ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価
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A24でもダメだったかあ、、、刑事
相変わらずのニコラス刑事。演技としては素晴らしいよ。あの中年教授のあやふやさをちゃんと出してるし、あの表情は味がある。
それでも作品全体でみると、穴がありすぎる。それも味だと言われればら成功と言えるんだろうけど。でもニコラス刑事作品はいつもこんなだよなあ。ポンコツが過ぎる、、、作品に恵まれないというかね。可哀想なニコラス刑事。
着想はきっと都市伝説の「This man」でしょう。これは面白い。んで、そこからの膨らませ方だよね。
ぼくとつな男。でも野心はある。それが一躍脚光を浴び、さあ、そこからは?と言う流れもまあ、わかる。
でも、その後の展開だよね。女性との絡みも、その気があるのかないのかはっきりしないし。それも普段は真面目ないい夫というキャラのせいにしたいんだろうけど。でもその割にはラスト妻の不貞をちらつかせてる。妻の存在は唯一の味方なんじゃないの?
確かに理由も分からず始まって理由も分からず終わるっていうのは「ホラー」の基本だけどさ。終わった理由っぽいのが後付け感が強くてね、、、
あまりにも説明が足らなくて。勿論そういう後味の悪さも映画の「味」になることは承知してる。だから「訳わかんない」とは言わない。
でもね、消化不良なんだよね。どんでん返しでもなんでもいいから、最後「ああ、そうなんだ」っておもいたかった、というのが正直な感想。「ミッドサマー」や「ポーはおそれている」のような強烈なインパクトはなかったなあ。ま、だからこそニコラス刑事の演技の味が濃くなってたように感じたんだけど。
でも、こんだけ語ってしまうってことは印象に残ってるってことなのか?あれ?術中にはめられた?えー!😅
ラストシーンにズキュンと
予備知識なしで見始めたので
最初はニコラスケイジのあの狙ってかどうかわからない後ろ姿の髪型も相まって憎めないシュールな笑いで観ていたのが突然、本人は何もしていないのに
嫌われ憎まれていくという不条理な怖さに包まれていく。
『何もしていない』はずが
周りの憎しみや排除によりポールの怒りを呼び起こし
実際に危険な人物へと変わってしまう
人間の残酷さや恐ろしさを描いた映画、、
と思いきやラストシーンでは
他人の夢に出たことで人生を変えられたはずのポールが
別れた妻の夢に出たいと強くつよく毎晩願い
怪しい機械(ノリオ)を身につけて眠りに落ちる
その夢の中ではトーキングヘッズの仮装をしたポールが
肩幅の異様に広い滑稽な背広を着て
炎に包まれたヒロインを救いにいく
切なく滑稽な愛のラストシーンに心を奪われました
社会に翻弄される中年男性の悲哀
復活の兆しを見せるニコラス・ケイジの最新作。
多くの人の夢に出ることで有名人となったものの、夢の中の行動がエスカレートしていくというお話で、中年男性の危機と絡めて展開されます。
女性に誘惑されても応えられず、家族には迷惑をかけ、職場にも居場所をなくし、異国の地に旅立つ。
全体的に抑制の効いた脚本と演出で、ハリウッド本流ならもっと主人公をアゲて落として、とコメディ的な味付けをするでしょうが、本作は不条理な災厄の中で追い込まれる1人の男を淡々と描くフランス映画のような味付けです。
ラストは主人公の願いは叶うものの、シビアな現実は変わらないという皮肉な結末に涙。
夢中さ、きみに。
ひたすらにポールが可哀想だった。
影やドッペルゲンガーが悪さをする話は見たことあるが、夢だと取り押さえも出来ないからお手上げです。
確かにちょっと調子に乗ったかもしれないし、嫌がらせに反抗もした。
でも、すべて一般的な感覚の範疇だと思う。
そもそも望んで他人の夢に出てるわけでもなく、止めることも出来ない。
