「タイトル通り。 映画館で鑑賞。日曜の昼の時間帯だったからか、席はほ...」胸騒ぎ 肺さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル通り。 映画館で鑑賞。日曜の昼の時間帯だったからか、席はほ...
タイトル通り。
映画館で鑑賞。日曜の昼の時間帯だったからか、席はほぼ満席。
客層は30代男女が多めでした。
イタリアの旅行先で知り合った気さくなオランダ人夫婦からの自宅への招待状から、週末を夫婦の家で過ごすことになった家族の話。
映画冒頭に映し出される運転のシーン、最後のビャアンが必死に家から逃げるシーンだったのか。
物語の展開的には、かなり遅めに感じた。
違和感には薄らと気付いているものの、確信めいたものがなく、中々「家から逃げ出そう」という展開には至らない。
洋画ホラー映画特有の途中のベッドシーンは、狭い劇場だとよく響いてかなり気まずい。
だが、不穏な音楽との対比で更に不気味さを増長しているとも感じる。
キャラクターについて、オランダ人夫婦の息子、アーベルと、主人公娘のアウネスがかなり不憫なので見ていられない部分がある。
特に、ダンスのシーンは精神的に追い詰められる感じがして息が詰まった。
誰しもが感じたことのある、「自分では無いが誰かが怒鳴られている時の辛さ、気まずさ」が強く描写されている。
その後の展開もかなり不憫で、観る人によっては「絶対にもう見ない」と言う人も居るだろう。
個人的に1番キツかったのは、最後、ビャアン、ルイーセ夫妻がオランダ人夫婦に石を投げつけられるシーン。
衣服を脱がされ裸の状態であることもあり、夫婦の投げつけた石が背中に赤黒い跡を残す。
直接石を持って殴り殺すのかと思いきや、上から石を落とす感じだったので、「本気を出せば全然逃げられるのでは?」と考えてしまったが、
妻のルイーセの方が、娘を失い生気を失ってしまっていたので呆気なく終わったのが残念。
個人的には、「絶対に復讐する」と言ったような展開が好みだったので、やられっぱなしの2人を上映中応援していたが、「憂鬱度NO.1」の理由はここにあった。
礼儀の正しさがあるが故にどんどん悪い方向へといくので、物語が明るくなる瞬間が見えない。
大学で映画好きの友人が居るが、中々見て欲しい!と紹介しずらい映画だった。