ダホメのレビュー・感想・評価
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ディベートの「その後」が…
フランスに植民地化され略奪されたダホメ王国(現ベナン王国)の秘宝26点が返還されるも、それをどう受けとめるかについて大学生達によるディベートが行われ…
ランニングタイムは68分と短いが、前半は返還された彫像の保存・保管に勤しむスタッフの様子に加えて、彫像の心情をモノローグで語るという演出が施されるのだが、これが実に蛇足。申し訳ないが睡魔に襲われてしまった。
要となるディベート模様がようやく始まるのが開始40分ほどからで、その頃には本当に睡魔に負けた状態。要所要所で興味深い意見が飛び交っていたのはなんとなく覚えているも、終始ドキュメンタリーではなくニュース映像を見てる感覚。
体調万全な状態で観直せばもしかしたら評価が変わるかもしれないが、どちらにしろ、ただディベートしただけで終わりではドキュメンタリーの体を成してなく、画竜点睛を欠いている。できればディベートの「その後」まで追ってほしかった。
いろいろと評価が高いようだけど、自分には全く刺さらなかった。
ダホメ王国
かつてアフリカのベナンにあったダホメ王国
フランスの植民地になり7,000点もの芸術品が奪われた
そのうちの26点が返還されるドキュメンタリー
26番目の半人半獣のベハンジン王の木彫りの像の目線で語られる
木箱に詰められ蓋をされ祖国へ
すっかり現代的に変わってしまった祖国だが熱帯の風と空気を肌に感じる
そして返還についての討論会が繰り広げられる
ディズニーを見て育った、自国の文化についてあまり学ぶ機会がなく、奪われたものについてよく知らなかった。
私は奴隷の子孫だと教えられたけれど女性兵士アマゾンの子孫だ。
26点が返還されたことを喜ぶべき?
外交という名の裏取引でやっと7000点のうちの、たった26点が返還というのは侮辱だ。このままでは百年後二百年後にも返還されないだろう。
我々の財産の9割が奪われてしまったというが、それは有象のものだけではないか?無象のものは継承され今も我々のもとにあるのでは?
芸術品のほとんどがブードゥ教に纏わるもの美術館で保管することが正しいのだろうか?そもそも美術館は西洋の文化ではないのか。
白熱した議論が交わされるが永く歴史を見て来た26番は穏やかにそっと見守る
そしてこれからも人々と前を向き歩み続ける
これはディオップの眼差しそのもの
素晴らしいドキュメンタリーでした
どうかこの作品が一般公開され、たくさんの人が鑑賞出来ますように
11/4 読売ホールで16:00からの回がまだ席に余裕があるので是非
東京国際映画祭にて
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