劇場公開日 2024年8月23日

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箱男のレビュー・感想・評価

全129件中、21~40件目を表示

1.0よくわからない。という「ねらい」

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

難しい

劇場の音圧は良かったが観客マナーがひどくて、

あたりに配慮なく何回も席を立ち、おつまみ的なお菓子をくしゃくしゃする人。
途中思いっきりスマホを開いてメールか何かを確認する人。

まさかのそんな方々に挟まれて鑑賞。
そんな中最後のエンドロールが不愉快でした。

導入はワクワクして観てたけど、
内容が進むにつれて支離滅裂?画面が暗くてよくわからない。バトルシーンはコミカルなものを狙っているのか本気なのかもよくわからない。

そんな「よくわからない」が狙いなんだろうか?病的な情景を描いたとすればそれは意図的だと思うが。。。

あとは箱男は改造人間かなんかなのか?
と思えるところもあり。

実験的な作品だと思いました。個人的にはもっとポップなものを期待して行って、違ったなあ。って感想です。作品としてはもうちょっと評価高くて良いと思います。

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たか

2.5残念

2024年9月23日
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楽しみにしてたのになんだか肩透かし。女優だけが救い。

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mskito

3.0時代のせいか、擦りきれた感受性のせいか

2024年9月22日
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鑑賞方法:映画館

 旬報シネマのレビューページでやたら評価が高かったので見てみたが、どうもテーマも結末も使い古されたものであるように思えた。あるいは、それは僕の感受性のせいかもしれないし、単純な好き嫌いかもしれない。

 僕は「砂の女」を読んだことがあるくらいで、安部公房の文学的世界にそこまで感銘を受けた人間じゃなかった。それでも、この映画でその世界の重厚さや倒錯的な世界への陶酔を感じたし、こういう映画にかなり影響を受ける人もいるのだろうとも思える出来だった。視点や見せ方の工夫も面白く、シリアスな笑いや、時代を現代とない交ぜにして飽きさせず、また、観客と映画の世界をシンクロさせる手法もドキッとする人もいただろう。

 でも、個人的にはやはり昭和に書かれた文豪的物語という感じが拭えなかった。面白くないわけではない。ただ、外界から完全に切断された個人というテーマなり設定はやはり古くさい感じがして、この世界があまりにも重厚だからこその匂いが消えなかった。映画を見ながら、ずっといまいち乗りきれなかった。世界観、秘密めいた都合の良い女、破滅的願望……。わかる。いろんな意味ですごくわかるし、これが昭和や平成の早い時代に映像化されていたらまた見え方も変わっていたかもしれない。でも、この現代ではやはり「やりたいことはわかるけど」というか、これを真っ正面から体感できる若者はいるのだろうか? 観客も年配の方が多かった。小説という文字だけの世界なら時代も超越しのめり込むことが出来るかもしれないが、映像が乗ってしまうとどうもなぁ……というどこかずっと白けてしまっていた。まぁ、僕の擦りきれた感受性の問題なのかもしれないけど。

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野々ノノノ

3.0バトルする箱男

2024年9月22日
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思った以上に原作の雰囲気や設定に沿った作りだったけど、疾走する箱男、バトルする箱男など、まさかのアクションもガッツリ入ってきて、ちゃんと石井岳龍的な『箱男』だったし、色んな意味でよくこんな作品作れたなと思った。スマホ時代を予見したような原作をスマホ時代にスマホを登場させないでやる、というのはなかなか脚色難しいだろうという感じだったけど(時代設定は明示されていない。劇中で何年とか言ってるけど、多分信用できる情報ではなさそう。キックボードとか出てくるし)、そこは石井岳龍監督なので無国籍(めちゃ日本だけど)アクション的に時代がよくわからん感じに仕上げて解決、しかもラストは『逆噴射家族』の逆バージョン的に閉じていく感じになっていたりして、そこら辺も監督らしい作品と思えた。あと佐藤浩市の軍医殿に黒幕感があり過ぎて、誰の物語なのか曖昧とした雰囲気は薄まった感があったが、当初の箱男では佐藤浩市は誰役だったんだろうというのが気になった。

