、ゲイリーの前任のジャスパーにも毒を盛ったとんでもない女だよ? そんな女と、共犯になってまで付き合うってなんだか破滅的で、素直によかったねという気持ちになれない。コメディの中のことで真面目に心配するのも野暮なだけだとは我ながら思うが。
心理学の小ネタを布石にして、自分がなりきった架空の人物に本来の自分が影響を受けるという話の筋は興味深かったが、恋愛パートのオチにいまいち乗れなかった。
美男美女カップルだし、いろんなパウエル&セクシーパウエル見られたし、猫も出たからまあいいけどさ……
ところで、ああいうやり方の囮捜査って犯罪を誘発しているとは言えないのかと疑問に思って調べたら、アメリカには「罠の抗弁」なる判例法があるそうだ。
被告人が囮捜査以前に当該犯罪を実行する「傾向性」がなかったと陪審や裁判官によって認められれば、処罰されない場合もあるとのこと。つまり、囮捜査員に引っ掛からなければ犯罪行為に踏み出していなかっただろうという人は罪に問われないで済む仕組みが一応ある。
ただしこの「傾向性」という概念の具体的な定義、認定方法などには曖昧な面もあるとか。
マディソンは、囮捜査員から説諭されたのに自分で夫を殺したからなあ……こりゃ傾向性あるわ。やっぱあかんわ、ゲイリー目を覚ませ。
コメディの枠内で人間を掘り下げる巧みな語り口
リンクレイター監督は映画に有機的な空気を持ち込むのに長けた名匠だ。今作でもコメディというジャンルを月並みなテイストに留めることなく、軽やかなタッチの中、主人公の内外面を無理なく味わい尽くす巧みな趣向が試みられている。そこに絶妙にハマっているのがグエン・パウエルの存在感。一つ間違えば癖の強くなりがちな役柄が、ナチュラルさとスマートさと人間臭さを併せ持った彼の魅力によって、嫌味なく引き立てられているのが最大の魅力と言っていい。さらには大学教師のパートタイム仕事が、いつしか”演じる”という真実と虚構性の間にある境界線を行き来しつつ、自らの専門でもあるフロイトの言う”イド”と”エゴ”という意識の構造を身をもって体感することになるという、決して難解になりすぎない程度に心理学で遊ぶ知的なストーリー構築も忘れがたい。実話ベースの素材と、語り口と、演技。これら三要素が実にバランスよく奏でられた一作である。
病める米国社会の風刺画。実話ベースの前半は興味深いが
映画冒頭、「ゲイリー・ジョンソンの人生に着想を得た やや本当の話(a somewhat true story)」との断り書きが示される。主人公のモデルは、警察に協力して殺し屋(hit man)になりすまして殺人教唆の容疑者ら多数の逮捕に貢献した実在の人物だ。
リチャード・リンクレイター監督らがこのユニークな経歴の人物を知るきっかけになったテキサス州の月刊誌の記事(ウェブでもtexas monthly hit manで検索して閲覧できる)を読むと、同州ヒューストンを拠点とするゲイリーが10年で60人以上の殺害を依頼されたという事実にまず驚かされる。ヒューストン市は人口230万人ほどで、日本で規模が近いのは名古屋市。名古屋で毎年6件の殺害依頼があると言われたら嘘っぽいと感じるが、アメリカではそれが現実であることに社会の病み具合の深刻さを思い知らされる。
撮影の都合で舞台をヒューストンからニューオーリンズに移したものの、カレッジで心理学を教えるゲイリーが、囮(おとり)捜査の対象を事前にリサーチして相手が好みそうな殺し屋キャラクターを演じ分けるという前半はおおむね実話の通り。これは殺人教唆犯と囮捜査官という特殊な関係に限らず、相手に応じて複数のペルソナを使い分けるという、作家の平野啓一郎が提唱する分人主義にも関わるような対人コミュニケーションをめぐる興味深いテーマで、後半の内容次第ではアイデンティティと対人関係の観点から人間の本質について深く考えさせる映画にもなり得ただろう。
DVをふるうパートナーを殺してほしいと頼んできた女性を説得して思いとどまらせ、別れて新しい人生を歩むようアドバイスしたエピソードも、元の記事で紹介されている通り。だが、グレン・パウエル(リンクレイター監督と共同で脚本も手がけた)が演じるゲイリーと殺しを依頼してきたマディソン(プエルトリコ系米国人女優のアドリア・アルホナ)との間に芽生えるロマンスと、その後の展開はもちろん創作だ。