かといって受け手側の嫌悪感も生理的なものだから、これも防ぎようがない。
(もう少し理性的に対応しろとは思うが)
最終的には自分に襲われる悪夢まで見るなんて。
悪夢に切り替わった起点はモリーとの“再現”に思えるが、関連性は不明。
それ以前に、面識のない段階からモリーにだけ“行動”した理由もまったく分からない。
ポールはあんな美人相手にちゃんと途中で引き返すし、奥さんも嫉妬心バリバリでいい夫婦なのに…
最後は素敵なシーンなんだろうけど、肩幅が気になってずっと笑ってた。
なんだか唐突に終息したのは肩透かしだったし、個人的にはノリオの部分は丸々いらない。
勝手に夢に広告流されるとか嫌すぎる。
そこ以外はリアルではあるんだけど、リアル過ぎて映画としての面白みにはやや欠けた。
アイデアは面白かったし、自分だったらと思うと恐ろしい話ではある。
念願の出版は叶ったものの、今後もまだまだ“イメージ”には振り回されそうね。
WARNING
他人の夢の中に自分が現れ、最初はただ見ているだけだったのに、夢の中で徐々に危害を加えていく…とネットでのバズりで陥る現象を立体化させたような作品でした。
クリストファー監督の前作が整形によって有名になり、それと同時進行で自分が沼にハマっていく「シック・オブ・マイセルフ」だったのでそのテーマを扱うという点では信頼しかありませんでした。
夢に出てくる男という共通点では「THIS MAN」が真っ先に浮かびますが、あれは夢に見たら速攻で殺しにくるので即効性がありすぎます。今作は遅効性です。
いや〜生々しい生々しい。
有名税とはこういう事だというのを突きつけてくるような作品で、バズりを経験したことのない自分でもそういう物事の擬似体験をスクリーンを通して味わっているようで体が妙に重かったです。
SNSで他人の褌(既存の映像を投稿しただけとか、バズった投稿を真似たり)でいいね稼ぎしてる輩の気持ちが全く理解できないですし、簡単に素性をバラしてしまって特定されたりとかされて怖くないのかな?としょっちゅう考えてしまう中で自分は何もやっていないのに世間から注目されて日常生活が壊れてしまったポールは察するにあまりあります。
生徒が怖がるから教壇に立つなとか、保護者の意見もあって娘の発表会に来るなとか、飲食店にいるだけで他の客が怖がるから帰れとか、ぶん殴られたりだとか、とにかく不憫な目に合いまくっててそればっかりは怒っていいよと思うのと同時に変装とかはしないのかな?と思うところもありました。
ポールの人間性にもしっかり問題があり、もちろん可哀想な目に遭ってるので共感できるところはありつつも、持て囃されたらしっかり調子に乗っちゃうのはまだしも自分優先で動いているあまりに家族に迷惑をかけてしまっているのは本末顛倒だよなと思うところがありました。
プライドが高すぎるあまり、謝罪動画に見せかけて俺は悪くない!悪くないぞー!と声高らかに動画で全世界に発信してしまったもんですからそりゃ家族から顰蹙を買うわなと思いました。
不本意とはいえ娘の学校の教師に危害を加えてしまったのが吉と出たのか凶と出たのか、ポールは夢に登場しなくなり、夢に登場するというものに着想を得た頭のえらーい奴らが他人の夢に登場する事ができるアイテムを作るというなんたる発想力。
夢フルエンサーが出てきたり、脳内に直接広告を届けるといった形を生み出しており、ポールが負のイメージを背負ってるだなんだ言ってみたりとこれまた他人の褌でどすこいどすこいしてますし、絶対に悪用するやつ出てくるじゃんとは思いつつも目の前の事が成功しているから周りは別に見ないかと不思議と納得してしまうのは現代人だからでしょうか。
ポール自身もそのアイテムを使ってみては良くない夢を見てしまって散々な目に遭いつつも、家族と過ごす時間を描きながら最後はプカリプカリ…なんとも不思議な終わり方はこの映画らしくて良かったと思います。
