「悪い子孫を残す女王蜂を退治せよ」ビーキーパー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
悪い子孫を残す女王蜂を退治せよ
個人的にも大好きな俳優の1人、ジェイソン・ステイサム主演の、激しいバトルが、終始繰り広げられるバイオレンス・アクション。劇場上映を見逃していたが、早くもAmazon primeで配信され、早速に鑑賞。勧善懲悪なストーリーの中で、正義を貫くクレイを演じるステイサムの魅力が、グッと詰まった作品。これまでの彼の作品の中で、倒す人数は最高ではなかったかと思うほど。
世界最強の孤高の殺し屋『ビーキーパー』ことアダム・クレイをステイサムが演じ、迫り来る何百人という敵を、たった一人、傷ひとつも負わないで、バッタバッタと薙ぎ倒していく爽快さに、思わず拍手を送りたくなるほど。銃も使わずに、スピード感あふれる得意の拳法で、敵に反撃の猶予も与えずにやっつけていくステイサムの勇士は、カッコいいの一言!
嘗て、法律で解決できない事案を排除する秘密結社の凄腕の諜報員『ビーキーパー』として活動していたクレイだが、今は引退して、田舎で養蜂家(ビーキーパー)として、慎ましく暮らしていた。そんな彼を、親切に面倒を見てきた隣人の女性が、フィッシング詐欺グループの罠に嵌り、全財産を奪い取られ、それを苦に自殺してしまう事件が起きる。クレイは、恩人を自殺に追い込んだ詐欺グループに怒りの鉄拳を打ち込むために、嘗てのビーキーパーとしての伝手を頼りに、そのアジトとなる会社を見つけ、復讐に燃える。
復讐劇を次々と果てしていく中で、クレイはとんでもない大物が、この詐欺グループのラスボスとして君臨している事を突き止める。そして、あらゆる手段を駆使して、そのラスボス屋敷に乗り込んでいくのだが、その大物とは、なんとアメリカ大統領であった。そして、大統領選挙を勝ち抜く為に使った資金こそが、大統領の息子が運営する詐欺グループから得た、闇にまみれた膨大な資金だった。クレイは、復讐のターゲットを大統領とその息子にセットし、『ビーキーパー』として「悪い子孫を残した女王蜂退治」へと立ち向かう。
出演は、主演のジェイソン・ステイサムの他には、詐欺グループのボスを『ハンガー・ゲーム』に出演していたジョシュ・ハッチャーソン、その取り巻きに『ダイハード3』で悪役を務めたジェレミー・アイアンズが演じている。監督は、アクション・ムービーには定評がある『スーサイド・スクワット』のデビッド・エアーが務めている。