ちゃわんやのはなし 四百年の旅人

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ちゃわんやのはなし 四百年の旅人

解説

朝鮮をルーツに持つ薩摩焼の名跡・沈壽官家の420年以上にわたる歴史を背景に、日本と韓国における陶芸文化の発展と継承の道のりをひも解いたドキュメンタリー。

1598年、豊臣秀吉の2度目の朝鮮出兵の際、多くの朝鮮人技術者たちが西日本の各藩に連れてこられた。それ以降、朝鮮をルーツに持つ薩摩焼、萩焼、上野焼などの陶工たちは、数々の苦難を乗り越えながら、その技術と伝統を現代に至るまで受け継いできた。薩摩焼の十五代沈壽官、萩焼の十五代坂倉新兵衛、上野焼の十二代渡仁といった陶工たちをはじめ、関係者・専門家などへのインタビューを通して、日本と韓国の陶芸文化の交わりの歴史を見つめ直し、伝統の継承とは何かを浮き彫りにしていく。

「フラガール」などの李鳳宇が企画・プロデュース、フリーの助監督として吉田恵輔、内田英治、足立紳といった監督たちの作品に携わってきた松倉大夏が長編初監督を務めた。俳優の小林薫がナレーションを担当。

2023年製作/117分/G/日本
配給:マンシーズエンターテインメント
劇場公開日:2024年5月18日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
企画
李鳳宇
プロデュース
李鳳宇
プロデューサー
長岐真裕
撮影
辻智彦
加藤孝信
録音
菅沼緯馳郎
藤田秀成
整音
吉方淳二
カラーグレーディング
俵謙太
編集
平野一樹
音楽
李東峻
語り
小林薫
アニメーション
小川泉
編集助手
七宝治輝
宣伝美術
李潤希
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フォトギャラリー

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映画レビュー

4.0継承

Mさん
2024年11月19日
Androidアプリから投稿

しっかり次の人に継承されているようでよかった。

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M

4.5なんとも言えない温かさを感じる良質なドキュメンタリー

2024年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

薩摩焼や萩焼などが、秀吉の朝鮮出兵をきっかけに、日本に連れて来られた朝鮮半島の陶工の方々によって成立してきたことを、この映画を観るまで知らなかった。 産業革命の担い手として、各藩で重宝された人々は、朝鮮文化を大切にした暮らしを保証され、手厚く庇護されてきたとのこと。その人々が、それぞれの地で400年という時間をかけて、作り上げて来たのは、日本の土を用い日本の風土に合わせた、まさに「日本文化」そのものの陶器だった。にもかかわらず、そうした人々を、朝鮮人と呼んで蔑む輩のなんと愚かなことか。日本国籍を持ち、日本人そのもののアイデンティティを持っていた若き15代沈壽官の悩みと問いが刺さると共に、無知と不勉強の罪深さを考えさせられた。 だが、この映画のテーマはそこのみではなく、「親から子へ、または師匠から弟子への技術と精神の伝承」「伝統と、時代に合わせた革新性のバランス」「設備改修と遺産としての保護の葛藤」等々、日本と韓国それぞれの陶芸家たちの姿と、それぞれの時代との関わりを描くことを通して、幅広く観客に考えさせるつくりになっている。 そして何より、観ているうちに、本作のメインの出演者と言ってよい15代沈壽官の人柄にだんだん惹かれていき、観終わる頃には、すっかり知り合いのような気楽さで、彼の言葉に頷いたり笑ったりしてしまった。 本職には程遠いが、自分も作陶や焼成の経験があったため、それぞれの場面が興味深く、エンドロールが流れ始めたら「もう終わりか」と思ったほど、あっという間の時間だった。 特に「1200度までは技術で温度をあげられるが、そこから1280度までは経験」という言葉からは、例え灯油窯や電気窯であっても、個々の窯ごとに個性があって同じようには焼けないことから、登り窯なら尚更だろうなと思ったし、「それって、人付き合いも同じだよなぁ」とも思った。 この映画は、観終えると何とも言えない温かさを感じるのだが、それは、全編を通して、出てくる人々が互いに影響しあって、今につながっていることを丁寧に描き出しているからだと思う。 全国での公開劇場が20館に満たず、すでに上映終了となった劇場も多いが、12代沈壽官の作品を映画館の大画面で鑑賞するだけでも価値があるので、お近くで公開の際はぜひ。

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sow_miya

4.5民俗民藝

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

を考える時の軸となる話題と 木火土金水で捉えたら大半の物事がシャープに見えてくる と言う気づきと確証を得られた映画だった。 また、本編中、語り手として出演されていた山折哲夫氏が 以前、仰ってた、左回りの回転が🙃 と言う発言と 沈さん曰く歴史は常に螺旋を。 と仰ってたのが、バッチリリンクした瞬間でもあった◎ 有意義な作品であった。

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tomokuni0714

4.5素晴らしかった

2024年6月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

陶器作りの知識ゼロで鑑賞したが、めちゃくちゃ面白かった! 陶器作りを通して親子の関係や愛情などが色々と伝わってきて非常に楽しめた。

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はなてん