A24にしてはまだ見やすい作りでしたし、SNSを日常的にやってる人はかなり頷きが止まらない作品なんじゃないかなって思いました。
鑑賞日 11/25
鑑賞時間 15:50〜17:45
座席 H-3
不条理ニコラス
集団ヒステリーのように右往左往する現代特有の世論を、ニコラスケイジが猫背や卵型のハゲ頭を駆使して、これでもかと演じ切ります。
カットのつなぎ目が小気味良く、台詞回しや映像も洗練されています。
軽妙なコメディのようで、恐ろしい映画でもありました。
普段、自己防衛的に自分ならどうするかということを妄想しながら映画を観ることが多いのですが、効き目なしでした。
この映画のような筋書で元カノに「夢のことを記事にしていい?」と言われたら、普通に「いいよ」と言うと思います。
私が一番怖かったのは、他人の夢に出てきたのがポールだという証明は、誰にもできないということです。客観性が全く存在せず、証明できないことがベースになって、それが現実を破壊していく。謂れのないことでどんどん責められ、最終的には「悪人」にされるまで燃やされる。この、キャンセルカルチャーをやる側の滑稽さ、やられる側の怖さと逃げ場のなさが、これでもかと表現されています。
どういうオチがつくのかと思っていたら、まさかの集合意識デバイス爆誕で、シマウマの話をしていた進化学専門のポールが、自分が群れからはぐれて食い荒らされた挙句、人間の『進歩』にいっちょかみするという急展開でしたが、そこで終わりでなくて本当に良かったと思います。
ラストを締めくくるのは、冒頭ならいつでも実現できたはずの、妻にとっての最良の思い出。気づいたら、夢の中でしか会えなくなっている。ポールが選ぶのは、自分の見たい夢ではなく、あくまで相手の好きな夢。この切なさと優しさが、それまで情けなくしか見えなかったニコケイのビジュアルにマッチしていて、泣けてきます。
結構辛口なドタバタホラーが、ニコケイのふんわりしたビジュアルで緩和される、ココナツミルクの入ったカレーみたいな映画でした。
※この後続けて、IMAXでインターステラ―を観たのですが、宇宙空間で無音になるときに、鬼肩幅スーツのニコケイが薄っすら暗闇に浮かんだ気がして涙腺が緩むという、貴重な体験をしました。
鑑賞動機:あらすじ9割、復活後ニコラス・ケイジ1割
掲載されて初めて業績ですからね。さっさと論文書けばよかったのにね。まあでもNature に掲載なら、悔しいのはわかるけど。
『マルコヴィッチの穴』をぱっと連想した。全然違う話ではあるが、突拍子もないアイデアと「何でそうなるの?」という理解不能の展開、微妙にしょぼいというか情けない登場人物とか、何となく。
ディープフェイク動画で炎上しちゃったみたいな不条理感。でも選択を必ず間違えると、どこか自業自得とも思ってしまうのは、ケイジのダメキャラ演技がすごいからなのか。
好みとしては、もう少し理に落ちてほしかったけど。
冴えない大学教授
ニコラスが久々に日本のスクリーンに登場したので鑑賞した、冴えない大学教授が急に本人の意思と反してバズり人気者であれよあれよと言う間に意思と反して嫌われ者に…ニコラスは何もしていないのからいつものポカーン顔。結局とても可哀想なニコラスで終わるお話、好きだけど。
潜在意識が明晰夢を見せて、それがシェアされる世界線のお話でしたね
2024.11.25 字幕 イオンシネマ京都桂川
2023年のアメリカ映画(102分、G)
夢の中に現れる教授が不条理に晒される様子を描いたスリラー映画
監督&脚本はクリストファー・ボルグリ
物語の舞台はカナダのどこかの地方都市(ロケ地はカナダのオンタリオ州トロント)
オスラー大学にて進化生物学の教鞭を取っている教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は、妻ジャネット(ジュリアンヌ・ニコルソン)と長年連れ添い、ハンナ(ジェシカ・クレメント)とソフィ(リリー・バード)の二人の娘を授かっていた
