劇場公開日 2024年11月22日

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ドリーム・シナリオのレビュー・感想・評価

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3.5重力と群れ="その他大勢"凡人の夢の実現と現代社会の弊害、そして自分の力の遠く及ばない大きいものに対する挫折と諦め

2024年11月8日
Androidアプリから投稿

助けずに見ているだけ…教授が作家になるための"適応戦略"はまず有名になること?夢の実現(叶い方)が希望(理想)と違うことへの注文(不満・憤り)!最強最大のミーム化アイコン俳優=我らがニコケイのために書かれたような役柄で、ニコケイのハイテンション演技とは異なる名演が引っ張る。
ここで質問、Q."自分が話題になって浮かれることってそんなにダメなことですか"?隠しきれない喜びによるニヤケ顔などニコケイの繊細な演技が、ポール・マシューズというこの等身大にダサく(アリくらい)小さくみみっちくも、決して悪人ではない人間を共感性たっぷりに演じている。そして、嬉しくて浮かれたり、(スマートじゃない反応で)ついつい調子乗っちゃったりする、それが普通の反応だから。自身が何よりミーム化しているニコケイ本人がこの役を演じるという必然性(ニコケイ顔だらけのエプロン買ったことあります!!)、この上ないハマり役キャスティング!しかも自身で本作の製作も務めているので、コレはもうお墨付き?

みんなが自分の夢を見て、自分のことを話題にする。人が自分に関心を示しては、群がってくる。最初はそれだけで一目瞭然なほどいたく喜んだ様子で嬉しそうだけど、途中から「あくまで(この人気に乗じて)自分は本を出したい!」のだと主張・注文が増えていく。そして、そこ辺りから悪夢のトリガーになっていくような、現実と夢が作用し合った作りが巧い。…からの安定にノリノリな普段のニコケイも少し垣間見えての、今の時代を反映した容赦ないキャンセルカルチャー(村八分私刑タイム)が待っている。また、冒頭から作品前半の何もしないで静観しているだけという夢出演も、作品中盤・後半に大変になってからの自分のことで精一杯で、家族への被害・迷惑にまで気を回せていない様子に繋がっている。
最初の方の旧友に問い詰めるシーンから共感できて、このキャラクター好きと思えた。コメディとは、観客が登場人物に対して"バカだなぁ~"と下に見られることができるから笑えるのであり、それが作品がうまく機能するかの鍵でもあるが、その点で本作のニコケイは上述の通りこの理不尽極まりない目に遭う不憫な役柄を感情の揺れ動き、その機微まで完璧にモノにして演じきっている。という意味でも -- 観客ウケがすごく良さそうな作品というわけではないし、特にゴリゴリB級C級の高カロリーなニコケイが好きな人にはハマらない気もするが -- 本作の製作前から「ニコケイの夢くらい見たことあるわ!」というハードフリークなニコケイ・ファンにもオススメしたい立派な"ニコケイ映画"!

重力と一緒。A24 ✕ アリ・アスター製作 ✕『シック・オブ・マイセルフ』クリストファー・ボルグリ脚本監督 = ある日勝手に宙に祭り上げられて中身の伴わない(身の丈に合わない)空っぽな名声や人気に踊らされては、突然容赦ないほど無慈悲に真っ逆さまへ突き落とされる、そんな不条理なドリーム・スリラーあるいは現代を象徴するようなブラック・コメディ。『シック・オブ・マイセルフ(訳 : 自分にうんざり)』未見ながら、そのタイトルやプロットから推察するに、恐らく本作と通ずる作家性とも言えるような一貫した監督のテーマなのだろう。
少し浮かれては現実に引き戻される、その連続こそ人生か。書きたい・書くぞと言いつつ、いつまでも書けない主人公に痛いほど共感。思い願う夢も、眠っているときに見る夢も、自分で思い通りの脚本を書けたらいいのに!よくできている映画だなと感じた。そして、差異を伴う反復イメージングシステム…現実ならよかった。なんともやるせない気持ちになってしまう。

Thoughts? 意図は?ソーツ社
スプライト、オバマ元大統領→インテリ層
娘ウサギ→アリス

P.S. ジャパンプレミアという名の試写会で一足先に鑑賞。応募数が1000くらいと従来よりかなり多かったらしく当たってラッキー。司会進行にはこういう系の映画イベントに欠かせない奥浜レイラさん、最近でも『リアル・ペイン』でも見たよ(そしてこの仕事やってみたい)。あと、本作と関係なくトーキング・ヘッズは一番と言っていいくらい大好き!!!!!!!!!! ニコケイと言ったらやっぱり『LONGLEGS』も早く観たいな〜とそこは脚じゃなくて(←やかましいわ!)首を長くして日本公開持たれるのである。

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とぽとぽ

3.5現代風の怖さ

2024年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

機内で鑑賞。マッシブタレントが面白かったニコラスケイジ、返り咲き?地味で目立たない、話が苦手で吃ってしまう、でも虚栄心の塊なパッとしない教授役、ピッタリでした。

知らないところで有名になり、持ち上げられ、怖がられ、虐げられる。憤りもわかるが周りの避けたい気持ちもわかる。最後の商品化の展開もなかなかこわい。新しいものを忌避する人たちをバカにする現代の兆候見事そのまま。

ニコラスケイジに起きたのはただの偶然なのか、商品の実験台にされたのか。。

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alvo

4.0潜在的に持ってた恐怖を炙り出される。

2024年8月26日
PCから投稿

「マッシブ・タレント」に続き、ニコラス・ケイジが<作品の質>をしっかり担保した佳作だ。ニコラスの佇まいでなければ、この不気味な作品の主人公たりえない、というほど嵌っている。

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t2law

3.5神経質×ニコラス・ケイジ=いつもの

2024年7月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

笑える

興奮

萌える

やはり人物模写がうまい!こんなヒトいるわ〜
日本だと教師や議員、医師なんかの『先生』がつく職業の人間って何処か偉そう(プライド高)+他人に対して不躾な態度&言動をとりがちだけど見事に演じている
ストーリーはひょんな事から注目され、自身の預かり知らぬところで炎上し、落ちるところまで転げ落ちてく様は現代のSNSへの警鐘なのか良い着眼点

花持ちならない人物だけど、家族や夢がある
ビターエンドなのがグッド…身の丈にあった幸せ(普通)が一番!
減点は途中の商品広告CMがちと冗長&ありそうでw

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oibakayarou