【推しの子】 The Final Actのレビュー・感想・評価
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リアリティ溢れるアイドルの作り方がGOOD
原作漫画未読、アマプラでやっているらしい配信ドラマも未見で、予告編だけを観て鑑賞しました。「推しの子」というタイトルや、予告編やチラシ写真で見られた秋元系のアイドルが歌っているシーンからは、ゴリゴリのアイドル映画かなと思いつつも、アイドルっぽい女の子が玄関先で刺されるシーンも予告編にあったことから、一体どんな話なんだろうと思いながらの鑑賞でした。
そしてまず感心したのが、「推しの子」というタイトル。単純にアイドルを”推し”ているファンの”子”の話かと思ったら、推していたアイドルの子供に転生するという話で、この原作者のネーミングセンスは群を抜いているなと思ったところでした。また、人気アイドルが誰に何故刺されたのかというのが本作最大のテーマであることも分かり、鑑賞前の謎が氷解し、その点だけでも満足出来ました。
良かった点は、劇中のアイドルグループ「B小町」のリアリティ。”転生”というファンタジー全開の大技を使いつつも、本作が何となくあり得そうな話だと感じたのは、この劇中アイドルグループのキャラクター設定が実によく出来ていたことであり、彼女たちを演じた齋藤なぎさ、原菜乃華、あのちゃんの3人が、秋元系アイドルにピッタリ嵌っていたからでしょう。実際劇中の歌も良かったし、振り付け◎。自分で歌ってるんだか歌ってないんだか分らないような雰囲気もそれっぽくて最高でした。
一方イマイチ腹に落ちなかったのは、真犯人の動機。生い立ちとか現在のメンタリティの説明があったけど、それだけで人を平気で殺すってのがどうも理解できませんでした。勿論サイコキラーみたいなのがいることは分かりますが、本作は登場人物の感情の襞を丁寧に描き出していることが良いところなので、真犯人も同様の描き方をして欲しかったと思いました。いずれにしても、原作ではもっと真犯人の人物像を深く描いているのかも知れませんが、少なくとも本作での描き方は足りなかったように思いました。
そんな訳で、本作の評価は★3.2とします。
役者陣は頑張っているが…
原作の改変
自分は漫画、アニメも全て見て不満になってから色んな意味で話題になった実写ドラマ版を恐る恐る見てみたら所、コレは違うものが見れるのでは無いのかと思い見ました
結果、漫画より話が上手く纏まっています。不満も幾分か和らぎました
ただ、映画の前半のドラマで言えば1話のやり直しが長すぎるように感じました。尺が長くてドラマの最終話に繋がるまで1時間ほど掛かりました。少しダレてしまいますが原作のいらない所を大胆に削った事に作品の中にあるノイズが無くなりキャラ同士の掛け合いも変わり、いっそなぜ無かったキャラの心情もあり個人的にはコチラの方が好きだと言えます。
ただ、原作やアニメをしらずドラマから、また、映画からの人には話が少し雑に感じるかも知れます。
ですが、なら、原作読んでみろと言いたいw
アビコ先生になった気分
アマプラのドラマ版は完走済みで鑑賞。
う~~~~~ん。
ラスト、これはないわ。
しりすぼみというか、竜頭蛇尾というか。
原作の表層はなぞっているけど……
あの展開では正当防衛が成立しちゃうから、アクアの選択が意味なくなっちゃうと思うんですよね。
カミキのアイへの執着や怨念みたいなものが軽くなり、ただの異常者になっちゃってるし。
漫画原作やアニメ版で散々で言われていた、映像化あるあるネタである「設定を替える」「似ていても中身が違う」を、その映画でがっつりやっちゃうのって、皮肉というか、監督脚本の無能さが浮き彫りになってしまうというか、『東京ブレイド』稽古観賞時のアビコ先生になった気分を味わいました。
ドラマ同様、キャスティング&ラスト直前までがよかっただけに残念。
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