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yudutarou

4.0男たちの鼻息

2024年9月20日
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鑑賞方法:映画館

2024年。石井岳龍監督。阿部公房の名作小説を映画化。段ボール箱の中から世界を覗き見ることに取りつかれた男は、路上に寝泊まりしつつ何者かに命を狙われる日々。ある日怪我をすると見知らぬ女性に病院を紹介される。罠かもしれないと警戒しつつも病院を訪れると、、、ということから展開していく話。
第二、第三の箱男の存在(本物ニセモノ論)、覗き見ることと書くことの関係(物語論)、女性との関係(他者論)などのテーマをはらみつつ、観客を巻き込んでいく映画。1973年、学生運動は下火となっているが消費社会の狂騒(バブル)まではまだ時間がある空白の時代の、いかに生きるべきかという壮大な妄想。シラケ世代とはいいながら、箱の中の男たちは総じて鼻息が荒いところに、「真実」とか「理想」とかに意味を求める熱量がまだ存在していたことを感じさせる。若い女性の裸体に興奮しているだけでなければ。

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文字読み

2.0どうかな

2024年9月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

伝えたい意図が理解しずらい。最後の落ちは、どうかと思う。個人の感想です。

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いつも6

4.030年程前

2024年9月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

僕は安部公房にどハマりしていた。

が、箱男は読んでいなかった。

だが、そんな僕が映画館で箱男のチラシを手にして

安部公房の名前を見て手が震えていたのは嘘じゃなかった

そんな箱男を観に行く気満々だった僕が

予定の都合で、箱男鑑賞を後回しに後回しにしていた時

なんと目の前で、主演永瀬正敏さんの元妻が

本作監督と鑑賞前トークをくり広げる。

と言う場に居合わせた。

その日のトーク後、そのまま鑑賞してたら

映画特製ステッカーをその元妻から

直接貰えたのだが、結局は僕はその後の予定を優先し

鑑賞は後日へと改めたのである。

その結果が本日な訳なのだが

その甲斐あってか。僕以外の鑑賞者は1名のみ。と言う

ほぼほぼ僕が箱男だろ?を生体験できたはずだったw

ちなみにネタバレは不要だろうからオチは書き出さず

納得至極。とだけ書き残しておきたい◎

僕はパーフェクトデイズよりも断然こっちだし

また改めて安部公房を読むとだけ宣言したい(^^)

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tomokuni0714

3.5不条理を楽しむ心の余裕。

2024年9月16日
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鑑賞方法:映画館

映画産業が成熟する過程でわかりやすい映画が増える事は必然だと思うが、それだけになってしまったら映画の魅力の半分を捨てる事になってしまう。
目を背けたくなる事実、暗部、不条理、前衛、芸術、エロ、人間の負の部分、混沌を映像に叩きつけるのも映画の存在意義だと思っている。

製作者や出演者がどうしてもこの映画を今作りたかった熱量が伝わる。安倍公房だから話は不条理で説明が付かない、しかし彼のメッセージみたいな物は伝わる映画館で観るべき映画。

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masayasama

5.0自由と束縛は表裏一体なのかな、、、

2024年9月15日
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『社会には縛られたく無いけど自分が存在していた足跡は残したい』『自由に生きたいけど社会とは完全に縁を切りたく無い』

そんな矛盾だらけの人間を描いた安部公房さんの小説。

映画は新型コロナ禍で味わった複雑な感覚を映像で観ている気分になりましたよ。

いろーんなことを考えながら観ていたら脳みそがショートして何度か気を失いました(笑)
考えさせられる映画ですね。
エンターテイメントとして観に行くものでは無いですよ。

映画観た直後は考えが纏まらなくてふわってしていたけど、そもそもが名作小説。やっぱり後が後からゾワッとくる感覚に襲われています。

原作読んでもう一度どっぷりと観たいです。

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おのちゃん

4.0箱男を意識するものは箱男になる

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

まさにザ・安部公房!前衛的なのと不条理なのと。ハリウッド的にはデヴィッド・リンチといったところか。原作も買って読み始めているが、多分、真理は理解できないだろう。これは解ろうとしてはならない。

