「見ずに批判したことを反省」【推しの子】 The Final Act yumさんの映画レビュー(感想・評価)
見ずに批判したことを反省
実写化発表の時、「なんで実写にすんだよ!無理だろ!」って思っていました。
思っていましたが……
プライムビデオを含め、とても丁寧な作りだと好感を持ちました。
原作から感じていた湿度の表現が私にはマッチしていました。
映画で一番「おお!」となったのは、アイパートから現代パートに移る瞬間。
なかなかにゆったりとしたアイパートだったので、現代パートに移るの難しいんじゃ…?と思っていたのですが、全然違和感がなく!
ティザービジュアルの映像版と言いますか、プライムでのシーンにアツくなり引き込まれていきました。
後半は駆け足になってましたが…。
前半のアイパートを5分でも10分でも短くできなかったのか、とは思いましたが、
造り手の苦悩を知らない私が言えることでは無いですね…。
客は「こうすれば良かったのに!」といくらでも言えますが、この作品を作るのはとても難しいと思います。
なにより、推しの子を実写化する上でここまでのレベルに仕上げられる制作陣は他に居るのか…?と感じるほどのレベルの高さだと思いました。
視聴前から唯一の期待だった原菜乃華ちゃんの有馬かなは、有馬かなそのもので嬉しかったです。
他のキャストさんも素敵な方が多かったですが、「見れるものを作る」有馬かなを原ちゃんも担っているように感じました。
アクア役の櫻井海音さんは、私は初めて見た役者さんでした。
話が進むごとにアクアらしくなっていき…映画はアクアにしか見えなくなる程でした!
少年A役の時は若干ニノ感を感じました。凄かった!
稲垣来泉ちゃんと成田凌さんは流石でした。
思わず泣きそうになるほど。安心して物語を見ることが出来ました。
大抵の実写化は失敗するイメージがあり、発表時は大批判側でしたが…
見ずに文句言っちゃダメですね…反省しました。
素敵な作品をありがとうございました!