劇場公開日 2025年6月13日

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ラ・コシーナ 厨房のレビュー・感想・評価

全28件中、21~28件目を表示

2.5こんなにまとまってなくてみんなが勝手な感じの厨房で これだけの席数...

2025年6月15日
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こんなにまとまってなくてみんなが勝手な感じの厨房で

これだけの席数の店(←見える限りでの想像だけど)が回るはずない

ってとこが気になったら

ずっと入れないまま

そして最後は呆気に取られたまま終わってしまった

期待しすぎてたのかな?

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jung

3.0レストラン=アメリカ合衆国

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

興奮

舞台のレストランがアメリカ合衆国の縮図になっていて、劣悪な環境で働くのはほぼ中南米の移民、そしてオーナーは白人でした。カトリックだと労働は罰だから適当で良し。恋愛とセックスの方が100万倍大切。感情表現も情熱的だから、日本とは人種が違いますねえ。

アメリカは俺ら移民が支えてるんじゃねえか。オーナー(資本家)ふざけんじゃねえ。俺らがいなくなったらアメリカなんて回んねえぞ。

ペドロの大暴れっぷりと破壊っぷりが今のカオスなアメリカを観ているみたいでした。デモもこんな感じなんでしょうか。日本人は嫌がりますが、何をされても怒らない日本人は世界的にはおとなしすぎて論外か。

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ミカ

3.0ビザか人権

2025年6月13日
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久々のルーニー・マーラ出演作品 ウエートレスのユニフォーム可愛かった(昔のアメリカン?)
今度はモノクロでワチャワチャ感演出
すごく大所帯の厨房 移民はきっと給料安いのか、大して話も聞かず直ぐ採用してる様子 NYのタイムズスクエア、アメリカンドリームぽい場所なのに現在の🗽の縮図のようでした メキシコ→アメリカは簡単ではないのだね
正直ペドロさんは粗暴過ぎて、折角の料理も敢えての?不味そうな演出だったし全く感情移入できませんでしたが、オーナーの言い分にはあんた何も分かっちゃいねぇよと気の毒になった

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ゆう

3.0異文化共生の難しさ

Kさん
2025年6月13日
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鑑賞方法:映画館

店の売り上げ金が消えたことから
スタッフ全員が疑われ犯人探しへ。
ただでさえ忙しい厨房がさらに混沌化。

移民問題を凝縮させた作品で
圧巻の長回しに魅了されました。

上司が従業員の士気を上げるために
期待させる言葉を言ったまま約束を守らないところは
日本の労働環境にも通じる部分があると思いました。

人間関係と卑猥なジョーク、偏見が強烈!
大暴れするシーン大好きです。

モノクロ映像のなか、スクエア型の水槽に
ロブスターが落とされ閉じ込められるシーンと
緑の光が印象的でした。

上司の「何が欲しい?」の問いかけに
ちゃんと人間として扱ってほしいと
心の底から願いました。

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K

4.0「夢と希望を持って生きる」ことを妨げるのは、過度な労働

2025年6月13日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

モノクロである理由が最後でわかる。スルメを噛むようにどんどん味が出てくる映画だ。終わりまで見ることができてよかった。そうしなければこの映画が伝えたいことを掴めなかったろう。

原作の戯曲「調理場」は約70年前のものなのに、今も、いや、もっと尖鋭化し分断された社会が怒りと暴力で描かれている。自分と異なる存在を匿名で陰険にチクチクと虐める国も、移民による多様性が強みだったはずが世界の流れに逆行する言動を繰り返すトップ政治家(なのか?そもそも)ゆえに頭脳流出している国も、どっちもどっち。

いろんな罵り言葉を言い合って笑って盛り上がる厨房でのシーンは楽しそうだった。でも仕事が始まると同僚を名前で呼ばずに「○○○人」と、相手の出身国で呼びかけるのはとても嫌だった。モロッコ出身の女性は「カサブランカ」と呼ばれていたけれど嬉しくもなんともないだろう。自分の母語で自分の感情を吐き出せないのはどれだけ辛いか、と言うペドロの言葉に心が痛んだ。複雑な人間で、すぐ頭に血がのぼるけれど、困っている仲間には優しくてジョーク好きのペドロは、この映画の芯だ。ペドロの最後の暴れまくりの意味をレストラン・オーナーのラシッドは理解できない、というより他者への共感と想像力を既に失っている。彼ら移民を人間だと思っていないから。でもペドロを頼ってメキシコから来た新入りのエステラの表情に希望が少し見えた気がした。

