劇場公開日 2025年1月3日

  • 予告編を見る

「「イコライザー」、「ジョン・ウィック」の系譜」ビーキーパー ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「イコライザー」、「ジョン・ウィック」の系譜

2025年6月16日
iPhoneアプリから投稿

養蜂家と呼ばれる元特殊工作員のジェイソン・ステイサムという、ちょっかい出した奴が実はヤバい奴だった!、ヤバい奴の大事な人に手を出して目を付けられた!系アクション映画の新たなキャラクターが爆誕!

"養蜂家"という呼び名が裏で殺しを請け負う"元特殊工作員"になっているのですが、なぜか本当に蜜蜂を飼って養蜂家になっているという「本当に養蜂家になってどうするん?笑」という感じのジェイソン・ステイサムさんですが、本当に養蜂家であるからこそ、日頃彼が行なっている蜜蜂の天敵であるスズメバチを駆除することや、巣を守る為、より良い(蜜蜂)社会を維持する為には(トップ)女王蜂を排除するなど、蜜蜂の習性に準えたつくりになっているところが本作のオリジナリティである。

麻薬捜査官を描いた傑作「トレーニング デイ」の脚本や、激渋な男の戦争ドラマを描いた「フューリー」、そしてNetflix映画「ブライト」ではウィル・スミスと再びタッグを組み、懐かしの警察バディもののアクション映画を作り上げたダン・トラクテンバーグ監督。

いわゆる「リーサル・ウェポン」や「バッドボーイズ」などの常識に囚われずに自身の正義感で動く型破りな警察バディものを現代劇としてアップデートを試みている作風だと感じている。
本作でも警官ではなくFBIの2人のバディが"養蜂家"と呼ばれる特殊工作員を追いかける視点も重なり、ライブ感満載のアクション映画だった。

ジェイソン・ステイサムの復讐自体は前半30分で決着が付く笑 ただしそこでは終わらずアメリカ社会を蜜蜂社会に例えて、女王蜂狩りにまで発展するまさかの展開に。
復讐が終わった後の1時間はボーナストラックです笑

漫画キャラ的なデザインの敵も面白い。

続編の製作が決定したということで、まだまだこの養蜂家シリーズを楽しめそうだ。

ヘルスポーン