オーメン ザ・ファーストのレビュー・感想・評価
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【”666。”カトリック教傘下の修道院で長年行われて来た禍々しき事。それによりこの世に生み出されたモノ。突っ込み処は幾つかあるが、前日譚としては、良く出来ているのではないかな、と思った作品である。】
ー 序盤はやや凡庸なトーンで進む。が、中盤から雰囲気が一変する作品である。-
◆感想
・序盤、アメリカから修道女見習のマーガレット(ネル・タイガー・フリー)がローマの孤児院へやって来る。嬉しそうに出迎えるローレンス枢機卿(ビル・ナイ)
ー 一見平和な光景であるが、ここから惨劇が広がって行くのである。-
・孤児院で問題行動を繰り返すカルリータの姿を見て、アメリカに居た時の自分を思い出しマーガレットは彼女に近づくが、老女の修道院長初め様々なモノがそれを阻害する。
ー カルリータと話していた修道女が、突如孤児院の二階から恐ろし気な表情で全身火だるまになりながら、身を投げるシーン。-
■カトリック教傘下の修道院では、世相の流れと共に人心が離れる中、ローレンス枢機卿の指示により、”悪の化身”をこの世に生み出し、人々を恐怖で支配しようとしていたのである。
・恐ろしいのは、老女の修道院長をトップとした身重の女たちから取り上げた奇形の赤子たちの姿である。
■マーガレットはカルリータと”関係性”があり、ローレンス枢機卿の指示で一時的にアメリカの孤児院に入れられていた事。
そして、期は熟し彼女をローマに呼び戻し、突っ込み処満載だが、マーガレットが受胎しておりローレンス枢機卿が彼女の腹にメスを入れ胞衣を取り出すシーン。
胞衣を破ると、そこには双子がいる。一人は女の子で、一人はローレンス枢機卿たちが待ち望んでいた男の子である。
そして、男の子のみ連れ去られるが、老女の修道院長の”母娘共々焼き殺しなさい。”と言う指示の元、火が放たれるが炎の中で暴れる”動物”の姿・・。
- あんな獣と無理やり交配させるから、奇形が生まれるんだよ!-
<カトリック教会を破門されたブレナン神父とカルリータの産まれについて、マーガレットが探るシーンや、マーガレットとカルリータとマーガレットの娘がひっそりと暮らす山小屋にやって来たブレナン神父が”男の子の名は、ダミアンだよ。”と言って去るシーンもナカナカである。
前日譚としては、良く出来ているのではないかな、と思った作品である。>
おぼろげな謎が鮮明な確信に変わっていく超大作!
オーメンシリーズの中で1作目と4作目が好きです。今回の作品は、過去4作とは異なる雰囲気で、修道院が舞台の最初の物語の位置付けですが、オーメンシリーズを観ていなくても理解できるストーリーになっています。
カルリータが最初にマーガレットに見せた絵は、終盤の司教や修道女に見守られながら誕生するシーンだと府に落ちました。双子の出産で、女の子の方はオーメン4に出てくる子なんでしょうね。謎が全て鮮明になっていくので、とてもスッキリしました。
クオリティーもかなり高く、名作を見ているようで大満足でした。
うーん
序盤、一体何を見せられているのだろうか?あぁ、サスペリアのパラレルワールドか、などと思っていると、彼方此方からイビキが聞こえる。確かにこれ程おやすみなさいとスクリーンからお願いされるのは、あまり無い。
中盤、あ、オーメンだったなと、やっと物語が動いたと思ったら、失速していく。
エクソシストと同様、全く期待はしていなかったので、ま、こんなもんか。続編は要らないな。1作目が台無しになるし、全く違う世界観になってしまうから。
子供の時観た1作目、当時は訳がわからなかったけど、ラストのダミアンの笑顔は怖かった。
製作国はモザなし?
ローマの教会で幼い子達の新人教師となったアメリカ人マーガレットの話。
教会内と教会外で不可解な連続死に巻き込まれ、教会で別部屋に隔離されてるカルリータとの出会い。
調べたらオーメンシリーズって本作入れて5作目ですか?5作目にしてダミアンの誕生話と。
別の作品と勘違いしてるかもだけど、オーメンシリーズってもっと何作もなかったけ?