フィクションが優勢になるこの後半の展開が、7月に日本公開されたトッド・ヘインズ監督作「メイ・ディセンバー ゆれる真実」に通じる大きな問題を抱えていると感じた。未見の方に配慮しぼかして書くが、この問題には主に2つの側面があり、第1は実在の人物をモデルにしながら、ストーリーをより“劇的に”する狙いで、その人物の価値観や倫理観が偏った、歪んだものとして受け止められるようなエピソードを創作して加えること(元の人物への配慮と尊重を欠いた印象を受ける)。第2は、主人公側による善悪の判断に基づき、悪いことをした奴を(たとえそれが私刑であっても)罰していい、主人公側の目的や幸福のために悪人は犠牲になっても仕方ないとでもいうような独善的なメッセージを伝えかねないこと。
リンクレイター監督作には「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」などお気に入りもあるだけに、今作の出来は残念。「メイ・ディセンバー」と同様に、ハリウッドのフィルムメーカーの傲慢さが出たと思う。こうした企画が通り、大規模な予算がつき、完成・公開に至るのもまた、米国社会の病んだ一面を自らさらしているようで皮肉でもある。
主演もいいが脚本もいいグレン・パウエルが本領発揮
大学で哲学と心理学を教える男が、訳あって職務停止になったおとり捜査官に代わって潜入捜査を始めることに。このありそうでなさそうな話がさらに面白くなるのは、主人公が依頼人の女性に恋してしまってから。実話ベースの物語に適度な脚色を加筆し、観客をぐいぐい引っ張っていくのは、主演と脚本を兼任しているグレン・パウエル。今、あちこちで"ポスト誰々"という形容詞付きで語られているハリウッドの新しい救世主だ。
話の肝は、誰しも別人格を装うことは楽しいに違いないが、そこから、自分を変えることと自分自身でいることの配分にこそ生きる知恵があると我々に分からせるところ。そのあたりもパウエルの脚本は巧みだ。
監督のリチャード・リンクレーターはパウエルと共に製作と脚本を担当している。『ファーストフード・ネイション』(06)から20年近くバディ関係をキープして来た2人だが、早くからリンクレーターが"将来きっと大物になる!"と信じていたという盟友のグレン・パウエルが、本当の意味で気になる脇役から魅力的な主演俳優にシフトしたのが本作だ。
なで肩😅
恋するプリテンダーから観て思ったけど、
かなりのなで肩だよね笑
それななで肩じゃなくて肩の筋肉が異様にすごすぎるて肩がもっこり盛り上がってそう見えてるだけなのか!?
でもかっこいいよね😇
歯並びめっちゃ綺麗!
変身は正直似合ってないのがほとんど🤣🤣🤣🤣
ロンの時が一番カッコよかった🥰
大学の授業で、
女と出逢ってだんだんセクシーになっていってたから、フェロモンが漏れ出ていたのか学生も「なんか最近セクシーじゃない?」と言っていた🤣🤣
恋するとフェロモン溢れ出るんだね笑
んで最初かららへんは受講してくれる学生が少ないからか、小さい部屋だったけど、セクシーになっていってから受講してくれる学生が増えたのかなんなのか分からないけど最後らへんはめちゃ広い部屋で学生満員で満員御礼ですか!?の勢いであんな広い部屋にパンパンに学生いたのワロタ🤣🤣🤣
口コミで「あの先生セクシーでいけてる」て学生の間で広がったのかな🤣🤣🤣
うん、なで肩だけどカッコいいのはカッコイイ!!🤩🩵
話の内容は...ソコソコおもんなかった笑
中身のない偽殺し屋ストーリー笑
TSUTAYAレンタルの新作300円で借りたけど準新作の200円になってから借りても全然良かった😛てくらい薄い内容😂
シビックに乗ってる
なりたい自分を見つけるのはいい事だけど、やった事はイケナイ事
大学で心理学と哲学を教えるゲイリー。
バツイチ独身で家では2匹の猫と暮らすこの平凡な男には、意外な副業が。
地元警察の捜査に協力。と言っても、機器類など技術面のサポート。
ところがある日、殺し屋に扮する予定だった囮捜査官が問題を起こし、職務停止に。急遽、ゲイリーがその代役を務める事に。
バレたら命も危うい。が、ゲイリーは心理学を活かして相手を分析し、見事普段の自分とは違うプロの殺し屋に成り済まし、殺しの依頼人逮捕に貢献。
思わぬ才を発揮したゲイリーは囮捜査官として見た目も性格も変え変え、殺しの依頼人から証拠を引き出し、次々逮捕に導いていく。
映画として面白味ある設定だが、何と実在の人物が基というから驚き。
大学で教鞭を執りながら囮捜査官として警察の捜査に協力し、70人以上を逮捕。それにインスパイアされた“やや実話”。
主人公のキャラ設定はほぼノンフィクションだが、話自体はフィクション。
これ、もし話もノンフィクションだったら、大暴露問題作…!?
