ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価
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今夜ニコラス·ケイジが夢の中に出てきませんよーに(/--)/。 着想とキャンセルカルチャー(この言葉初めて知った)批判は良い。夢でもしぃ逢え~たら~♪ ブキミなこと~ね~~ 𝄽 by本田美奈子?
今回は,みんな大好きニコラス・ケイジ♪ヽ(´▽`)/
知り合いの夢の中だけでなく、見ず知らずの他人の夢にまで頻繁に現れるようになり人気者になっていく。ここまではコメディで,けっこう笑える。
しかし、夢の中で、夢を見ている本人を殺したりして、嫌われ者になっていく。 悪夢だけど夢の中の事だから現実には何もしてないし,されてもない。 なのに、まるでもう犯罪者扱いで、なんかスリラーみたくなってくる。
ニコラス・ケ~イジ ♪ヽ(´▽`)/
自身は何もしてないのに人気者として祭り上げられ,これまた何もしてないのに地面に突き落とされてしまう。
結局、始めからから良いことも悪いことも何もしてないのに、なんと社会から排除されてしまう。
「何てこったい、いったいワシが何をしたと言うんじゃ」 ( ̄□ ̄;)!! by ニコラス·ケイジ
ここいらへんは、キャンセルカルチャー批判だと思う。
昔から、著名人や企業·団体の発言や行動が問題視され、ボイコットや不買運動につながることはあった。
しかし、昨今はSNSの普及により、排除や排斥の言動が行き過ぎてるように思う。
して,我らがニコラス·ケイジ君♪ヽ(´▽`)/
けっしてSNSで誹謗·中傷が拡散されたワケではなく、不特定多数の人々が勝手に見た夢による社会からの排除である。だから、余計やり過ぎと理不尽さが強調されてる感じがした。
まあでも,そこいらへんはニコラス・ケイジだから仕方がないのかな,と妙に納得してしまう (^^)。 「すまん、ニコラス・ケイジ」
何度も何度も同じ悪夢を見て意識に刷り込まれてしまうのは、似た意見のSNSやブログを何度も何度も見て考えが凝り固まってしまうのと同じだと思う。
だけど、何度も同じ悪夢を見たからといって、それによって人々が考えや意識、行動を変えるのはおかしいと思う。だから、この映画にはSNSで人々の考えや意識、行動が変わる事への皮肉や風刺、警鐘が込められてるのかもしれない。
というわけで、キャンセルカルチャー批判とSNSへの警鐘を鳴らしたかったのだから、ニコラス選手がなぜ夢に現れたかはどうでもイイ話なのでその理由は描かれない。
「ええ~、SNS批判とか,そんなこたあどうでもイイから、ニコニコケージが夢に出てきた理由を知りたーい。なぜ描かんのじゃあ。消化不良ぉ~」、と思った。
映画には関係ない話
最近のGoogle検索は最初に ”AIによる概要” というのが出てきてすごく助かる。 全く知らない言葉の時は、WikipediaよりこのAIによる概要のほうが簡潔でわかりやすい。
タイパは良くなったが、自分で色々調べる能力が低下してアホが加速してしまいそうでチトこわい。
人間はそこまで愚かではないと信じたい
前半は眠気との戦いになってしまい、ドリーム・シナリオに突入するところだった。
現実では絶対に起こらないであろう出来事や葛藤が永遠と続くので、どうしても話に興味が持てず、途中までは「どうでもええわ」となってしまった。
この映画の中にはいろいろな人の夢のシーンが出てくるが、そういうシーンが出てくるたびになんか違和感を感じてしまい、何故だろうと考えた結果、そもそも夢ってそれを見ている人の主観視点で描かれるもののはずなのに、この映画に出てくる夢シーンは全て第三者視点で描かれているから違和感があるんだ、みたいなどうでもいいことを映画を観ながら考えてしまった。
途中、唐突に性的なシーンが出てくるが、女性の言っていることが意味不明すぎてついていけない。
ポールが家族を大事にする男のように描かれていたが、そもそも妻と娘が二人いて女性の家について行ってんじゃねえよと思った。
ポールが人々の夢の中で悪さをするようになってから、周囲の人間がポールに対して差別的な言動をとるようになるが、ここが個人的に受け入れがたかった。
現実のポールは何も悪いことをしていないのに、「ポールに夢の中で酷いことをされた」というポールからすれば理不尽極まりない理由で、非人道的な行動を取る人なんているのだろうか?
