胸騒ぎのレビュー・感想・評価
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事前に情報を入れずに観てください。
不安を煽る音楽。
巧みな脚本と演出。
戻ったらあかんのに戻る(うさぎ)
残ったらあかんのに残る(ちょっと引け目)
ジャンプスケアで怖がらせない怖さ。
普通の人が一番怖い、キャスト。
「なぜこんなことに。」
理由がわかんないのが怖い。
ちょっと観に行く前にレビューいくつか読んでしまって、
ただ後味の悪いだけの作品みたいで観るのやめておこうかなって思ったけど、観てよかったです。
あ〜、こう言われたらこうなるよなぁって感じで引き込まれて、息が止まるかと思うほど怖かった。面白かった。
文字通り、面が白くなるほどでした。
(怖いと縮む)
対人ストレスあるある欲張りセットから絶望ホラーへ
実に嫌な感じでじりじりメンタルを削られ、弱ったところで最後にがつんと殴られる北欧謹製ホラー。
冒頭から不穏すぎる劇伴が鳴り響くのに、全体の3分の2ほどが経過するまでは「見るからにホラー」な出来事は起こらないんですねこれが。
旅行先のイタリアで、オランダ人のパトリック一家と知り合ったデンマーク人のビャアン。
後日、手紙で彼らの自宅へ招かれ、車でオランダの人里離れた一軒家を訪れるビャアンたち。パトリック夫婦は明るい笑顔で彼らを迎え入れおもてなしをするが、いちいちちょっとおかしいのだ。
私たちの日常でも、他人とのコミュニケーションの中で、相手の受け答えや物事のやり方に、自分の常識との違いや、その「ずれ」による不快感を覚えることは珍しくない。大人であれば、価値観や文化の違いの範疇と判断して受け流すことが多いだろう。
本作のパトリック夫婦は、そんなリアルな不快感を煮詰めたような行動をとる。ベジタリアンにうっかり肉料理を出すとか、酔っ払って人目もはばからずいちゃいちゃするとか、名物料理の店に誘っておいて当然のようにおごってもらうとか、一緒に楽しく過ごそうとしている他人の目の前で子供を叱るとか。でも、ビャアンたちに対する物言いはいたって普通の人の風情で、本人なりの善意を感じさせる(パトリックはちょいちょい違和感がちらつくが、そのチラ見せ加減が上手い)。そのギャップが不気味だ。
このぎりぎりホラー未満の、日常と地続きの不快感(まあ誇張はしてるけど)で1時間以上話を持たせるのだからすごい。途中、一度は逃げ出しかけたのに娘がぬいぐるみを忘れたと言い出して戻るホラーお決まりの展開や(お決まりなんだけどイラッとする笑)、ビャアンが何故かパトリックに日頃のストレスを打ち明けて泣き出し、2人で採石場で叫ぶというシュールな場面を挟んで、なかなかどうして飽きさせない。
いつホラーになるんだ? とは正直思ったが、決して退屈ではない。同時に、気づくとじわじわとメンタルを削られている。ここまでのパートに見応えを感じるかどうかで、作品の評価が分かれそうだ。
日常の対人ストレスあるあるを濃い味で提供する中に、舌のない少年や胡散臭いチャイルドシッターなどホラーの予兆を散りばめて、物語はとどめのラスト15分へと突入する。
いやもうさすが北欧ホラー、殺し方が陰湿ですわ、などと思いつつ、どことなく様式的なものを感じたのだが、パンフレットによると案の定キリスト教由来の描写だった。舌のない少年のアーベルという名前、石打ちという方法、エンドクレジットを飾った絵画「ガニュメデスの略奪」。(ちなみに、パンフレットがほぼA3サイズという保管に困るデカさでびっくり)
監督は、イタリア=天国、デンマーク=辺獄、オランダ=地獄という構想で物語を作ったそうだ。実際にイタリア旅行でオランダ人と仲良くなり、家に誘われたが断ったという経験があり、「もし行っていたらどうなっていたのだろう」というところから着想したという。(デンマーク・オランダ合作だが、それでいいのかオランダ人)
最後、娘のアウネスが受ける仕打ちがもうきっつい。小さい子供に対するああいった残酷描写は、今時けっこう珍しいのでは。
中盤までで地味に削られてきたメンタルに、あのラストの絶望感は想像以上に効く。パトリックたちの行動原理が最後まではっきりしないのも、いい意味で嫌な後味を残す。
彼らは、奪った子を連れてイタリアのヴィラに出没しては子連れの旅行者を物色し、家に招いて新しい「舌のない子」をゲットして、前の子供は殺してしまう、という行動パターンのようだ。奪ったカメラやスーツケースを売り捌いたりせずコレクションしているところを見ると、手の込んだシリアルキラーというところだろう。
だが、身も蓋もないことを言えば、子供(と、金品も?)を奪いたいなら相手が家に来た時点で両親をヤッてしまえばいいのだ。何故しばらく生かして、(ズレた感覚で)一生懸命おもてなしし、旦那にストレス解消法を伝授したりするのだろう。彼らなりの美学、こだわりがあるのだろうか。
まあ、凡人の理解の範疇にある方法を取らないのが異常者の常で、だからこそ恐ろしいのだろう。
運の尽き。
イタリア旅行に出掛け、ある一家に出会った3人家族(夫ビャアン妻ルイーセ娘アウネス)の話。
その出会った一家パトリック夫妻(夫パトリック妻カリン息子アーベル)に自宅に招待され、周りは自然で人里離れた家に着くも、最初は解放感あり自然ありで楽しめるが時間が経つにつれ…、この一家に違和感を感じ始めたビャアン夫妻だった…。
解説にはヒューマンホラーとなってるが、始まって中盤くらいまで正直怖くないし、少しズレてる夫パトリックにそれを注意し指摘する妻カリンって感じで…、舌のない息子に何で?と違和感を感じるも病気と説明され。
終盤に近づきパトリック夫妻の異常さに気づくも時既に遅し…、娘アウネスから始まりビャアン、ルイーセもって感じだったけど正直観て残ったの胸くそ悪さだけで娘アウネスのはちょっと観ててキツかった。
殺るならサクッと殺ってあげてと思うくらいヒドイ殺り方と、かなりの家族がこの夫妻に餌食になってるのね。
すごかった
見ていてずっと雰囲気の悪い人間ドラマで、どこがホラーなのだ?と思っていて、それはそれでギスギスした感じや探り合いが充分面白いからいいか、などと思っていると終盤とんでもない展開で一気に恐ろしくなる。主人公夫婦が言われるがまま服を脱いで無抵抗のまま投石で殺される。
オレは常に危険や暴力に対抗することを考えていて、あの状況では絶対に敵に一発かます腹づもりだ。しかしいざその場面になったら硬直してつい相手の命令に応じてしまうかもしれない。そのために空手や抜刀術を習って刀も持っている。そんな訓練や想定は机上の空論で、子どもを助けることもできず無抵抗のまま全裸で殺されるかもしれない。恐ろしい。
何度も最悪の結末を回避する選択肢が示されているのも、意地が悪い作りだ。
犯人がバカンスの最後で殺しに来る。それほど周到な感じもなく、もしかしたら途中で逃げられたら仕方がないという思いもあったのだろうか。子どもを殺す前に次の子どもを奪う方が成功率が高いはずだ。被害者をもてあそんでいたのだろうか。そう思うと余計に怖い。
悪夢のような里親映画でもある。児童相談所に発見されないように山奥で暮らしているのだろう。
胸騒ぎ シネマ映画.comにて先行鑑賞。 旅行先で知り合った家族と...
胸騒ぎ
シネマ映画.comにて先行鑑賞。
旅行先で知り合った家族と仲良くなり後日その夫婦の元へ訪れ数日共にする事となる主人公の家族。