ハンナは高校に入って彼氏ができたようで、妹のソフィは中学校で演劇部に入っていた
ある日のこと、ソフィが「自分の夢の中にパパが出てきた」と言い出す
聞けば「ソフィが宙に浮いてどこかに連れ去られようとしているのに、パパはただ突っ立っているだけだった」と言う
何もしないことに引っ掛かりを覚えるポールだったが、夢の話だと意に介さなかった
その後、観劇に出向いた夫婦は、その帰り際にポールの元カノのクレア(Marnie McPhail)と遭遇する
彼女は「あなたの夢を見る」と言い、「何もせずにただ突っ立っている」と続けた
クレアはユング心理学を題材にした記事を書こうと考えていて、ポールが夢に出てきたと言う話を書きたいと言い出す
ポールは何も考えずにOKを出すものの、それが思わぬ事態を引き起こすことになった
それは、彼女以外にも多くの人がポールが出てくる夢を見ていて、ただ突っ立っているだけだと言い、それは瞬く間にネット上で拡散されてしまうのである
映画は、何もしないはずの夢の中のポールが徐々に何かをし始める様子が描かれていく
ポールに興味を持った企業が接触し、アシスタントのモリー(ディラン・ゲルラ)は「夢の中のポールは積極的に動いて、二人はセックスした」と言い出す
その再現をするために彼女の部屋に出向いたポールは、そこで失態を演じて退散することになる
だが、その日を境に、多くの人の夢の中で「ポールが人を殺し始め、それに恐れをなした学生たちは授業をボイコットし始める」のである
物語は、自分の知らないうちに誰かの加害者になっていると言うもので、一次情報が悪用されていく現代風刺にも見えてくる
だが、それよりも「夢をコントロールすること」が主体となっていて、それぞれが見ている夢は深層心理の現れになっている
当初ポールが何もしなかったのは、ポール自身に無関心であると言う受け手の感覚があり、さらにポール自身がそれらの夢に無関心だったと言うものが共鳴していた
だが、自分が積極的にセックスをしたと聞かされ、それによって他人に影響を与えることを感じ取ってしまう
モリー自身はポールを好意的に見ていたが、それ以外の人物、特に生徒などは自分の生殺与奪を決める存在だったこともあって、恐怖が増幅されている
キノコの夢を見ていたアンディ(David Klein)は大男(Stephen R.Hart)ではなくポールに殺される夢を見るし、グレタ(Star Slade)は地震が起きる中でポールに襲われると言う夢を見る
そうした先にソフィも父から襲われる夢を見てしまうのだが、これはSNSなどで拡散された「人を殺すポール」の話を聞きすぎてイメージしてしまったのではないだろうか
ポール自身もハンターになった自分自身に襲われる夢を見ていて、これは妻の言う軽率な行動というものを理解し始めたことが原因だろう
最終的にポールは妻娘と別れることになり、そして彼の能力を解析して作られたデバイス「ノリオ」にて、妻の夢に現れようと考える
それがラストシーンへと繋がっていた
夢を覚え、それをコントロールすることを明晰夢というのだが、これは潜在意識が夢に影響を与え、自分自身の願望や恐れなどが映像化されている状態だと言える
ノリオはそれを増幅させることができ、それはより自分の夢をコントロールしやすい状況へと繋がっていく
さらに夢によって人間の世界はある程度干渉しあっていることがわかり、それが相手の夢に入り込むことができるようになっていた
夢の中にダイレクトに現れて商品のPRをするというシークエンスがその世界線であり、その延長線上にノリオが開発されている
実際に干渉し合う夢の世界において、明晰夢的な操作が可能かはわからないが、そう言った世界においてでしかポールの魂は救えないということなので、ハッピーエンドに見えるバッドエンドなのかなと思った