また一人、殺しの依頼。支配的な夫に悩むマディソン。
ゲイリーは“セクシーな殺し屋ロン”として接触。
殺人依頼を引き出すどころか、思い留まらせ、彼女の新しい人生を手助け。
当然の如く恋に落ちた二人。
偽の殺し屋と殺人依頼者のイケナイ関係は一線を越えてしまい、真っ当に生きてきた人生の歯車も狂わしていく…。
殺し屋のタブーは依頼人やターゲットにシンパシーを感じてしまう事。恋に落ちるなんてプロとして失格。
だけどゲイリーはプロどころか本物の殺し屋じゃない。ましてや警察の人間でもない。
だから相手に情が移ってしまうのは絶対タブー/NGではないんだけど…。立場がねぇ…。
こちらは警察に協力してる身。あちらは殺しを依頼してきた本来なら逮捕する筈だった相手。
そんな二人が密かに恋に落ちちゃったんだから、やっぱりイ・ケ・ナ・イ…。
それは分かってるんだけど、マディソンが超魅力的。
当初はか弱い薄幸の女性。解き放たれたら、アグレッシブでホット。
セクシーでキュート。あっちはこっちに好意を抱いているのだから、こっちも惚れるなと言うのが無理。
マディソンもセクシーでワイルドな“ロン”にベタ惚れ。
“君の為に”。イケナイ二人の秘密の関係は燃えに燃える。
ちょっとエッチでありつつ、お楽しみプレイもユーモアたっぷり。そしてセクシーとホットが迸る。
グレン・パウエルとアドリア・アルホナの魅力大爆発!
とりわけグレン・パウエル。
冴えない普段の大学講師。七変化の偽殺し屋。特にセクシーなロンは今旬グレンのハマり役。素…?
ヘアメイクや衣装の力もあるが、巧みに演じ分けたグレンの演技力もあってこそ。その演技力は“ダニエル・デイ=ルイス級”!(チームを組む刑事曰く)
一人何役って訳じゃないけど、様々なグレンが見れ、グレンファンにとっては一粒で何味も美味しい。
さらには監督と共にプロデュースと脚本も兼任。マルチな才も発揮。
本作でゴールデン・グローブ主演男優賞ノミネート。魅力や才も存分に見せ、現時点で代表作と言っていいだろう。
意欲的な作品や実験的な作品も多いリチャード・リンクレイターにとっても間口の広い娯楽作。
楽しんで作った感や手慣れた感ありつつ、しっかり個性も。
秘密の関係が見られてしまった。
当初偽の殺し屋に扮する予定だった囮捜査官のジャスパーに。
また職務に復帰しようとするが、上司もチームもゲイリーの才を買い、自身の問題行動もあってお払い箱状態。ゲイリーの事を良く思っていない。
そんな時、マディソンとデート中の所をばったりと。
ゲイリーはたまたま会ったと誤魔化すが、ねちっこさだけは特出しているジャスパーは怪しむ。
新たな殺しの依頼。何とその相手はマディソンの夫。妻と新しい恋人を殺して欲しいと依頼。一度面識もあって相手は動揺。ゲイリーもうやむやにして依頼は流れた事にするが、ジャスパーはまた怪しむ。
歯車狂い始めた時に、とんだ事態。
マディソンの夫が何者かに殺された。しかも保険金が掛けられていた。
真っ先にマディソンが疑われる。
ゲイリーがこの事を伝えると、マディソンは夫を殺した事をあっさり認める。何て事を…。
この告白でゲイリーも取り乱し、素性がバレる。殺し屋でもなければロンでもない。ただ警察に協力している大学講師ゲイリー。関係もぎくしゃく。
捜査はマディソンが第一容疑者に。彼女から殺人の自白を引き出す。ゲイリーが再びロンとしてその役に。ジャスパーが無線で聞き耳を立てる。
各々の運命やいかに…!?