人間はそこまで愚かではないと信じたい。
この場面を観ていて、SNS上でデマといっても差し支えないような真偽不明な風説を流布された結果、何も悪いことをしていないのに差別的な扱いを受け続ける川口のクルド人のことを想起した。
この映画で良いと思ったのは、差別的な扱いを受けるポールが世間に屈せず、立ち向かう姿。
車椅子の人が映画館の入場を拒否され、それに文句を言ったらネット上で誹謗中傷の雨嵐、それでも映画館に要望をを伝え続けた結果、映画館側が謝罪し、車椅子の人でも鑑賞しやすいシステムを構築、そんなニュースを思い出した。
車椅子の人が他の人と同様のサービスを求めるのは当然のことだと思うし、何も悪いことをしていないポールが他の人と同じ権利を求めるのも当然のことだと思う。
ずーっと可哀想なニコケイ!
を拝める映画!
またまたA-24の不条理劇。
みんなの夢に自分が現れる!
序盤ちょっとバズって調子に乗ったら、あとはずーっと可哀想な目に遭うニコケイ。
調子に乗ったといっても自分の本が出版されるでも無い、スプライトの下り。研究をパクられる?し、代理店の若い女とSEX我慢したのにーー!
怒りが反映されるかのように、夢の中で人を殺し始めるニコケイ。
そこからの顛落ぶり!
が!こういう時に取り乱すニコケイの演技は至高!
クライマックスの娘の舞台のシーンは観ていられないが、観ずにはいられない!
ラストも全然救いがないが、ボーは恐れているより好きかも。
ニコラス・ケイジさん、ごめんなさい。
いやー
これ現代社会に対しての凄い問題作なのですが
そのテーマ性以上に
「ニコラス・ケイジが酷い目にあっている」
のが観ていて楽しくてたまりません。
(といっても、隣にニコラス・ケイジがいても虐めたりしませんが)
ニコラス・ケイジさん、ごめんなさい。
と、今自分の人間性に疑問だらけです。
収拾がつかない旅は突然に
自分アピールを焦るポール。
しかし彼、まだ具体的には何もしていないらしい。
そう…まずは、何もしていない彼の欲と現実の差にちょっとニヤッとし、ドキッとしてしまうのだ。
そしてその狭間にひょこっと産み出された思い入れの副作用のように奇想天外な怪奇現象が一気に増え始め、
〝何もしていない〟彼が〝何もしないうちに〟シュールな誰かの夢の世界を〝何もせず〟歩き回り、ちょっとの〝天〟にうかれ、これでもかの〝地〟に落ち踊らされ続ける。
それなりの社会的居場所も家庭もある男に起きた悲劇の設定から面白いのだが、だんだんエスカレートするみんなの頭のなかの〝自分じゃない自分〟は得体が知れずおそろしいし家族にも悪影響が出てくる。
しかし彼は思いのほか頑張り屋。
夢の話に、真面目に対処する様子が気の毒でちょっと同情してしまう。
気楽に観れるかと思っても、そうはいかないスパイシーさもある社会風刺アリ・アスターの風味をニコラス・ケイジが絶妙な表情でサーブする珍味的逸品。
映画ならではの不思議な災難の世界に浸りつつ、いつの間にか収拾なつかないし旅にでる性質のSNSの扱いにはうんと気をつけなきゃと思った。
けっこうよかった
