「生まれ変わる時」顔を捨てた男 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれ変わる時
顔に特異な形態的特徴を持ちながらも新薬により治った男が、治療前の自分と似た男と出会い、動き始めたはずの新しい人生が…といった物語。
これは深く考えさせられる作品ですね。
現実問題として、男女問わず見た目が良いことは計り知れないほどのアドバンテージであることに異論はないと思います。
自信が付いたエドワードは仕事でも成功していき、かつて憧れた彼女と…。
そんな中、突如現れたオズワルド。かつての自分と同じ立場にあり、そんな彼と心を寄せ合って熱い友情が生まれる…的な展開になると思いきや。
う〜ん、そのことを気にもしていない(ようにみえる)オズワルドに、人知れずコンプレックスを抱いたのでしょうか。あれ程苦しんでいた自分と何故こうにも違うのか。そしてあろうことか、生まれ変われたはずの自分が、かつての"自分"に全てを奪われていくような感覚…。
結局大事なのは見た目ではなく心だよね…
なんてくだらない綺麗事を言うつもりはサラサラないですが、エドワードとオズワルド、確かに輝いてみえたのはオズワルドであることもまた事実か…。
なんとも複雑な気持ちにさせられた作品だった。
それはそうと、皆さん動物は責任をもって飼いましょうよ。んで、イングリットさん、最初は素敵な女性かと思ったが、あんたも中々にね…。。
そして最後。日本食なのが何となく誇らしいが、この後がどうなるか…っていうか何を伝えたい場面なのか?
また、エドワードに関しては主治医には普通にありがとうございますで良かったのでは?
細かい所が少し気になってしまったかも。
いずれにせよ、難しくも良作だったと思います。
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