劇場公開日 2024年8月23日

箱男のレビュー・感想・評価

全165件中、1~20件目を表示

4.0《わたし》について

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館
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まぬままおま

3.5時を超えて人間を映し続ける前衛的な物語

2024年8月23日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5どっぷり浸って、感じたい怪作

2024年8月29日
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鑑賞方法:試写会

段ボール箱に小さく空いた長方形の隙間。そこから世間を臨む二つの瞳。我々は果たしてこの不気味な物体を見つめている側なのか、それともじっと見られている側なのか---。安部公房が73年に著した奇妙すぎる小説が、50年経つ今なお、攻めの姿勢を忘れぬ衝撃作として存立し続けているのは驚きだ。この映画の制作過程では27年前にドイツでの撮影休止という予期せぬトラブルが生じたとか。その苦難を乗り越えていざ完成体に達した本作は、リアルな泥臭さと、観る者を煙に巻くトリッキーさ、差し込まれる緩急、そして我々が石井岳龍という名を聞くときにいつも体にほとばしる電流を併せ持った文字通りの怪作となった。永瀬と浅野による「ELECTRIC DRAGON」が進化を遂げたかのような宿命の対峙もシュールで味わい深い。観客を選ぶ作品ではあろうが、文学から受け継がれし魂を感覚的に昇華させた映像版として、どっぷり浸って感じたい一作だ。

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牛津厚信

4.5安部公房の半世紀前の前衛小説を、石井岳龍監督が合理的に再構築しモダナイズした渾身の娯楽作

2024年8月27日
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鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

知的

安部公房の1973年の小説「箱男」は代表作の1つとして知られるが、恥ずかしながら未読だったので本編鑑賞前にあわてて読んだ。登場人物は多くないにもかかわらず、視点が入れ替わったり、モノローグと手記が混在したり、誰による語りなのかが曖昧になっていったりと、一筋縄ではいかない相当に難解な小説だ。ノンリニアの語りというか、するすると読み進むことを敢えて拒み、読者に都度立ち止まって考えることを求めるかのような仕掛けとでも言えるだろうか。

さて石井岳龍監督は、作家本人から映画化の許諾を得て、1997年に日独合作としての製作決定を経てハンブルクで巨大セットを組むも、資金上の問題でクランクイン前日に中止に追い込まれたという。そこからさらに四半世紀を経て企画が再始動、現代日本の都会に舞台を移し、以前の企画でメインキャストだった永瀬正敏と佐藤浩市、さらに浅野忠信も加わり、ついに完成させた執念の作品だ。

「『箱男』は娯楽にしてほしい」との原作者の意向をくみ、永瀬が段ボール箱をかぶって扮する箱男がにわかに走り出したり、浅野が演じるニセ医者との格闘があったりと、共同脚本も担った石井監督はアクションシーンでストーリーを牽引するエンタテインメントへと昇華させた。原作小説が現代のネット社会を予見したとも評されるアイデンティティの喪失という問題提起を、映画ではアクションの主体としての身体性を強調することによって単にわかりやすくするだけでなく、失われゆくアイデンティティを取り戻す可能性と希望をも提示しているように感じた。

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高森 郁哉

3.0原作に近い映像化

2025年5月3日
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鑑賞方法:VOD

難しい

原作が難解すぎるので、映像化したらどうなるかと思っていたが、さすが石井岳龍監督。原作のストーリーや雰囲気を可能な限り映像化してたと思う。俳優陣の演技もすごい。特殊な設定だから演技が下手だとコントになるところをしっかり成立させていた。
私は原作ファンとしてスタンディングオベーションを送りたい。

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セツ

2.5頭隠しても、Siriがお見通し。

2025年5月3日
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鑑賞方法:映画館

何十年も眠っていた企画を掘り起こしたのだから、多少時代錯誤(古臭さ)はあるが、充分に衝撃的なアングラ作品だ。

見ているのか見られているのか、孤立したその箱の中が世界なのか。
スマートフォンの普及や社会の多様性重視のおかげで、すっかり身近なテーマとなってしまった、孤独感との向き合い方。
怖いものは、顔を覆った手の指の隙間から覗き見るくらいが丁度良い。

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や

3.0「箱男を意識するものは、箱男になる」

2025年4月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

難しい

斬新

 段ボール箱をすっぽり被り、街をさまよう箱男。カメラマンだった男は、箱男を倒し自ら箱男となる。しかし彼をつけ狙う偽医者と軍医が現れ。
 70年代当時の前衛作品を、現代人がどう描きどう観るか興味がありました。今でも通ずるものと納得。箱男は、君だ、観客だ、皆だ。
 機敏な動きを見せる永瀬正敏、浅野忠信と佐藤浩市の戦い、とても楽しい絵面で笑わずにいれません。

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sironabe

3.0何ともシュールなおもしろさはあったが、マニアック過ぎて共感できなか...