SNSで大バズりしたせいでその後大炎上して、ニコラスケイジが選挙前の斎藤知事くらい蛇蝎のごとく嫌われる。奥さんに謝れと言われて生配信すると、泣いて謝っているのに自己中心的すぎると言って奥さんに怒られる。最初はもっぱら奥さんの方から好き好き言われていたのに、どんどん嫌われてかわいそう。奥さんと別れて子どもとも別居生活で、仕事も失い、いいことが一つもなくて、気の毒すぎて悲しい気持ちになる。
そもそもそんなに悪い人でもない一般人のできごとで、夢はないにしてもSNS社会では現実でもあり得ることだ。飛躍しすぎて現実離れしていれば、いくらなんでもないわ、と安心できるのだけど、非常に抑制された表現であり得る形だけで描いているので恐ろしい。
スリラーなのかと言われると謎
昔流行った都市伝説のthis manのような誰の夢にもでてくるようになるという変な話スリラーとは違う気がするけど、他人の変化する状況に伴う揺れ動きや、それゆえの主人公のはがゆい感情や、平常であり続けようとする故の下り坂を転がり落ちていくような流れはおもしろい
結末として見るよりは主人公と周りの前後での温度差で風邪を引きたくなる映画
閑話:結婚すると報告した息子に親父は説いた「
自分に非が無くても謝る事が出来ないなら、オマエは結婚の準備が出来ていない」というショート動画を思い出しました。
休題:劇中の謝罪配信したところで「これで家族との関係は修復されるのかな?」と予想したのですが...。やっぱり謝らなければ良かったのかそれとももっと早く謝れば良かったのか、謝る道理、謝るタイミング、謝る方法、どうすれば良かったのかその答えが今もわかりません。謝るということが何と難しいことか。
最後のあの機械は蛇足だったかな、と思いました。"機械使いました"は寂しいですねぇ、それを意図したのかも知れませんが。
"原理が解明されネイチャー誌に寄稿された"ぐらいに留めておいて、教授は自力?で他人の夢に現れる事が出来る世界で唯一の人間なのですから、初めて意図的に他人(妻)の夢に入り込むことに成功したのかそれとも只の夢だったのか、曖昧にして言及しない方がロマンを感じます。
学校会社職種役職、人生の節目の都度"夢のシナリオ"を描いて来ても思い通りには行かないのですが、思い通りじゃなくても人生のシナリオで出会う人達には「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」ぐらいは素直に言いたいもんですね。
不気味さと笑い
SNSの功罪を、
寝ている時に見る夢に置き換えたストーリー展開。
映画のアイディアがとても面白かった!
シュールでユニークに現代社会への風刺が効いていることも好きな演出。ところどころ、劇場内で笑いが起きていたのも共通体験として楽しかった。
暴力的な表現は、予告で感じたよりは少なめで観やすかった。物足りなさを感じている方もいるようだが、個人的には、リアリティがあって良いのでと思う。
社会の身勝手さ、
主人公の大人気なさって感じの物語かな。
最後、奥さんとのシーンは切なくてウルっとしてしまった(笑)。
ニコラス・ケイジのキャラづくりも良き。
夢とは理不尽なもの?