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印刷局員

4.0思えば高校のときの教師も箱男だった

2024年9月13日
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鑑賞方法:映画館

安部公房氏の1973年の小説を石井岳龍監督が映画化した。原作は高校生のとき教師に薦められたが未読。何故か50年ぶりのリベンジの感覚。

思えばこの50年、箱男が何たるかはっきりしないまま「自分は箱男だ」と思って生きてきた。箱男が何たるかを知り「箱男は自分だ」と確信した。

本物の箱男にならんとする永瀬正敏さん、そして浅野忠信さんに強いシンパシーを感じた。ダンボール箱に入りたかった。

そしてヒロインの白本彩奈さん。

ニナ・メンケスが否定するところの「男性のまなざし」に晒される彩奈さんの魅力が炸裂した。クンクンする忠信さんに嫉妬した。

観る人を極端に選ぶであろう安部公房氏の哲学の世界。果たして箱男でない人が観たらどう思うのだろう。

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エロくそチキン2

3.5勢いがない気がする

2024年9月13日
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エレクトリックドラゴン80000vを見た後だからか?ぜんぜん緩い気がするのは…
なぜだ。

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ビビ

1.5シニアの私、大パニック

2024年9月13日
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鑑賞方法:映画館

難しい

久しぶりに石井岳龍監督の作品鑑賞。正直言ってまったくつまらなかった。というか理解出来ない作品。原作(安部公房)未読のせいかもしれないが…。佐藤浩一、永瀬正敏、浅野忠信という良い役者が出ているが、もったいない感じがした。私が、高校生の時に観た同監督、脚本の「高校大パニック」(←浅野温子がかわいい)が、この監督のベストだと思う。(←自分が同じ高校生だったということがあるかもしれないが…)シニア料金鑑賞だが、お金と時間を無駄にしてしまいパニックった自分に泣けました。

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月光仮面

1.5見所というと、女優さんのヌードシーンのみ 急に「お前もだー」って言...

2024年9月12日
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鑑賞方法:映画館

単純

見所というと、女優さんのヌードシーンのみ
急に「お前もだー」って言われても
はぁ?ってなりました

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みのまる

2.0理解出来なかった・・・

2024年9月12日
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鑑賞方法:映画館

ごめんなさい、もはやこういった前衛的な作品は理解出来ないくらい老いて、俗世にまみれてしまった。。

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あべしゅうさん

3.5閉ざされた世界に混沌の空間が拡がる!

2024年9月9日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

先日、四国へ旅行に行った際に、この映画の予告編を見ました。『香川県で公開するのは、当映画館だけ』と言う宣伝文句?に、俄然興味はあったのですが・・・
この映画に関しての情報は全く無くて、配信とかWOWOWでやったら見ようって思ってました。ところが・・・
地元の映画館で公開しているのをみかけて、即、鑑賞に至りました。
やっぱり、マイナーな映画なんだろうな。モノの見事に観客は、自分の他に1名の計2名だけでした。

ところが、映画が始まった途端、長い瞬きをしてしまった。
ハッと我に返ったら、えっ、主役が永瀬正敏さん!浅野忠信さんも出てる。佐藤浩市さんも出てる。
マイナーな映画だと思ってたけど、一流どころが出ている結構な作品なんだとビックリ!
でもね・・・

まぁ、最初を見逃しているせいもあるんだろうけど、内容はチンプンカンプン。何故、“箱の中“に拘るのか?
何か、深い意味を持っているようにも思えるんだけど・・・
とにかく、箱を被ったままの対決は、滑稽にしか見えなかった。

おっと、言い忘れてた。白本彩菜さんも最高でした。芸達者な皆さんに絡まれ?ながらも、見事な肢体を拝ませてもらいました。ホンッと綺麗な女優さんでした。

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ratien

0.5原作への無理解

2024年9月9日
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鑑賞方法:映画館

あの名作『砂の女』(勅使河原宏監督)に並ぼうというのはずいぶん図々しい人だと思いながらも好奇心は黙しがたく、映画館に行ったのだが噴飯ものだった。

石井監督は箱男をコスプレの一種くらいにしか考えてない。だからつまらないバトルシーン(しかも画面が暗くて迫力なし)を延々と撮っているのだろうと思う。箱男は変身ヒーローものでもないし、戦隊ものでもない。

そもそも箱男というのは都会の中で孤独でありたい、自分のテリトリーには誰にも入ってきてほしくない、という欲望と同時に、誰かとつながっていたいという願望とを併せ持った矛盾そのものの存在である。そして、この矛盾は現代にもそのままつながっているし、世界中の人が理解出来るテーマだ。