いずれにせよ、前半はわかりやすいスリラーなのだが、ノリオが登場する近未来的な話になると一気に意味がわからない作品になっていたように思う
映画のテーマが「意図しない改変」で、これはポールの著書のタイトルにも現れていて、フランス語訳だから意訳されていた、みたいな感じになっていた
「夢のシナリオ(Dream Scenario)」というタイトルが「Je suis ton cauchemar(私の悪夢)」になっているのもその一環であり、自分自身が発信した情報(本)ですら、人を介在すると歪曲されてしまう怖さがある
それをわかった上で情報(本)と付き合うかどうかを受け手(読み手)のリテラシーとするかは微妙なところだが、今の世の中には自分で考えないとダメな情報で溢れているとも言える
妻にだけ現れなかったのは、友人で学長のブレッド(ティム・メビウス)同様に、夢そのものに興味がないからのように思える
彼らは登場人物の中で長い付き合いがあって継続しているキャラなので、15年以上の付き合い(妹は見るけど姉は見ない)があれば、夢の中には出てこないのかな、と感じた
I Dreamed a Dream
既視感(デジャヴ)
一度も体験した事の無いものを
体験した事のように感じること
ではどこでそれを体験したか
についてはハッキリと思い出せず
主に夢がベースになることが多い
脳内の情報処理のプロセスの
錯誤であるとされている
毎度イマイチわかりづらい
意識高い系ムービーでおなじみの
A24系プロダクションの作品
どうだったか
本人の知らず知らず有名人になり
知らず知らず嫌悪されていき
現実世界を脅かしていく
まさにこれって
ネットインフルエンサーの
暗喩ですよね
まあネットインフルエンサーの
場合は炎上した結果イメージが変わる
という自らの行いが原因であることが
殆どでしょうが
結局ポールが他人の夢に出てくる理由は
最後までハッキリしていない部分が
違いがありますが
当初の夢に出てくるポールは
何もせず立っているだけ
それで有名になるのですが
ポールが大学教授として
生物学の研究を本にする事が
夢だったのをパクられて
激高した瞬間から
夢の中のポールが凶行し始め
次第に人々は現実世界のポールを
糾弾し始めます
でもポールにはどうしようも
ありません
他人の夢の中で自分がどんな
事をしでかしているのかも
わかりゃしない
映画の終盤にポールを
利用してビジネスにしようとした
会社が夢の中で企業広告を行える
ブレスレットを発表します
ポールの体験を商品化したような
感じですがこれもネットっぽいですよね
あったこともない人と繋がってしまう
ということの恐ろしさみたいのを
とらえるとなかなか面白いんですが
ちょっとホラー表現が物足りない感じも
しました
夢の中の荒唐無稽な表現が正直弱い
決定的に現実世界と違う感じが
もう少しあってもと思いました
あの最近のAI生成動画みたいな
わけのわからなさをね
かなり良かった
色んな場面で自分ならこうするかもなぁ、現実味あるなぁって(;´∀`)こんな顔になりながらと自分と重ねて楽しめました。
特に終盤の妻からの結婚の下りの一言は胸が痛くなってしまい、決してハッピーエンドではない終わり方にも学びがあると深くうなずきながら鑑賞いたしました。
終始ニコラスに寄り添いながら鑑賞できたのでかなり満足です。
ニコケイにぴったり。 日本映画「THIS MAN」と同じ都市伝説がネタ元?
全世界で、同じ男を夢に見たという人が同時多発的に発生したという「ネットミーム」の映画化ですよね?
同じテーマでも、普通はこうなると思うのですが、Jホラーとして日本映画がつくると「THIS MAN」になってしまうという…興味がある方は観てください。いや観ないで下さい「THIS MAN」は。奨めてませんからね!