ルーニー・マーラの輝きに癒される。サウンドデザイン、映像、音楽よかった。

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talisman

3.0小難しい会話劇ながら混沌を楽しめる

2025年6月13日
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原作は、 A.ウェスカーの戯曲「調理場 The Kitchen」(1959年初演)。
戯曲なだけに、ちょっと小難しい会話劇。
基本モノクロームの画面が時代を曖昧にしてくれていて、普遍的な物語にしてくれている。
レストランの厨房を舞台に、過酷な労働条件で働くさまざまな人種の従業員の人間模様。
あわよくばVISA取得を狙って働く移民に、その心情を利用する経営者。
サボったり、いちゃついたり、自分の持ち場を主張する割には…
自分の仕事を全うしようとして被害を被るウエイトレスが気の毒になってしまう。
そして、次々起きるトラブルに厨房がカオスと化し、ヒリついていく臨場感 ったら!
諍いや喧騒がメインなせいで残念ながら、料理が美味しそうじゃない 。
怒涛のラストで、見ている方が、呆気にとられて虚無になった

レストランで働くって、大変ですね。

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kinako-cat

3.5演劇ファン見るべし!

2025年6月9日
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鑑賞方法:映画館

原作が1959年初演のアーノルド・ウェスカーの戯曲「調理場 The kitchen」だと知らずに鑑賞。冒頭から映画ならではの鮮やかなカメラワークに見惚れるも、しばらくすると「あ、これは舞台劇だ」と気づく。台詞こそ巧みに翻案されてはいるものの、コトバの端々に舞台特有の“匂い”が多く残る。鑑賞後に確認してわかったのだが、全体構成も戯曲に準じている。これは案外、原作に忠実な映画化といってよいのでは。その意味で演劇ファンにぜひ見てもらいたい一作だ。

原作は、多様な人種が働く過酷な労働現場をベースに、資本主義が抱える矛盾、人間の尊厳破壊、階級社会、人種差別などをあぶり出す。この映画は、それらを現代にも通じる普遍的問題としてとらえ、主な舞台を「現代ニューヨークにある大型レストラン裏の厨房」としたうえで、その場所を「移民問題に揺れる米国社会の縮図」のように描いてみせる。テーマ的には、移民が抱くアメリカン・ドリームの果てを描いた『ブルータリスト』や移民問題を裏モチーフとした『パディントン 消えた黄金郷の秘密』など、昨今の洋画の時流に沿った1本ともいえるだろう。

そんな本作の、映画として最大の見どころはカメラワークと編集の巧さだ。冒頭のスタイリッシュな畳みかけや、劇中のワンシーンワンカットかと見紛うような語り口などは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を彷彿とさせる。また、陰影に富んだモノクロ画面はアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』のようでもある。

狭い厨房に立った料理人たちと調理台の合い間を縫うように動き回るカメラは、スリリングそのもの。また、従業員を面接したり皆で賄い飯を食べたりするシーンなどでは、効果的にクローズアップや切り返しが重ねられる。一種の群像劇でもある本作は大人数がかなり激しく出入りするが、映画の強みを活かし、脇キャラに至るまで見事に印象づけることに成功している。

調理中に飲酒、喫煙はもとより、口角泡を飛ばして下ネタやレイシスト・ジョークに興ずる。あるいは、ピークタイムにドリンクサーバーからチェリーコークが止めどなく溢れ出し、厨房の床全体が水浸しになってしまう——そんな不潔、不快な料理描写の数々は、どこかコラリー・ファルジャ監督作『サブスタンス』における調理風景や終盤の血しぶきブシャー(笑)を連想させる。
こうしたピークタイムの厨房のカオスは、まるでがなり立てる現代音楽の狂騒のようであり、チャップリン主演『モダン・タイムス』の非人間的な流れ作業の記憶ともダブって見えて、思わず体に力が入ってしまう。

このように本作は「映画」として大健闘しているのだが、一方で台詞の応酬や大仰なアクションがいかにも演劇的に響き、ダレてしまう瞬間も何回かあった。映画ファンとして「上映時間139分は長かったなぁ」というのが率直な感想だ。

最後に一つ、つけ加えると、パティシエの黒人が「奇跡の緑の光線」にまつわる悪夢のことを語る劇中シーンがある。この印象的なエピソードは後に、心の折れてしまった主人公が緑色に染まる(?)ラストショット(無声映画のパートカラーのように画面全体が緑色になる)へとつながっていくのだが、ここでふと思い出したのがエリック・ロメール監督の『緑の光線』。劇中に語られる緑の光線の逸話と多幸感あふれるラストが心を打つ名作だ。

本作のラストシーンはとにかく救いがなく、解決への糸口も示されない。しかし先のロメール作品を本作に引き寄せて考えることで、自然とナットクできたというか、一種の救いのようなモノを画面から感じ取ることができた。それは、主人公と同郷の女性が緑色の彼を見つめて微笑むところからも見て取れる。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のラストで、病室の窓から身を乗り出したエマ・ストーンが空を仰ぎ見ながら微笑むシーンに相通ずるモノが、本作の笑顔からもうかがい知れるのだ。なかなか鮮やかな幕切れだった。

以上、試写会にて鑑賞。

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いたりきたり

3.5緑の光線

2025年6月13日
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日本もこうなりつつあるなあと思いながら見た

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