こころのふた 雪ふるまちでのレビュー・感想・評価
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学校で見させられるような映画
評価が高かったので観に行きました。
映画の主張は、「若い人は好きな道に進んでいいんだよ」といった内容だと捉えました。
それを制限しようとするものが「こころのふた」であって、「こころのふた」なんて取っ払おうよ!もっと自由にやっていこうよ!
といった感じかと。
中学生や高校生には心に響くこともあるのかもしれませんが、主張が当たり前のこと過ぎて、ある程度の年齢以上の大人には何も響かないのではないでしょうか?
前述の主張を表現するため、進路を迷っている高校生が何人も出てくるんだけど、
なんだかみんな自分の将来や恋愛に対してウジウジしててイライラします。
①アイドルを目指すかどうかで迷っている女の子
②アイドルを目指そうとしている女の子が好きな男の子
③地元の会社に就職するかどうかで迷ってる女の子
④芸妓になるために彼氏と別れようとしている女の子
⑤芸子になろうとしてる女の子と別れたくない男の子
⑥アイドル志望の女の子が好きな男の子のことが好きな女の子
など
登場人物で唯一、味噌屋の女の子には、自分が将来家業を継ぐことを想定してそのためにマーケティング等を勉強することを決め、そのための進路に向けて頑張っているのには好感を持てましたが、一方で、それ以外の登場人物はみんなグジグジしていて感情移入できませんでした。
今年10本ほど映画を見ましたが一番つまらなかったです。
自分の高校生活と違いすぎる
2024年劇場鑑賞169本目。
2500円均一の電動リクライニングシートで観る映画じゃねえよなあと思いながらも時間がこれしか合わず。
男女が仲良く進路と恋に悩む内容で、それだからと少女マンガのようなチャラついた感じもせず。自分は進学校だったので進路は大学進学一択でした。声優になりたかったので専門学校に行きたいと担任に相談したらあそこは名前書けたら行ける所だから声優になれなかったら絶対後悔するから行くなと言われました。ひどい話だなとは思いましたが結果声優になれていないので正しいアドバイスだったとは言えますか。ちなみに大学4年の時に同時に専門学校に通い、それから養成所に入ったのでやるだけのことはやりました。
この舞台の学校はそこまで進学校でもないようで、それだけに選択肢が多すぎて困っているようでした。そこで色々な進路が決まっていくところは良かったです。恋愛の方はほんと自分に縁がなかったのでいい感じになる二人には嫉妬。でもここくっつかないのかよというのもあり、そういうのが好きな人にはたまらないんですかね。
人口減少を真面目に考えた良心的な映画だ
どういった感想を書くのが難しいけれども…。
今年235本目(合計1,327本目/今月(2024年6月度)35本目)。
(前の作品 「スリープ」→この作品「こころのふた 雪ふるまちで」→次の作品「こWALK UP」)
北陸、それも新潟県を舞台に高校生がその進路を考え、地元に残るか進学するか就職するか、あるいは大学などで都会に出るか…ということを描いた映画です。
それ自体としては理解ができるし、中には「別の悩み」を抱えている子もいますが(ネタバレ防止)、話題があまり展開せずずっと新潟市内(燕三条?)でだけで進むのがどうかなぁ…といったところです。
本来的には当人がどのような進路を取ろうと、それは学問の自由や職業選択の自由、あるいは居住移転の自由として憲法として保障されているのであり、展開の誘導として「何がなんでも新潟に住むことがハッピー」というような描き方は(実際に住まわれている方は不快かもしれませんが)、それでいいのか…といったところです。
ただ、この映画は初監督やそれに準じる方の作品集という扱いで、限られた映画館で放映回数も少なく流れているものである程度のそうした論点があることは指摘してもそれをどうこういうのもどうか…ということで採点上考慮してフルスコアにしています。
劇中の登場人物は萬代橋が生活の中心地の様!しかも、歩いてしか渡らない!?