その「THIS MAN」の1億倍面白い「ドリーム・シナリオ」ですが、実際に「ネットミーム」を身をもって経験したニコケイ主演。
後味の悪さでは定評のあるA24製作。
はじめは、無防備に只浮かれてしまう主人公ポールが見ていてイタイ。
案の定、有名税を払うことになり、それだけならまだ良かったけれど、下心のあることで大失敗し自己嫌悪から失意のどん底。
ここが一番イタイ。
このことをきっかけに夢の中のポールが大暴走しだすのが怖い。
娘の夢の”ドンドンドン…と走ってくるニコケイ”怖い!
いや実際に怖いのは、現実世界で精神的にも物理的にもバッシングされる恐怖。
本人は何もしてないのにバズって有名人でモテモテになり、今度も実際に何もしていないのに一転して社会から排除される恐怖。
家族にも被害が及ぶから、家族すら遠ざかってしまう。
特に常に味方だった最愛の奥さんが離れていくのがつらい。
(こんな時でも助けてくれるのは、ホラーオタクたちというのが笑える?笑えない?)
しかし、ある日突然、夢出てこなくなる。
現実世界で娘の中学校教師に傷を負わせてしまったことがきっかけらしい。
やはり現実とリンクしているようで。
ここからラスト前までが蛇足に思えるが、その後、夢は人々の間で共有される?ことが判明。
(ここの原理が早口で駆け足でわかりにくい。)
他人の夢に自由に出ることができるツールが開発される。
唐突すぎ!
そして、ネットやSNSのように、他人の夢が広告活動の場になる。
社会風刺!?
ラスト、奥さんの、まさに「夢がかなった」というオチ。
滑稽だけど心温まる。
これはハッピーエンド???
【"City of Dreams。私は悪夢。”今作は、突然他人の夢に出没するようになってしまった男を襲う悲喜劇を描く”良くこの不可思議なシナリオを考えたなあ。”と思った不条理コメディホラーである。】
■大学教授のポール(ニコラス・ケイジ)は、ある日多くの人の夢に”何もしない人”として現れるようになる。最初は、生徒達からも不思議がられて、それまで地味だった彼は、注目を浴びて少し嬉しげである。
だが、夢の中のポールは、徐々に”何かする人”に変容していく。最初は仕事で出会ったモリー(ディラン・ゲルーラ)の夢に現れ、激しいセックスをして彼女を満足させるところから、さらにエスカレートして行き、(チラットしか映されないが)拷問、暴力などをするようになり、全然身に覚えが無いのに、街中や友人達から嫌われてしまう。
不思議な事に、妻のジャネット(ジュリアン・ニコルソン)の夢には現れず、”私の夢にはピンチの時にトーキング・ヘッズのあの変な服を着て、助けに来てね。”(もちろん、デヴィッド・バーンがライブの時に来ていたダブダブの”ビッグ・スーツ”の事である。)と言われる始末である・・。
◆感想
・序盤は、クスクス笑いながら鑑賞する。全く身に覚えが無いのに、ドンドン人気者になって行く様に、嬉し気なポール。
一番笑ったのは、モリーの自宅に誘われ、”もう一度、襲って頂戴。”ってな感じで、部屋の隅っこに立たされてから、怖がるフリをするモリーの座るソファの横に座り、キスをしてモリーにチャックを降ろされた途端に、”出しちゃう”シーンである。あの、オロオロしたポールを演じるニコラス・ケイジの情けない表情が絶妙であった。クスクス。
・だが、そんな楽しい時はあっと言う間に過ぎ、夢の中のポールは人々に酷い事をし始め、一気に嫌われ者になって行くのである。
友人のディナーに夫婦で訪れても、夫人の夢で酷い事をしたらしく”もう無理‼”と言って追い返されるし、ダイナーで本を読みながら食事をしていても店の人から”出て行って下さい。”と言われる始末。
そして、到頭ある日ランニング中に、彼は自分ソックリの男からボーガンで矢を身体に撃ち込まれるようになり、その深刻さを実感していくのである。
■だが、彼が起こす不思議な現象は、若手技術者により、”ノリオ”と言う他人の脳にアクセスする仕組みが発明され、彼の著書「私は悪夢」はベストセラーになる。
