「信仰の恐ろしさ」デビルズ・バス Kさんの映画レビュー(感想・評価)
信仰の恐ろしさ
ものすごく好みの作品でした。
舞台は18世紀半ば、オーストリア北部の小さな村。
「デビルズ・バス」=「悪魔の風呂」
当時の鬱病は悪魔憑きという扱い。
女性が赤子を滝から投げ落とした後、告解。
首をはねられ指が切断後、タイトルに入る。
この冒頭からものすごく引き込まれました。
宗教の支配と村人たちの異常な信仰心…。
「代理自殺」という闇深さを描いています。
ガール・ウィズ・ニードルの事件と同様に
こちらの事件も深掘りしたくなりました。
また、女性の生きづらさに深く共感。
因みに、ニワトリ、山羊、 魚は全滅。
動物を愛護する方は発狂するかもしれません。
主人公アグネスの精神崩壊を丁寧に描いていて
陰鬱な世界観と重みに浸りました。
捌いた山羊をキリストの十字架刑として
見立てた描写が素晴らしかったです。
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