「自分も生きたい」
この映画の素晴らしさ
若者の生きにくさを描いている映画が数多あるなか、ここまで正々堂々と、真摯に、分かりやすく、エンタメとして昇華した映画はあるだろうか。高校卒業を巡って、少子化、貧富差、地域伝統、後継者問題を描きつつ、登場人物たちの夢や恋愛があり、諦めや葛藤や焦燥や自己犠牲や期待や希望が交錯しながら、それぞれの思いが、じわりじわりと伝わっていく。その思いのすくい方、紡ぎ方が見事で引き込まれていき、いつのまにか厳しい現実を忘れ、登場人物たちや自分までもを応援したくなる不思議な感覚に陥る。
昨今、若者を描いてもリアルさを必要以上に追求し過ぎるが故に、一見救いがないように見えるが一筋の光が…的な大人のための映画が多すぎるような気がする。
しかし、本作は、特に若者に見てもらいたい。もっと言うと18歳の若者の全ての人に見てもらいたい。そんなことを思わせる稀有な力をもってしまった映画なのかもしれない。
上映館が全国に広がり繋がることを祈る。
拗らせガールズ
卒業後の進路や恋に悩む新潟の高校生達の話。
クソな話しをするママと相槌を打つだけのダメなパパの声を聞く少女に始まって、東京で芸能事務所に所属したい女の子や、芸姑志望の女の子、ダンスを続けたい男の子に味噌屋の娘に政治家志望等々をみせていく。
あ、燕のカトラリーとか例の金型はTVでみたことあったな…。
人口減少とかこども食堂とかの話しも絡めつつの、将来に悩む少年少女の初々しさは良かったけれど、なんか爽やかさがあんまり感じられないのと志望動機に至るものとか思いや切っ掛けがないのがちょっと残念。
政治家志望なら、こども食堂の需要が増える!と意気込まず、そこに頼らなければならないこどもを減らせる社会を目指して欲しいかなとは思ったけれど、まあ若いしね。前向きで良いのではないですかねという感じ。
そういえば、覗き見はやめようね。
こころのふたを開いて進もう
未来へ向かって歩き出そう
高校卒業目前の少年少女たちがこの先の道に対しての希望と今持っている不安、そして恋心などを描いた良い作品です。
若き演者さんたちは動いて表現するなどではなく、心の内面を表すなど、難しかったと思いますが良く表現出来ていたと思いました。
設定は時間の都合もあるでしょうが、何故そこを目指すのかや、個々の関係性などちょっと描写が薄かったように感じます。
芸能の世界を目指す少女は両親の会話から思い悩みますが、普段両親と接して親の愛など感じる事もなかったのでしょうか?突然幼い頃のアルバムが見つかるなどちょっと唐突感があったかな。幼い頃のがんで子供が産めないかもなどもそうですが、無理にドラマチックにするよりもう少し自然な悩みや不安を描いた方が良かったのではと思いました。
でも大人が聞いても刺さる言葉などもあり、良く出来ている作品でした。
これから社会へ出て、もっともっと大変なこともあるだろうけど、心にふたをせず、前に進んで行って欲しいですね。
若き演者さんたちを応援したくなりました。
いい映画を見ました
心に染みる素敵で大切にしたい作品
出演者のファンでこの作品に出会えました。舞台も地元新潟ということで、期待をしていました。作品を鑑賞して、率直な感想としては、お世辞抜きで素晴らしい作品だったということです。夢や希望、葛藤、恋心。悩んで悩んで決断して。胸の中がギュッってなる感覚を何度も感じました。静かに流れていくストーリー。この作品の流れや雰囲気がとても心地よく素敵なものでした。たぶんそれは作品自体のメッセージ性や脚本の素晴らしさをはもちろんなのですが、演じている俳優さんたちが内面に持った情熱や作品に掛ける想いが伝わってきたからこそのものだと思います。若者向けの作品ってくくりではなくて、どの年代の人であっても、心の琴線にそっと触れる作品です。
また見にいきたい!
観たあとにやさしい気持ちになれる映画です
そっと背中を押してくれる
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