なのに、何だろう、この無理解さは。
頭を使って生きてこなかった人間の、底の浅さが100%表われた作品である。

しかも、原作にない「軍医」どの(佐藤浩市)は途中から出てこなくなるし。
だったら、最初から出してくるなと言いたい。

またこれは日本映画全体の問題だが、とにかくセットがしょぼい。
しょぼすぎるから暗くして誤魔化そうとしているのだろうが、そんなのは観客にとっては迷惑以外の何ものでもないし、予算がなくてもきちんとセットやロケをやっている監督はいくらでもいる。
とにかく増上慢というか、自己肥大というか、こんなものを安部公房原作とか言ったらダメですよ。

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MoveDeck

4.5中毒性あり これはこっそり1人で観る映画です

2024年9月8日
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【私はこの映画が大好きです!】とみんなの前で言えません。だから箱に入って【この映画好き!】と呟く私です。安部公房だけあってかなり難解。友人、恋人と一緒に観たあと会話がなくなると思いますので・・マズくて食べたの後悔してもいつかまた食べたくなる様な中毒性ある映画です。人って確かにパーソナルスペースの枠の中、閉じこもって自分の世界に浸る事・またはSOSとしての隠れ場など、自分らしさを取り戻すため1人の空間が必要です。また、覗く・覗かれる行為や精神的、肉体的に閉じ込める行為を【箱】というフィルターから個としての社会の生きづらさを感じさせます。この映画を見終わると【映画館】という【箱】の中から箱男の行動を監視しているような、逆に箱男に覗かれているのか・・不思議な気持ちでした。正直、採算度外視?とも思えるこの映画、よくこんなに色男の俳優さん達が引き受けたなぁ〜と思いながらも【いい男は箱好き】なんぞ格言を考える私でした。

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momo

脳みそは外して

2024年9月7日
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鑑賞方法:映画館

 何と言っても安部公房原作なのだからと、映画館に入ると同時に脳みそを外してスクリーンと向かいあった。すると、二人の箱男が追い掛けっこをする中盤辺りまではバカバカしくて面白く観られたのだが、徐々に言葉で説明する様な重苦しさが感じられる様になり、終盤は完全に心が離れていた。特に、ラストシーンの呟きは、「それを言葉にしたら何もかも台無しだろ」と力が抜けてしまった。

 僕にはやはり「芸術」は向かないようで。

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La Strada

4.0本物になれない

2024年9月7日
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鑑賞方法:映画館

難しい

永瀬正敏さん、浅野忠信さんの共演と聞いて
「この組み合わせは、懐かしいなぁ」と思いました。
それもそのはず・・・
本作は、1997年に映画制作が決まったが撮影できず、
27年の時が過ぎ、ようやく実現した企画。
この頃と言えば「鮫肌男と桃尻女」や「PARTY7」
TVドラマでは「私立探偵 濱マイク」などの作品が作られ、
二人も良く共演されていましたね。
なので、ストーリも変わった感じだろうなぁと思い映画館へ。

予想通り、難しすぎました(泣)
「単なる変態映画やん。。。
 でも、どこか面白く、ついつい入り込んでしまう」

箱男(わたし)に永瀬正敏さん、
ニセ医者の浅野忠信さん、
ヒロインの葉子に、白本彩奈さん、
軍医の佐藤浩市さん
この4者を中心に、
摩訶不思議な物語が展開されます。

箱男は、段ボールを頭から被り、
一方的に世界を覗き見る事で、
完全な孤立、完全な孤独を得て、
社会から完全に独立した存在となります。

そこへ、
箱男の存在を乗っ取ろうとするニセ医者、
完全犯罪に利用しようと企む軍医、
箱男を魅了する謎の女・葉子が現れ、
箱男の静寂の時間が一変します・・・

箱男が移動する時のコミカルな動きと、
箱男と贋箱男のバトルは、
可愛さが出ており笑えますね。

なぜ、箱男が生まれたのか、
箱男の世界には何があるのか、
謎は多いですが、
時折、箱男は「本物にはなれない」とつぶやきます。

箱男の”わたし”は、初代ではないため、
❝本物の箱男❞になるために奔走しているようでした。

現代は、ネットを通じて、
誰もが匿名で情報発信できる社会であり、
スマホやPCの画面を見ている風景が
まるで、箱男が覗き見ているようだ
との考察もありますが、

本作を通じて、
「本物とは・・・
  オリジナルを超える存在になる?
  オリジナルの想いを理解できる?」
ことなのか?
そんな事を考えさせられる作品でした。

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ayakan
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