ー ここら辺が、良く分からなかったのは、私だけであろーか。ー
・それでも、境遇は相変わらずで、娘の学芸会には出禁を学校から喰らい、無理に入ろうとして先生に怪我をさせたり、散々である。
家族からも分かれて住む羽目になったポール。
<ラストも、実に不条理である。
妻のジャネットが何故か囚われており、彼女の周りには炎が。そこにやって来たポールは、デヴィッド・バーンがライブの時に来ていたダブダブの”ビッグ・スーツ”を着て、助けようとするのだが・・。
今作は、突然他人の夢に出没するようになってしまった男を襲う悲喜劇を描く不条理コメディホラーなのである。
良く、こんなシナリオ考えたなあ。クスクス。
エンドロールに流れる、トーキング・ヘッズの"City of Dreams”も、ピッタリの作品でもある。>
■ニコラス・ケイジは、度重なる離婚による大借金を抱えていた頃は、”どんな脚本の映画にも、物理的に出演可能なだけ出演し続けた故に、多数の駄作俳優”という有難くないレッテルを貼られていた。
が、借金を返済し終え、「マッシブ・タレント」で復調したが、それが本当かどうかは今作を観た人の判断によるかな。
還暦を迎えて、ますます盛んな最早、怪優と言っても良いニコラス・ケイジでありました。
わざわざ「夢」の話にした意味はあったのだろうか?
何かをきっかけにして、いきなり「時の人」に祭り上げられたり、何も悪いことをしていないのに「民衆の敵」として憎まれたりと、ここで描かれている「夢」は、明らかに「SNS」のメタファーだと思われる。
身に覚えがないにも関わらず、周囲の人々から忌み嫌われたり、レストランから追い出されたり、職を失ったり、娘の学芸会を観られなかったりする主人公の境遇は、まさに「悪夢」そのものなのだが、それは、ネットでの「炎上」によって、現実世界でも起こり得ることだろう。
だからこそ、その理不尽さを身近なものとして実感でき、他人事ではない恐怖を味わうことができるのだが、それだけに、終盤の、他人の夢に入り込めるデバイスの開発という、まるで「インセプション」のような展開には、戸惑いを禁じ得ない。
そもそも、主人公が、どうして多くの人々の夢の中に出てきたのか、その原因が究明されていないのに、デバイスが開発できてしまうという設定自体がよく分からない。
ここは、「MOZU」のダルマの夢のように、屁理屈でもいいから、主人公が夢に出てきた理由を説明してもらいたかったと思う。
さらに、主人公が、そのデバイスを使って妻の夢に侵入するというラストも、結局、何が言いたかったのかがよく分からず、釈然としないものが残った。
こんなラストにするぐらいなら、わざわざ「夢」などという比喩を用いずに、SNS社会の危うさをそのままの形で描くことで、ファクトチェックの大切さや、情報リテラシーの必要性を訴えた方が、よほど心に響く話になったのではないかと思えるのである。
ホラー、スリラー描写は少なくて人間ドラマの要素多め
ホラー要素は少なめでした
予告観た段階で、ホラーじゃなくて色々な人達の夢に出てきてそこから色々あるという人間ドラマという感じでも面白そうだな〜と思っていたので、ホラー要素少なめでガッカリというのは自分は無かったです。
1人の平凡な男が、急に人気になり、そして自分は何もしていないのに周りから避けられてしまうという展開はとても発想が面白く中盤はどのようなラストになるのだろう?と興味を持って観れました
(でも1つ不満なのはあの女の人とキスするシーンは個人的には無い方が良かった。
1人の妻と家族を愛する真面目な男として描いて欲しかったです)
そして迎えるラストは正直言うと
結局どういうこと?
とはなってしまいました…
好きな人は好きだと思います。
あと自分は所々にカットが独特な所があったので何かあるのかな?と思いましたが特に無かったのは残念…
中盤に出てきた会社の壁に書いてあった、
Thoughts?
