「1999年7の月!」ふたごのユーとミー 忘れられない夏 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
1999年7の月!
ふたりで一人の仲良し双子の、お約束の入れ替わりでひとりの男子を好きになってしまって。。という、王道少女漫画みたいなシチュエーション。
主演の二人(一人二役!?)の、初潮を迎えるくらいの年頃の短い間の少女の輝きみたいなものが溢れていて見とれました。
一人二役だそうですが、どうやって撮ったんだろう、ユーとミーは顔はそっくりだけどほくろだけじゃなくどこか明らかに違っていて、見分けがつくんですよね。
なぜか台湾映画だと思いこんでいて、途中まで違和感なく見ていたらタイの映画だった。
いづれにせよ、ノスタルジックなアジアの空気が良かったです。
日本で子供がお手伝いするのが普通だったのは、いつ頃くらいまでだったでしょうか
よどんだ川、水田地帯の東屋、蓮が浮かぶ池(タイっぽい)、連なる山並み、木が生い茂る中の一本道、お祭りの跡地(映り込んだ犬が何気に用を足してて笑った)など、タイの風景が新鮮。信号のカウントダウンがあるんですね。そしてバイクや自転車の2ケツは鉄板(3ケツでしたが)です。
恐怖の大王の件、私にも覚えがあります。小学校高学年で「大予言」を読んでしまい、ずっと心の何処かにあって長いこと思い出しては不安と恐怖に駆られていました。世界中に五島勉みたいなヒトがいたみたいですが、大予言で私のように絶望の底に落とされた子どもたちは少なくないはず。罪深いわ。
「生まれたときは一緒でも、死ぬときは別々」
こんな風に、人生のいろいろなことを少しづつ知るようになるんですね
次なにかあったら、もう少し上手に振る舞えるんではないでしょうか。
人生は経験の積み重ねです。
現実はなかなか大変だけど、両親もおばあちゃんも、双子を愛していて思いやり深いのが心地よかったです。