最初は好印象を受けるも一緒に過ごす事となり嫌なところが見えてくる。
それは価値観や考え方文化からの違いなのか…この小さな胸騒ぎを起こすの様な出来事が前半うまくいくつか盛り込まれている。
一旦は積み重なった不満をぶつけるも和解をしてしまう。それがこの後訪れる大不幸の始まりとなる。
胸騒ぎ、嫌な予感は結局あたり相手家族は殺人犯誘拐犯であった。
他人の家族に近寄り夫婦を殺し相手の子供を誘拐し、誘拐した子供を飽きたら殺しまた新たな子供を探し出す常習犯。
結局主人公夫婦も殺され娘は誘拐されバッドエンド。
ラスト30分くらいまでは相手夫婦の不穏な展開が続くだけでそれまでは大きな進展はない。
ラスト30分から殺人鬼と分かり逃げるもすぐ捕まりあっさり殺されてしまう展開であり個人的にはもう最後のハラハラドキドキした展開をもう少し長く楽しみたかった様にも思えた。
加えて最後の主人公夫婦も大した抵抗もせずに娘を奪われ死を悟る展開もなんだか心残り。もう少し抵抗して欲しいもんだ。
このシーン含め主人公夫婦の、違和感は抱くも危機感が薄い所が絶妙にイライラさせてくれるのがまたこの作品の良い所なのかもしれない。
面白い作品ではあったが物足りなさもいくつか残る作品であった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
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10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 システム・クラッシャー 4.5
12 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
13 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
14 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
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16 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
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18 異人たち 3.7
19 ミツバチと私 3.6
20 ブリックレイヤー 3.5
21 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
22 胸騒ぎ 3.4
23 オーメン:ザ・ファースト 3.4
24 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
25 12日の殺人 3.3
26 インフィニティ・プール 3.3
27 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
28 プリシラ 3.2
29 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
30 コヴェナント/約束の救出 3.0
31 僕らの世界が交わるまで3.0
32 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0
33 ブルックリンでオペラを 3.0
34 ストリートダンサー 3.0
35 カラーパープル 2.9
36 弟は僕のヒーロー 2.8
37 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
38 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
39 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
40 関心領域 2.6
41 タイガー 裏切りのスパイ 2.5
42 ジャンプ、ダーリン 2.5
43 人間の境界 2.4
44 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
45 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
46 マダム・ウェブ 2.3
47 落下の解剖学 2.3
48 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
49 哀れなるものたち 2.3
50 殺人鬼の存在証明 2.3
51 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3
52 ザ・エクスチェンジ 2.2
53 DOGMAN ドッグマン 2.2
54 パスト ライブス/再会 2.2
55 リトル・エッラ 2.2
56 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
57 ボーはおそれている 2.2
58 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
59 瞳をとじて 2.2
60 ゴースト・トロピック 2.2
61 葬送のカーネーション 2.2
62 Here ヒア 2.1
63 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
64 ハンテッド 狩られる夜 2.0
65 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
66 ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ
67 ゴッドランド GODLAND 2.0
68 キラー・ナマケモノ 1.9
69 ザ・タワー 1.9
70 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
71 マンティコア 怪物 1.9
72 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(イタリア映画祭2024) 1.9
73 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
74 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
75 デストラップ 狼狩り 1.6
76 No.10 1.5
77 VESPER/ヴェスパー 1.5
78 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
バジュランギおじさんと、小さな迷子 リバイバル 2.0
メメント リバイバル 2.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
貴公子 1.5
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
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