「作品として成り立っていないんじゃないかと思えるものもいくつか。」NN4444 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
作品として成り立っていないんじゃないかと思えるものもいくつか。
今年147本目(合計1,239本目/今月(2024年4月度)21本目)。
(前の作品 「クラメルカガリ」→この作品「NN4444」→次の作品「プリシラ」(明日予定))
シネマートさんで見てきました。7割くらいの埋まりようでした。
他の方がすでに書かれている通り、ホラー映画の登竜門?か何かの短編作品を4作集めましたという作品で、4作にそれぞれ共通項がありません。また、極端に「趣旨がわからない」作品もあり、これはさすがにきびしんじゃないか…といったところです。
かろうじて理解ができるのは3話(大学生?が夏にキャンプにいく話)と4話(女子高校生とカラオケほか)で、それでも20分ちょっとなので(本作品は各作品が20分程度で4編で90分程度)、理解できるもできないも限界が来ると思います。
問題は他の方も多くあげられている「2話目」で、「友人?の結婚式かで結婚式場かレストランに行ったら、周りが拍手や手拍子をずっとし始めたら、主人公が産気づいた話」で、何がどうなっているんだろう??といったところです(趣旨が本当にわからない。女性の方だとわかるのかな?)。この作品は登竜門的な立ち位置でミニ作品の4話寄せ集めですが、これで(シネマートのようなミニシアターでも)放映できるなら、中高の映画部でも作れるんじゃないのか…というくらいに(中高の映画部が映倫の審査をパスできるかという問題はさておきも)何がどうなってるのかわからないのが2話です。1話(結婚した後に妻に対していちいちうるさい夫の話)もまぁ理解はしなくもないですが、2話の謎さが極端にすごく、全体として「何がどうなっているんだろう?」といったところです。
ただ、ホラー映画に分類されうる割に一般指定で描写については明確な配慮があるので、そこの点に関してはおすすめですが、コナンだのプリシラだの色々競合枠が激しい今週にこの作品…となるとちょっと厳しいのでは?というところです。
採点に関しては以下を気にしたものです。
-----------------------------------------------------------
(減点0.8/2話目が意味する内容がよくわからない)
2話目に関しては本当にストーリーも何もあったものでもなく、中高生の映画部の作品のレベルでも作りうる話で、何を述べたかったのかよくわからない(ホラー映画に問題提起という考え方があるかは微妙としても、何を「ホラー」にしたかったのかもよくわからない)といった部分があります(かつ、出産の話に飛ぶので、わかりにくい事情とあいまって、やや直視が難しいかなと思える部分にも飛ぶ)。
ただ、ホラー映画の登竜門的な立ち位置にあるこの映画において、明確に気になったのは2話だけで、他の作品も「持ち時間20分(程度)」で述べたかった点については一応理解はできるので(1話はまぁわからないところも多いけど)、このように「複数作品の寄せ集め系を個別に採点するとスコア評価がおかしくなる」事情もあるので、採点幅を「いじった」部分があります。
-----------------------------------------------------------