罪深き少年たちのレビュー・感想・評価
全37件中、1~20件目を表示
ソル•ギョング特集
警察の仕事とは何だろうか?
1999年、
韓国🇰🇷の全羅北道の参礼にあるウリスーパーで起きた
強盗殺人事件を元にした作品。
直ぐに近くに住む少年3人が逮捕されたが、翌年管轄署に
赴任して来た敏腕刑事に真犯人が他にいると告げて来た者の話から再度調べ始め捜査資料の捏造や逮捕された少年たちの実像とのギャップから真実を見極めて行く姿が描かれている。
特に映像で出て来るのは、
当時の不当な取り調べというか少年たちへの拷問シーンと
担当刑事や検察の無茶を押し通す強気な姿勢。
この二つは観ていて腹立たしい💢
また、被害に遭ったスーパーの被害者の娘も
ショックが大き過ぎてまともに当時を振り返ろうとせず、
見たかどうかはっきりしないのに逮捕された少年たちを
犯人だと警察の言うがままである。
結局、やっと真犯人たちと逮捕少年たちと対面させても、
強面の刑事や検事の睨み効かせた表情に真実が
引き出されず再度有耶無耶に終わり敏腕刑事は転勤。
2016年、
定年間近となったあの刑事の勤務する署に
被害者の娘が弁護士連れてやって来る。
刑事にも直接会いに来て当時の捜査資料を見せて欲しいと
頼みに来る。
あの少年たちは出所してそれぞれ働いていたが、
殺人犯というレッテルを貼られたまま。
どうにかして無罪にしてあげたいと思う
被害者の娘と弁護士。 加わる刑事。
犯人3人のうち1人は漁船乗船、1人は亡くなり、
あと1人、イ•ジョンスに証人を頼むが、姿をくらます。
その妻に一切の罪や事件を話さない刑事だが、
妻はなぜか知りイ•ジョンスを呼び戻し、裁判に行くよう
説得。
妻に事件のことを知らせたのは、
異例の出世のチョン•ウルス。
検事や警察の横暴な捜査も暴かれ、
元少年たちの無罪が確定した。だが、17年の歳月が。
ソル•ギョング扮する刑事が、少年たちと刑務所で
少しの時間しか会っていないのに、17年後に再会してあれだけ盛り上がるだろうか、と、不思議に感じる。
被害者の娘が人が変わったかのように、
元少年たちの名誉を回復しようと動くのにもビックリ‼️
ソル・ギョング氏シブいw 腐った警察官と正義の警察官との戦いの描き...
罪深き警察と検察
この作品を観て『マミー』の公開が待ち遠しく思う。
タイトルからは想像出来ない熱い作品
韓国の冤罪はえげつない
無実の罪をきせられた三人の少年の無罪を勝ち取る為に定年を二年後にむかえている刑事が奮闘する話し。色々とヤマ場はあったのだが、いまいちのめり込むことが出来なかった。おかしいな、絶対に面白い筈なんだよ?
大好きソル・ギョング主演だから間違いなく楽しめた筈なのに不思議。あ、男の出演者ばかりで女要素が少なかったからかな?韓国映画名物の「 口は悪いけど情に厚いオバちゃん」 がいなかったからかな?