2025年4月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何ともシュールなおもしろさはあったが、マニアック過ぎて共感できなかった。
「本物の箱男」になるための争いや苦悩がメインテーマのようだったが、そもそもそんなものになりたいとは全く思わないので。
「わたし」が最後にやり残したこととは何だったのか。
謎めいたニセ看護師の女性を抱きたかっただけのような気がした。

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省二

4.5”箱”から世界を覗くのか、それとも”箱”から出ていくのか

2025年4月2日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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神社エール

1.0もっと現代社会の匿名性に物語を寄せられなかったのかな

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

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ねこたま

0.5これは酷い

2025年2月12日
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安部公房の作品は文章で読み解いてこそ面白いのであって、実写化するべきではないと思いました。

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S.J

2.5よくわからないが、箱男が動くとコミカル

2025年2月9日
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鑑賞方法:VOD

原作は読んでいない

活字で読むとまた違った世界観になるのかもしれないけれど
映像で見ると、よくわからない

でも箱をかぶって逃げたり、倒れたりしていると
キャラものみたいでかわいい(そんな意図はないのだろうけど)

これはまぁ、「え?」って思わす、
なんかわからないけど、インパクトのある映画だと思えばアリかも。

以前観た、同監督の「狂い咲きサンダーロード」も「え?」とは思ったけど
なんだか激しいエネルギーは伝わってきたから
映画ってそういうものかも。

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くまっち

3.5箱男は誰だ

2025年2月1日
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鑑賞方法:VOD

石井岳龍×永瀬正敏「箱男」観了。前半渋川清彦が大暴れしている時点で、おおっ、これはぶっ飛んだ箱男にするつもりか?バーストシティ!と思ったが、後半は結構原作にそった内省的で人類補完計画的な展開になってました。箱男は誰だ!

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ピンボール

4.0匿名性、二次元性、往来性

2024年12月21日
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てつ

不思議な作品

2024年11月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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マサヒロ

2.5勇気に拍手です。

2024年10月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

「砂の女」の感動をもう一度と、勝手に期待しての観賞でした。
可笑しくも、悲しくも、涙する事もなく、自らの感受性に疑問を感じさせてくれました。観るところを見落としたのか、感じる取る力がなかったのか。商業映画としてこの小説で挑戦した勇気には関心しました。

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ankh

2.5妄想なぞなぞ映画

2024年10月24日
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鑑賞方法:映画館

箱男に憧れた男性が箱男になりかわろうとする話…なんだけど、いろんな要素が混ざり合ってよくわからない映画になっていると思う。
もっと映画向けに面白くできたんじゃないかな?
小説原作は内容によって見せ方を工夫しないと観客に意図が伝わらないと思う。

おじさんだらけの中で若い女優が一人っていう絵がキツイ。
白本彩奈さんのヌードが綺麗だった。

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ひとふで

2.5ひさびさにこの監督の作品をみたが、狂咲の頃のような感動はなかった

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

ひさびさにこの監督の作品をみたが、狂咲の頃のような感動はなかった

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Takagi

3.0箱を通して自分を見つめる

2024年10月1日
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鑑賞方法:映画館

箱に入りたくなった。普段見ている景色が違って見える気がする。そんなことを思わせてしまう作品。理性がなくなり、欲望そのままに解放される。蛹の例えはなるほど。己の理性も欲望も手記も、ぜんぶどろどろに溶けて一体になって新たな何かになる。女性はまさに細すぎない肉体美で見惚れた。いるだけでエロティシズム。

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いつこ

3.0【今でも前衛的】

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

中高生の頃にハマって読んでた「壁-S・カルマ氏の犯罪」「砂の女」「他人の顔」「無関係な死」「燃えつきた地図」「箱男」他の小説に戯曲、懐かしい!

半世紀前の作品だが色褪せるどころか今こそ考察が必要なテーマ。時代背景が現代設定でやや違和感があった(勿論それを狙ったのだろうが)のと、エンディングはもうちょい観る者の解釈に委ねる演出が作風と合ってる感じはした。

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Chang Koh
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