ごく平凡な大学教授ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)はある時から他人の夢によく現われるようになる。
次第に多くの人々の夢に出て来るようになり、一躍話題となり彼を取り巻く環境は大きく変わる。
SNSでシェアされテレビのニュースになり……だが、人々が見る夢の中のポールの行動が次第に変化していき――
誰でも夢の中に家族や友人、有名人などが出て来たことがあるだろう。
また、他人の夢の中に自分が出て来ることもありえる。
それらは時に理不尽な行動をとる。
だが、他人の夢に出て来た自分が何かをしたとしてもそれに対してとやかく言われてもどうしようもない訳で。
『ミッドサマー』のアリ・アスターが制作陣にいるので、そういう感じの映画だと思ってもらえれば。
見た後スッキリする映画ではなく、なんとなくモヤモヤしてしまう後味で私はあまり好みではないかなぁ。
突飛な設定は面白いが、理屈もオチも無いのは・・・
予告編が面白そうだった。 ニコラス・ケイジの名演を期待するに十分だったのだけど・・・
【物語】
ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は平凡な大学教授。 ある朝娘から「怖い夢を見た。お父さんは助けてくれようともせず、傍観しているだけだった」と不満そうに伝えられる。 「そんなことをするはずない」と思いばがら、「夢の中での出来事を非難されても・・・」と訴えてその場はそれで終わる。
ところが、その後大学の学生の間でも同じように「悪夢にポールが登場したが、ポールは傍観しているだけだった」という話を次々聞かされる。やがて、大学内に留まらずポールの夢は世界に広がり、世界中の人の夢に現れるようになり、ポールは世界的有名人になる。 しかし、やがて夢の中のポールは「何もしない」から人々に危害を加えようになり、凶暴化し始める。
現実世界では何もしていないにも関わらず、ポールは憎まれ始め、現実世界で悪夢のような日々を過ごすことになる。
【感想】
正直言って、相当ガッカリ。
ニコラス・ケイジは期待通り、いい演技をしていたのだが、ストーリーがどうにも。 「自分が見ず知らずの他人の夢に現れる」という設定は斬新であり、面白いと思う。 しかし、その大事な設定に関して、何の理屈もオチも用意されていなかった。
SF的、学術的(っぽい)理屈を期待していたわけではないのだが、中盤以降はこれはどういう結末となるのかと思いながら観ているわけで、いずれにしても最後には「ハハ、それはそういうことだったか」的なオチは用意されているものと思っていた。 「あるある」ではなくて、普通にはあり得ない設定だけに、「運が悪い」程度の扱いで何の説明も無いのはどうかと思う。
最初は、この特異な設定が面白いと観ていたが、中盤を超すあたりでは主役ポールが身勝手に見えて来てイライラして来た。不当な非難に腹が立つ気持ちはわかるけど、「自分には何の責任も無いなら周囲の人の気持ちは無視して良い」とはならんだろうと。 それも有って、最後は笑って終われるか、ストンと腑に落ちる結末が欲しかった。
最後は夫婦関係が主題にすり替わってしまったかのようで、
「それ、ちょっと違う」
という感じで、スッキリしないまま席を立つことになった。
ホントに怖い・・・
まず第一声「可哀そう!」でした。
何も悪くない主人公ポールが勝手に人の夢の中に現れて
みんなの人気者になったと思えば
夢の中で悪事をし出したためみんなから嫌われる。
怖いですよーホント
SNSでも同じようなことが起きている。
ひとつの写真で賞賛されたり大炎上したり。
自分ではどうしようもないのはホントに怖い。
エンドロールにかかるトーキング・ヘッズの曲は良かったなー
夢の中のニコラス・ケイジが暴れまわる映画ではない!
予告や宣伝を触りだけ見て興味を持ちましたが、てっきり夢の中のニコラス・ケイジが暴れまわり、その怪奇現象が現実にも伝播し始めて…という話だと思っていましたが全然違って勝手に肩透かしを食らいました。
今作は夢の中に現れるというファンタジー?ホラー?要素こそありますが、それ以外は地に足を付けて物語が進んでいきます。
パッとしない中年男性(ていっても大学教授の時点で成功してないか?)の悲哀がニコラス・ケイジの名演で表現されててそこはGoodですが、主人公の行動が地に足つけすぎて非常にモヤッとします。
なんでそんなことしちゃうんよ…でも自分が当事者になったら確かに納得出来ないよな…うん…と思ってしまう。
逆に監督の術中にハマってるかも。
ニコラス・ケイジの出る映画って脚本が素直じゃないやつ多くて、役者として凄いなと思っても映画全体は面白い!と手放しで見れるやつ少なくないですか…?
273 ワタシ女の子を前に緊張するとヘェこくんです。
2024年公開
前半の夢の共有はなるほど、なるほどと面白い。
中盤の夢の共有はあーそう行くわなと納得。
SNSと広告という今風の展開もイイ。
その影響に家族全員振り回されるのもそのとおり!
