「コントのようなあの男のメイクが致命的! ひどすぎる。 笑わせたいのか? 真面目にやれ!」THIS MAN ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
コントのようなあの男のメイクが致命的! ひどすぎる。 笑わせたいのか? 真面目にやれ!
全世界で、同じ男を夢に見たという人が同時多発的に発生したという「ネットミーム」を映画化。
テーマはとっても面白いのに、その原因は結局、暗黒面に落ちた呪術師の呪いでした、という超平凡などこにでもある話にしてしまった。(「変な家」と同じ構造。)
一番言いたいのは、一番大事な「あの男」が普通にドーンと出てきて、あのメイクに一瞬凍り付いたこと。
恐怖からではない。
笑っていいのか、笑うしかない、いや、笑えるクオリティですらない、あの男のメイク。
コント以下、といったら芸人に失礼。
特殊メイクと堂々とパンフレットに書いてあったが、
(本作の、税込み900円もするパンフレットを買ったという事実が恥ずかしい。観る前に買ったので許してほしい。)
「特殊メイク」である必然性がわからない。
普通のメイクで十分できる。
「特殊メイク」でやったから、プロのメイクさんではないから、ああなってしまったのか?
余にもひどすぎる。
さらに脚本がひどすぎる。
主人公があの子の母親に見えない。
そういうシーンが一切ない。
モデル並みに若くてきれいでラブラブだったからか?
始まってかなりの時間、娘は男の連れ子で、まだ結婚していないと思って観ていた。
生活感が全くない。
住宅展示場でロケでもしたのか?
「呪いを解くことはできないが、他の人に移すことはできる。」
「じゃあお願いします。」
違うだろ!
この人たちは、何の良心の呵責も無いのか?
せめて、血縁者に移ってしまわないかくらいは気にするでしょう。
毎日トンデモナイ人数が死んでいるのに、なぜみんな普通に生活しているのか?
電車が脱線したり、飛行機が落ちたり、車が暴走したり、するでしょ。
せめて、常にサイレンの音がしていたり、都会の風景に煙が何か所も上がっていたり。
予算が無くても、そういう状況を説明できるでしょ。
全世界、国レベルの呪いなら「来る。」みたいに、国が対策に乗り出すとか、
呪術の各宗派が集まって戦うとか、するでしょ。
予算ないからそんなシーンは撮れないだろうけど。
何が許せないかといって、こんな感じになることは薄々予感していたものの、
結局観てしまった自分が許せない。
他にもっとちゃんとした観たい映画があったのに!
こうしているだけで怒りであの顔が思い浮かぶのは、ある意味現実になってしまったということか!