作られる犯罪と正義。
Gilded
実話ベースの韓国映画で、申し訳ないことに事件のことは何も知らないまま鑑賞。
中々に胸糞なお話で、多少の脚色はあれど警察内部の汚い部分が全開で、これが実話って末恐ろしいなと思いながら観れました。
事件発生直後と現在を行き来する作りでしたが、混乱することなく観れましたし、役者陣も演技分けがうまくて観やすかったです。
早期に解決して昇進をしようとする警察たちや、さっさと仕事を終わらせたい検察の行動になんとか抗おうとする狂犬と呼ばれた刑事の葛藤と狂犬としての牙を再び研ぐ物語で、罪のない少年たちを犯人として仕立て上げ、独房にぶち込み、拷問をして、犯人だと思わせる卑劣な行動には観ているだけの自分も手が出そうになりました。
主人公周りの人物が良い人が多かったのが救いでした。
奥さんはもうめっちゃ良い人で、無茶する旦那に喝入れて厳しくも応援してくれる様子が最高でしたし、娘も父親の背中を見て警察になり、あまり描かれてはいませんでしたが、警察署を異動になった際も父親を責めずにやんわり受け流していて、孝行娘だぁってなりました。
恰幅のいい部下は今も昔もめちゃ元気で、主人公に振り回されつつも、ついていっては助けてくれて、時には軽く悪態ついてみてと、誇張はあれど良いキャラしていました。
裁判シーンではまだ逃げようとする警察や検事たちに、青年たちが声を上げて闘い、本当の事件の犯人が出廷して告白する、既視感こそあれど王道の展開に胸が熱くなりましたし、よく出廷してきてくれたなぁと拍手したくなりました。
警察のお偉いさんや検事の悪態のつき方や、逃げ切ろうとする様子は役者が上手すぎるのもあるのか、ちょっと実話であったリアルないやらしさとは離れちゃったんじゃないかなと思いました。
役者という仕事の難しさがここで出るか〜ってなりました。
実際の事件がこんなに杜撰なのか?と思ってしまうくらい雑なところもありましたが、権力でねじ伏せてしまえばこれくらいチョチョイのちょいなのかもなと思えてしまうのが怖いところです。
エンドロール前に流れる事件のその後で、やはり罪には問われなかった警察たちにはヤキモキしましたが、3人は無事に家族と暮らしていると表記があったので、そこは一安心しました。
なぜこうも隠蔽したがるのか、偉い立場になったことが無いので、そこんとこ全く分かりませんが、少しでもこういう事件が減っていってくれと願っています。
立場ってこうも人を狂わせるんだな…。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 20:10〜22:20
座席 H-6
実話ベースですって。
気分が重苦しくなるので何度も観たいかという作品では無い。
韓国映画の実話ベースってどうしてこんなに良い作品が多いのかな…
本国でどう思われてるかは知らないけど、実話ベースの作品好きな私はいつも感心してしまう。
拷問とか少年たちを恫喝したりする場面は胸が苦しくなるし
自分の出世のことしか考えない警察や検察どもにはムカつく
バチーンってビンタのシーンも苦しいけど仕方ないって思えたり
ラストも綺麗ごとにしないよね
しかーし!!ラストの一文「警察も検察もなんの罪にも問われてない…」だったかな、で最後まで胸〇ソ悪かったです
いやいや…これぞ実話ベース
どこの国でもあるあるなお話だからこそ、たくさんの人に観て欲しいと思いました。
ユ・ジュンサンが嫌な役をやるようになってるのね~としみじみ
イケボで優しく気弱な旦那さんのイメージだったから時代を感じます
被害者遺族の違和感を置き去りにしたために、設定に無理が生じているように見えるのが残念
2024.6.20 字幕 アップリンク京都
2022年の韓国映画(124分、G)
1999年に実際に起きた「サムレ・ナラスーパー強盗事件」を基に描かれる犯罪映画
監督はチョン・ジヨン
脚本はチョン・サンヒョプ
原題は『소년들』、英題は『The Boys』で「少年たち」という意味
物語の舞台は、全羅北道完州郡のサムレ(参礼)
映画は、1999年の事件発生の一幕を描き、2000年にファン・ジュンチョル(ソル・ギョング)が当地の刑事課に配属される様子が描かれて始まる
事件はスピード解決し、それによってチョ・ウソン(ユ・ジュンサン)一派が昇進したと告げられる