何と勘違いしてんだろ…。(←文字数稼ぐやつ
ホント何と勘違いしてんだろ…。(←さらに文字数稼ぐやつ
なるほどカルリータと実は姉妹だったのね!と、とりあえず本作観て率直に思った感想は出演してる女児から大人女子まで可愛い子、綺麗な子が多かった。
ストーリー的にはちょっと描写の世界観で分かりにくいところはあったけど、このシリーズ残り4作なら配信で観てみようかな。
「賢い人は獣の数字の意味を考えるがよい。数字は人間を指し、その数字は666である。」(ヨハネ黙示録13章18節)
ネルタイガーカッコいい。
エクソシスト、ヘルハウス、オーメン世代なんで素通り出来ませんでした。しかもあの名作オリジナル直結の前日譚ですよ!まあヒロイン助かる甘さとモザイクはどうかと思うけど、アルカシャスティーブンソン長編初監督頑張ったぞ、オジサンは許す。
悪魔の子を創出する過程や、誰が悪魔の復活を目論んだのか?とかなるほどそうきたかとwww
オリジナル見た事無い人はこの機会にぜひ。
絵のトーンも合わせたんじゃ無いかな、まったりとしたフィルムトーンが懐かしいです。
チラ見するG.ペックの写真もじわりました。
ミアゴス風の子もシリーズ鉄板の逝きかた。
映画史に残るあの名曲も、ダミアンの誕生にそって後半に向かって完成して行くようにサウンドデザインされてるんじゃないかな。
時系列じゃなくオリジナル先に観てから観るのオススメです。
邦題が微妙に変わっている理由はわからないが、思いっきり意味が違うと思うのは私だけだろうか?
2024.4.5 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のアメリカ映画(118分、PG12)
伝説のホラー映画『オーメン』の前日譚として、シリーズ5作目の作品
アメリカから来た修道女見習いが奇妙な出来事に遭遇する様子を描いたホラー映画
監督はアルカシャ・スティーヴンソン
脚本はティム・スミス&アルカシャ・スティーヴンソン&キース・トーマス
原題は『The First Omen』で「最初の予感」という意味
物語の舞台は、イタリアのローマ
そこにあるヴィッツァデリ修道院では、孤児たちの他に出産費用に困っているシングルマザーたちの受け皿にもなっていた
ある日、その修道院にアメリカのピッツフィールドから、一人の修道女見習いの女性マーガレット(ネル・タイガー・フリー)がやってきた
修道院を支援するローレンス枢機卿(ビル・ナイ)がアメリカに来た際に結ばれた縁で、若手のガブリエル神父(タウフィーク・バルホーム)が彼女の案内係として駅まで迎えに来ていた
修道院はシルヴァ修道院長(ソニア・ブラガ)の元に数十人の修道女がいて、見習いの人たちもたくさん従事している
マーガレットは、その中の一人ルス(マリア・カバレロ)とルームシェアをすることになっていたが、ルスは修道女になったらできないことをしようと、マーガレットをクラブへと誘う
二人に声をかけたのはパオロ(アンドレア・アルカンジェリ)とその友人アルフォンゾ(グイド・クアリオーネ)で、ルスはアルフォンゾを気に入ってどこかに消えてしまう
そこでマーガレットはパオロの相手をすることになるのだが、ハメを外したマーガレットはとんでもない痴態を晒すことになったのである
映画は、『オーメン』の前日譚ということで、「ダミアン」が誕生するまでを描いていく
テイストとしては「誰がダミアンを産むのか」という感じになっていて、ルス、少女カタリーナ(ニコール・ソーレス)らも、それっぽい感じに描かれていく
最終的にはマーガレットがダミアンの母でした!というオチで、しかもダミアンには妹ライラがいた!という衝撃の後付け設定のようなものをぶち込んでしまう
『オーメン』の公開が生まれた直後ぐらいの世代で、「666が悪魔の数字」で「ダミアンという危険な子どもがいる」ぐらいしか知らずに鑑賞
前日譚なので特に問題はないのだが、後半は『オーメン』に感じてきたイメージよりは『エイリアン』みたいな感じになっていた
クリーチャーらしきものが生まれるモザイクシーンは全世界共通なのかわからないが、これまで見たモザイクの中で一番荒いドットのモザイクを見たように思う
いずれにせよ、シリーズのファンに受けるのかどうかはわからないが、ホラー映画として観た場合には怖さはさほど感じなかった
怖いというよりはグロテスクで気持ち悪いという印象で、肝心なシーンは全面モザイクで、マーガレットの出産シーンは角度をつけて見えないようにしているのも意味がわからない
ある程度、悪魔信仰とかキリスト教とかの知識が必要な感じだが、小難しい引用もそこまでない感じで、純粋にホラーとして楽しめるかどうかだけの物語のように思えた
シリーズファン向けというよりは、新しいファン獲得の方を優先し、ダミアンは双子だったという設定によって、別の『オーメン』ロードを続編にしようとしているのだと思う
そう言った意味では、前日譚でありながら、違うルートを描くシリーズになっているので、その都度オリジナルシリーズとの関連が匂わされるのではないだろうか
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