「「おるちゅばん」しか知らなかったので、まっとうなホームドラマに驚いてしまったよ」映画 おいハンサム!! Dr.Hawkさんの映画レビュー(感想・評価)
「おるちゅばん」しか知らなかったので、まっとうなホームドラマに驚いてしまったよ
2024.6.27 MOVIX京都
2024年の日本映画(119分、G)
原作は伊藤理沙の『おいピータン』『おいおいピータン』
テレビシリーズの続編映画
監督&脚本は山口雅俊
物語の舞台は、日本のある都市(おそらく関東圏)
伊藤一家の主・源太郎(吉田鋼太郎)は、妻・千鶴(MEGUMI)と一緒に住み、三人の娘を育ててきた
長女の由香(木南晴夏)は、OLとして働き、男には縁のない生活を送っている
次女の里香(佐久間由衣、幼少期:河野凪桜)は、妻帯者に恋をしていて、距離を置くために京都のいとこの和菓子屋に出向くことになった
三女の美香(武田玲奈)は、漫画家のユウジ(須藤蓮)と同棲状態にあるものの、その関係が進展する気配はなかった
映画は、次女・里香の物語がメインで、次いで三女・美香がイケイケチームと騒動を起こす様子が描かれていく
里香はいとこの幹九郎(六角精児)の和菓子屋で働くことになり、そこで幼馴染のぶうこと井川たかお(宮世琉弥、幼少期:谷山浩太郎)と再会を果たすことになった
たかおにとって里香は初恋の相手で、いまだに恋焦がれている感じになっているが、里香は同僚の妻帯者・原さん(藤原竜也)に夢中で、まったくもって相手にされていない
美香はうだつの上がらないユウジに愛想を尽かすのだが、イケイケチームのイサオ(野村周平)に目をつけられて色んなところに連れまわされ、それを目撃した由香の元カレ・大森(浜野謙太)のリークによって、源太郎が動くという流れになっていた
長女の影が薄いのだが、要所要所で爪痕を残す感じになっていて、一番キャラが濃いのが彼女だったように思えた
間違ってパンフレットを買ってしまったために「テレビシリーズまったく未視聴」という状態で鑑賞したが、そこまで戸惑うことはなかった
日常系のドラマで、昭和気質の親父、冷静な母というコンビで、性格が違う三姉妹が登場するという構成なので、キャラ設定がわかればついていけないことはない
とは言え、千鶴がこの三人を生むほど高齢にも見えないので、そのあたりは原作&テレビシリーズを見ないとわからないのかなと思ってしまった
いずれにせよ、思いっきりテレビ映画なので、映画館まで足を運ぶほどではないと思う
テレビシリーズのファンが大画面で観たい!というニーズに応えるタイプの映画だと思うので、あっという間に公開が終わりそうな気もする
原作者の作風を考えると随分とマイルドだなあと思ったので、『おるちゅばんエビちゅ』くらいしか知らない私からすれば、何か違う作者のホームドラマになっているなあと思った