映画だと字幕で意見は?と書かれていて、携帯で翻訳してみると考えは?と出てきました。
これは観客に問いかけているのでしょうか?
思い返すと中々奥が深い気がします
ホラーとして見るのはやめといた方がいい
予告ではホラー映画館満載な印象だったが、怖さを感じる演出は少ない胸糞系作品だった。
ホラー映画として見に行くのはおすすめしない作品。
原因不明の夢によって主人公が延々とひどい目に遭い続けるだけな展開のストーリーであり、盛り上がりどころが足りなく普通に飽きが来る。正直スプライトのくだりは長すぎて寝かけた。
主人公が悪党で因果応報的な要素があればまだわかるが、ただの家庭持ち一般人がこの仕打ちなもんだから不快感だけが積もっていく。
夢に出てくる謎の人物といった都市伝説のThis Manのような題材は素晴らしかったが、映画だと心情を語り切るには難しいため、キャラクターの心情を深掘りできる書籍でやるべきではないかと思える惜しい作品だと思う。
胸糞展開な映画が嫌いという訳ではないが、自分はこの映画を二度とは見ないと思うしオススメはしない。
最後がよければ、、まぁ…
都市伝説で有名な「夢に出てくるあの男」を題材にしたと思いますが、、あまり動きが少ない映画の印象でした。
ホラーにもできそうだけどそうでもなく、何か歯痒さだけが残りました笑
まぁ終わりに奥さんの希望が叶って、終わりよければ全てよしってことだ!
良作だけど、もっと面白くできたのでは・・・
アリ・アスター制作、ニコケイ主演、A24と聞いたら映画ファンなら誰でもビットが立つ。しかもあらゆる人の夢の中にニコケイが出てくるストーリーって、アイデアが奇抜過ぎ、もう面白いに決まってる。・・・とどうしても観る前からハードルが上がっていました。
で、観た感想ですが、ニコケイの演技だけでも料金の価値あり。予想のつかない展開も悪くはない。ポールが夢の中に出てきてバズるあたりまでは十分引き込まれ、後半ポールが夢の中で悪魔チックな行動ばかり起こして、夢を見た人のトラウマを引き起こすあたりまでは前のめりに観てました。ただこのあと、人の夢に入り込んでCMまがいのことができる装置が唐突に出てきたあたりから、なんか違うなという感じ。家族が別居するけど完全に別れるわけでもないし、フランスでのエピソードも消化不良、いわばアイデアの風呂敷が大きすぎてたたみ切れなくなったような中途半端さを感じました。
もともとのアイデアが良いだけに、もう少し後半の展開がなんとかならんかったのかなと。
でもラストシーン自体は終わり方として悪くないし、トーキングヘッズの曲がエンディングなのも好みです。アリ・アスターが監督脚本なら、もっと強引で衝撃的な展開で終わってたのでは、と想像を膨らませるのもアリかと。
SNSが当たり前になっている昨今、問題定義されているようにも解釈できるし、いろんな考察もできるので、観て良かったのは間違いないです。
ただただ不憫
ある日様々な人の夢に出てきた大学教授、ある時から悪夢を見せ迫害される
なぜ突然こうなったのかは分からず悪夢をみたからと迫害していく人々の方二恐ろしさを感じ、また反撃しない人と思うからあそこまで執拗にし事故とは言え被害があればさもやらかしたと叫ぶ教職員たいった人々こそがホラーモンスターに見えました
またいきなり入った夢商売はむしろ夢の中にまで広告を打つ強欲さポールだけに負の面を押し付け自分達は白さしかないと主張する企業した学生達の傲慢さと無責任さは不快に感じてしまう
最後のスーツで妻を助ける場面がポールの少ない救い友の悲しさは心に来ました
⭐︎3.3 / 5.0
11月22日(金) @映画館
ドリーム・シナリオ
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知らない内に自分が夢に出て来て!で、もっと話を広げられるはずが、特に法則性も無くまさかのノリオwいまいちハマらず🙄
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