「安部公房は『砂の女』『方舟さくら丸』が好きで、『箱男』は昔一度読ん...」箱男 守井 象さんの映画レビュー(感想・評価)
安部公房は『砂の女』『方舟さくら丸』が好きで、『箱男』は昔一度読ん...
安部公房は『砂の女』『方舟さくら丸』が好きで、『箱男』は昔一度読んだきりで詳細までは覚えていないが、う〜ん見ておこうかなと最寄りでも40km離れた劇場(シネコン)まで出掛けた
滑り出しこそモノクロだったが、流石に原作の時代設定のままではなかった
登場人物も結構割愛された(一部では追加されていたようだ)
贋医者が病院を出てからの最終30分程が、どうもしっくり来ない
葉子と“わたし“と贋医者の残像などが、安部公房のイメージからもかけ離れた、入り組み合いが続いて、新鮮味のないクロージングに至る
5度程強調された「意識すると箱男になる」のディテールを、説得力豊かに、上手に掘っていって欲しかった
外部を観察し、丹念にノートを綴り、更なる克明な箱の内部描写が有効だったのでは?
段ボールの仕様も何故画一化されてしまったのか----“天地無用”のエフの貼り方まで合わせ込んでいたようだが、なぜ?
劇伴というか安直な効果音的音響が耳障りで安物ホラー風にありきたりな感じで、これなら無音の方が余程良かったのに
葉子役の白本彩奈さんは、なかなか堂に入った演技で、またお目に掛かれそう
ありがとうございます
50年前の『箱男』のフォーマットが今般の情勢に焼き直すのなら
思い切って斬新にDX化された別物語の方が、結果はどうあれ、潔かった気がするのです(それだけでも加点要素)
はじめまして
共感・コメントありがとうございます。
音は耳障り感がはじめ気になりました、
無音、たしかにそれも選択肢でした。
ただ映像のざらざらした触感に合っているような、
気もしました。