さらに本人の教授としてのプライドとそこは一般人の
舞い上がり感を足して二で割ったところを
振り切ったニコラスケイジが名演。
ここまではA24凄い!
しかしオチは正直わかりませんでした。
夢の商品ってそんなにバズるのかなぁ?
最後奥さんとの関係もイマイチわからんかったし
語るところは語り尽くしましたと幕引き。
期待感膨らまして後半低調。
2023年製作てことはちょっと紆余曲折あったんですかね。
60点
鑑賞 2024年12月1日 イオンシネマ草津
配給 クロックワークス/A24
A24でもダメだったかあ、、、刑事
相変わらずのニコラス刑事。演技としては素晴らしいよ。あの中年教授のあやふやさをちゃんと出してるし、あの表情は味がある。
それでも作品全体でみると、穴がありすぎる。それも味だと言われればら成功と言えるんだろうけど。でもニコラス刑事作品はいつもこんなだよなあ。ポンコツが過ぎる、、、作品に恵まれないというかね。可哀想なニコラス刑事。
着想はきっと都市伝説の「This man」でしょう。これは面白い。んで、そこからの膨らませ方だよね。
ぼくとつな男。でも野心はある。それが一躍脚光を浴び、さあ、そこからは?と言う流れもまあ、わかる。
でも、その後の展開だよね。女性との絡みも、その気があるのかないのかはっきりしないし。それも普段は真面目ないい夫というキャラのせいにしたいんだろうけど。でもその割にはラスト妻の不貞をちらつかせてる。妻の存在は唯一の味方なんじゃないの?
確かに理由も分からず始まって理由も分からず終わるっていうのは「ホラー」の基本だけどさ。終わった理由っぽいのが後付け感が強くてね、、、
あまりにも説明が足らなくて。勿論そういう後味の悪さも映画の「味」になることは承知してる。だから「訳わかんない」とは言わない。
でもね、消化不良なんだよね。どんでん返しでもなんでもいいから、最後「ああ、そうなんだ」っておもいたかった、というのが正直な感想。「ミッドサマー」や「ポーはおそれている」のような強烈なインパクトはなかったなあ。ま、だからこそニコラス刑事の演技の味が濃くなってたように感じたんだけど。
でも、こんだけ語ってしまうってことは印象に残ってるってことなのか?あれ?術中にはめられた?えー!😅
ラストシーンにズキュンと
予備知識なしで見始めたので
最初はニコラスケイジのあの狙ってかどうかわからない後ろ姿の髪型も相まって憎めないシュールな笑いで観ていたのが突然、本人は何もしていないのに
嫌われ憎まれていくという不条理な怖さに包まれていく。
『何もしていない』はずが
周りの憎しみや排除によりポールの怒りを呼び起こし
実際に危険な人物へと変わってしまう
人間の残酷さや恐ろしさを描いた映画、、
と思いきやラストシーンでは
他人の夢に出たことで人生を変えられたはずのポールが
別れた妻の夢に出たいと強くつよく毎晩願い
怪しい機械(ノリオ)を身につけて眠りに落ちる
その夢の中ではトーキングヘッズの仮装をしたポールが
肩幅の異様に広い滑稽な背広を着て
炎に包まれたヒロインを救いにいく
切なく滑稽な愛のラストシーンに心を奪われました
社会に翻弄される中年男性の悲哀
復活の兆しを見せるニコラス・ケイジの最新作。
多くの人の夢に出ることで有名人となったものの、夢の中の行動がエスカレートしていくというお話で、中年男性の危機と絡めて展開されます。
女性に誘惑されても応えられず、家族には迷惑をかけ、職場にも居場所をなくし、異国の地に旅立つ。
全体的に抑制の効いた脚本と演出で、ハリウッド本流ならもっと主人公をアゲて落として、とコメディ的な味付けをするでしょうが、本作は不条理な災厄の中で追い込まれる1人の男を淡々と描くフランス映画のような味付けです。
ラストは主人公の願いは叶うものの、シビアな現実は変わらないという皮肉な結末に涙。
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