「そもそも「春」ってあったんですかね?」ソウルの春 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
そもそも「春」ってあったんですかね?
2023年の韓国内での興行成績が1位と聞いたので、きっと観客の胸に響く作品なんだろうなと思っていました。
ただ、自分は韓国現代史にそんなに詳しいわけではないのですが、開発独裁型指導者の朴正煕大統領が暗殺された後、全斗煥が権力を強奪して大統領になったのは知っていました。
主人公の敵役の悪だくみが成功するはずなのにどうやって観客の胸に響く物語にするんかな?と上映中モヤモヤしながら見ていました。
結論として、うーん、そうですか、あっさりカタをつけましたね、という感想です。
どこが韓国の人にウケたんですかね?
単身で橋を封鎖しに現場に乗り込んで敵部隊を足止めしたところ?普通に考えれば指揮官がそんなところに出張ることはないけどなあ。主人公を持ち上げるようだけどありえない描写でチョッとシラけてしまいます。
そもそも、「ソウルの春」ってあったんでしょうか?何が春なんでしょうか?
素晴らしい興行成績には理由があるんでしょうけど、歴史を知らない一人の日本人としてはよくわからない作品でした。
コメントする
りあのさんのコメント
2024年8月27日
共感ありがとうございます。
独裁者朴大統領が暗殺され、ソウルに春が来る、と思われてたのに、裏でこんなことが起こり、結局軍事政権に自由と民主化は潰された、という皮肉を込めた言葉なんでしょう。
名前は変えてますが、主人公は全斗煥で、彼はは歴代韓国大統領の中でも1.2を争うほどの権力欲と民衆の弾圧を行った人物だと思います。
北との緊張関係は続いているし、徴兵制は有るし、まだ戦時中なんでしょうね。
そんな国の転機だった事件なのでしょう。