「情報共有社会の暗黒面?」ドリーム・シナリオ さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
情報共有社会の暗黒面?
それとも人間の本性であり限界なのか?
自分ではコントロール不能なシチュエーションで社会的な評価がコロコロと変わっていく恐怖を描いた映画だと思いました。
その背景にあるのはSNSによる情報共有だと。
同じシチュエーションで舞台がSNSの普及前の世界であったなら…
新たな集団ヒステリーの恐怖を感じました。
社会の評価につられて仕事に影響が生じ、友人や、家族との関係まで影響を受ける。
すべてが本人には全くコントロール不能な状況によるものであると万人が認識しているにもかかわらず、主人公本人が悪であるかのような社会的合意が形成されていゆきます。
けれど鑑賞後に思いました。
主人公が感じた理不尽さに胸が痛みますが、一方でPTSDにより彼を嫌悪する人々の心情も理解できると。
そして痴漢冤罪事件や、古くは魔女狩りを考えると必ずしもSNSが悪ではない、ただ影響範囲と速度がかつてとは違っているだけではないかと…
集団ヒステリーというのは防ぐ方法がない、人間が持って生まれた本能なのかも知れないという新たな恐怖が胸裏に浮かびました。
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