無線である事を逆手に取って、口論してると思わせ、携帯画面に本当の事をメッセージ。疑われている事、ひと芝居して誤魔化す事。
何とか切り抜けてその夜マディソンの下を訪ねたら…、そこにジャスパーが。
チームは騙せたが、端から怪しんでいたジャスパーだけは騙せなかった。
何もかもバレ、絶体絶命。その時…
ジャスパーが突然倒れる。マディソンが用意したビールの中に睡眠薬を入れたのだ。
だが、また意識を取り戻したら…。
そこで二人が下したのは…。
“ヒットマン”なんてタイトルだとアクションを期待するが、アクション・シーンどころか銃を撃つシーンすらない。それがまたユニーク。
大学で哲学を教えるゲイリー。生徒や見る我々に問う。
なりたい自分を見つける。
普通だったらいいメッセージだが、本作はちとブラックな意味合いが。
本作はエンタメ・コメディであり、クライム・コメディであり、ラブコメであり、ブラック・コメディである。
二人はジャスパーを殺して口封じ。
疑われも罪に問われる事もなく、それから二人は結婚し、子供も産まれ、幸せな家庭を築いていた。
おいおい、殺人の罪は…? モラルに反する事もしてきたし。
子供が聞く。いつもラブラブなパパとママの出会いは…?
二人は意味深にニンマリと。
なりたい自分を見つける。
見つけたけど…。
こんな事をしてはいけない。
個性と娯楽とメッセージとブラックな笑いを巧みに織り混ぜて、リンクレイターが反面教師的に訴えている…?
なんだかなぁ。
イケメン&美女の組み合わせなので、
途中マディソンの告白があってもまさか嘘やろ、
後でドンデン返しがあるのやろ、と思っていた。
だから、まさかのまさかいくらお荷物と言えど、
ゲーリーが落ち着いて冷静にあんなことするとは⁉️
そして、数年後かな、
ゲーリーが平然と講義している。
いつ警察が乗り込んで来るか?
3、4回ハラハラドキドキ💓したけど誰も来なかった。
そして、子供を抱く姿。
家ではマディソンと夫婦で子供のいる幸せな家庭。
自分の生きたいように生きる❗️って、
人を殺しても 有り❓
大学教授のゲーリーが警察の囮捜査に協力していた。
ジャスパーの穴埋めに、偽殺し屋を任される。
依頼者に会いその動機を聞き殺人未遂として立件する。
ゲーリーは何件か上手くこなしていく。
夫をと依頼するマディソンに出会い一目惚れ😍😍😍
諦めさせ時々出会いますます親密に。
偶然その夫に出くわし後日妻殺害を依頼される。
依頼されたことをマディソンに言い早く逃げろ、とも
言ったら‥‥。
なんかクライムコメディだそうですが、
モヤモヤしますね。
平和な家族を見ればさらに。
ゲーリーさんは実在されていて殺人はフィクションと
テロップにありました、ほっ。
予習なし。ヒットマンとは、殺し屋とか暗殺者の意味なので、アクション...
ラストの展開・・・私には無理。
ある意味で予想外のラストの展開でした。
私の中では、楽しかっだそれまでも、
本当に美しいマディソン役の女優も、
旬のグレン・パウエルも、全部ラストでぶち壊しでした。
マディソンは夫を殺した。
その理由もゲイリーが、“夫がマディソンを殺そうとして依頼した“
そう告げたから・・・殺されれ前に、殺してしまおう・・・
それがきっかけになったのではないでしょうか?
そこへ情報を聞きつけて、
おこぼれに預かろうと現れた同僚のジャスパー。
共犯兼、恐喝(マディソンの夫の保険金の分前を貰おうと、)
の目的で交渉しようとするが、マディソンがビールに睡眠薬を
混ぜて飲ませたことで、昏睡する。
それをなんとゲイリーは、レジ袋の口を閉めて窒息死させる。
《ジャスパーは自殺で処理されるだろう?》
な、な、なんと杜撰な!!
えっ‼️えっ‼️えっ⁉️
そして数年後。
ゲイリーとマディソンは結婚して2人の子供に恵まれて、
幸せに暮らしましたとさ‼️
めでたし、
めでたし!!
