「懐かしいノリのアドベンチャー作品」THE MOON うぐいすさんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしいノリのアドベンチャー作品
2029年、韓国が打ち上げた月面探査船を襲うトラブルに、予定外のワンオペをすることになってしまった新人が立ち向かう物語。
近未来SFかプロジェクトもの映画と思いきや、2000年代に流行ったディザスターパニック映画やSFアドベンチャー映画を彷彿とさせる作品だった。登場人物が次々にトラブルとツッコミどころに襲われ、それを時に根性、時にアツい連携で乗り越える、あの展開である。
CGIをふんだんに使ったカメラワークやSNSを利用した展開など、現代らしさもあり、過去の出来事から生まれる人間ドラマの方向はアジア的だった。
特撮からVFXを経てCG全盛になったことで、アジアでもこのクオリティのSFアドベンチャー映画が産まれるようになったことが興味深かった。
韓国が宇宙開発の国際連携から外れて久しい、という設定もあって、作中は「韓国with世界」なノリが強い世界観である。本来は国内向けの作品で、主演のKPOPスターファンに向けて海外公開することになったのだろうか。
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