「不条理を楽しむ心の余裕。」箱男 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
不条理を楽しむ心の余裕。
映画産業が成熟する過程でわかりやすい映画が増える事は必然だと思うが、それだけになってしまったら映画の魅力の半分を捨てる事になってしまう。
目を背けたくなる事実、暗部、不条理、前衛、芸術、エロ、人間の負の部分、混沌を映像に叩きつけるのも映画の存在意義だと思っている。
製作者や出演者がどうしてもこの映画を今作りたかった熱量が伝わる。安倍公房だから話は不条理で説明が付かない、しかし彼のメッセージみたいな物は伝わる映画館で観るべき映画。
コメントする