エンドクレジットに、2022年に亡くなった
本物のゲイリー・ジョンソンさんの変装写真数枚、
囮捜査10年間で70件の検挙に協力・・・などの情報ととともに、
《殺人はフィクションです》 と、テロップが出る。
聞く所によるとマディソンも架空の人物で実在しないとか。
囮捜査のことも、受け入れがたい。
警察がニセの殺人請負サイトで、そこに
「殺して欲しい人が、お金を用意して依頼してくる」
するとヒットマン(殺し屋=殺人請負人)と落ち合う・・・
盗聴器が仕掛けられていて、
お金を払った時点で、検挙する)
警察が騙して嵌めて・・・逮捕する。
嘘!!そんな事が許されるの?
生きている国(日本)が違うと、こうも価値観が違うものなのか?
事実を基にしたフィクションで と、断りがあるが、
倫理違反も甚だしくて、とても笑えなかった。
昔は"自分探し"の旅に出る若者が居りましたが、
探す"自分"はそこにいるじゃないですか!?と揶揄しても詮無い事で、まぁ色々な人に会って「どのような人間になりたいか」を探る旅と言う事だったのでしょう。なりたい人間となると男の子は昔からハードボイルドと決まってる訳で、高倉健氏とか松田優作氏とか、作品中で演じた役が理想というのは誰しも経験のあることだと思います。
ハードボイルド「殺し屋」を演じてかっこ良く見せてモテちゃって、しょーもない事件になっちゃったけど上手く誤魔化せましたー幸せ!って、「ニセ殺し屋vs本物」のハードボイルド展開とか「ミイラ取りがミイラになる」ブラックコメディ展開とかとか期待していたので終盤少し肩透かしでした。
旦那・お父さんとか上司・部下とか販売員・お客様とか、演じるとは言わないまでも気持ちの作り様で態度を変える事は誰でもある訳で、ラストシーンに「皆んなそんなモンでしょ!?」と突っ込んじゃいました。
オトリで殺し屋を演じてたら別チームで捜査する事になって自分を監視するハメになったとかそんな「暗闇のスキャナー」みたいな話ならもっと面白かったのかも、と思ったらその「スキャナーダークリー」の監督でした。
ギャフン。
グレン・パウエルが書いたセリフはどのあたりだろう?
今年、グレン・パウエル主演作を観るのは『ツイスターズ』『恋するプリテンダー』に続き3本目。
本作では冴えない大学教授の役だけに、今年の他2作ほど元気ではなかったのだが、「偽の殺し屋」を演じ始めてからはイキイキし始めたのでかなり楽しめた(笑)
『ツイスターズ』『恋するプリテンダー』に共通するのは、相手役の女性とのシーン。
シドニー・スウィーニーもデイジー・エドガー・ジョーンズも、本作のアドリア・アルホナも本当に魅力的で……。そう見えるのはグレン・パウエルのおかげ!とまで言わないものの、彼とのシーンがもたらす効果は少なくないように思える。
脇役たちが「コメディですぜ!」と言わんばかりの演技をしてくれるのが楽しく観られ、まさに職人芸だった。
リチャード・リンクレイターとともに脚本にもクレジットされているグレン・パウエルが、一体どのあたりのストーリーやセリフを考えたのか、興味津々である。
今年1番のクライム・ミステリー
このお話自身が何処までが囮なのかと惑わされる
オールパイ・イズ・グッドパイ
近頃人気のグレン・パウエルが、ニーチェだのフロイトだの哲学だの人生だのと長いカットで説教くさいことをしゃべるリンクレーター監督らしい作品なのだが、ひと言で言うと、そんな都合のいい相手がいるかよ!そんな羨ましいうまい話があるかよ!という感想。一応、ちょっと実話を基にしているということで、リアル囮捜査官のゲイリー・ジョンソンさんが人を殺してマディソンみたいなとんでもない美女とくっついたというわけではないと思う(当たり前)。
そんな終盤のイリーガルな展開を受け入れられるかどうかというのはあるが、オレ自身は世の中には死んだ方がいい人間もいると思っているので、ジャスパーはそこまで悪じゃない?と思いつつ、ウディ・アレンのマッチポイントっぽさを感じさせる捻りすぎないアイデアが、犯罪ラブコメとしてちょうどいい加減という気がした。
全143件中、1~20件目を表示