だが、その一年後に「真犯人を知っている」というタレコミによって事件が動いていく
通報者のイ・スイル(イ・ジョンヒョル)は、友人ヒョンス(ペ・ヨラム)が犯行に加わっていることを知っていた
ジョンチョルは少年たちが収監されている少年院に出向き、事の真意を問いただすと、暴力的な尋問にて自供させられ、調書も捏造されていたことがわかる
そこでヒョンスたちを警察に招き、そこで自白をさせるものの、ウソンと当時の検事だったオ・ジェヒョン(チョ・ジンウン)らの狡猾な体質尋問によって無に帰してしまう
それから16年後、様々な島流しを受けたジュンチョルは地元に戻り、定年までの2年間をそこで過ごすことになったのである
映画は、2000年と2016年を行ったり来たりする内容で、犯人とされた少年たちを被害者の娘ユン・ミスク(チン・ギョン)が保護している中で、再審請求をしようと動いている様子が描かれていく
だが、16年もの時が経ち、犯人たちは時効を迎えていること、少年たちが対質尋問にて2度目の自供を行ったことで、ジュンチョルはそれを覆すのは難しいと考えていた
それでも、少年たちが今でも人殺し呼ばわりされていること、昇進したウソンらの横暴さを見かねて、狂犬は噛みついてしまうのである
16年前の事件を冤罪だと認めされるのはかなり難しく、たまたまジュンチョルが自宅に持っていた資料とか、遺族が撮影した犯行再現のビデオなどがあったことが決め手となっている
とは言え、あの少年たちと青年たちの体格差、声などを考えると、被害者側の供述の方にも手が加えられていた可能性がある
当時の裁判にて、犯人たちと被害者遺族は会っていると思うが、その段階でミスクは犯人像に違和感を覚えていたはずである
当初は混乱し、手の甲の写真だけを見せられて犯人だと断定したが、面通しをしていないとか、していてもその違和感を無視されたという経緯があるので、そこもきちんと描いていれば、ミスクがその後に彼らを保護していた経緯というものが明確になったように思う
被害者遺族が贖罪の意味を込めて殺人犯を保護しているという経緯は無視できぬものであり、それが引っ掛かりとなっていたので、ウソンたちのもう一つの「嘘」というものをしっかりと暴露する必要があったように思えた
いずれにせよ、韓国の警察捜査の闇にスポットライトを当てていて、実際にこのような誤認逮捕および冤罪事件を起こしているのは事実だったりする
裁判でそれが覆っても、人事考課に影響がなかったとか、処分がなかったという方が気持ちが悪い側面がある
そのあたりはサラっと字幕で紹介されるだけだが、そっちの方が事件全体としては気になってしまうので、そこもきちんと描いた方が良かったのかなと感じた
狂犬は喰らいつく
1999年、とあるスーパーにて強盗殺人が発生。程なくして3人の少年が捕まり、罪も認めているようだが、この事件には不可解な点があり…といった物語。
珍しくアジア映画の鑑賞。
しかし、どこの国でも結局は権力のあるやつが都合よく真実を捻じ曲げるのかな。
捜査モノの作品は好きだけど、こんなことが横行しているという現実は辛いですね。
ツッコミどころもまぁ無いこともないが、時系列も行ったり来たりする割にはそんな混乱させられることもないし、比較的見易いサスペンス作品として面白かった。
キャラとしては奥さんと娘さんが良かったかな。
強き女性といった感じで、見ていて心強かったですね。
んで、あと一人は結局どうなったのかな??
面白い
権力の力づくな怖さ。
私の好きな映画館で上映する事はチェック済みで…
独り言から失礼します。
仕事な訳でも何でも無いのに、やたらと映画レビューという事になると世間にお披露目(ヒロメ)する訳でもあり、馬鹿みたいに次の日は休みだとか,明日は大丈夫だっけ?とか色々と構えが必要とされる。
いい加減に本題に入る。
私はしょっちゅう言っている事なので悪しからず…。
韓国モノが好きな訳では無い。 役者も別に好きな人は全く居ない。
言葉が全然分からないから?逆に面白く思えた作品が一杯在(ア)った。
内容としてだが、事実を基(モト)にという事だったが全く字も書けなく&全く読めない少年3人が供述証拠の文章を書いたとか…?{この(訳分からん処(トコロ)から,本題への謎解き?へと結び付いてきていたのかな?} 殺人罪に問われる趣旨を、如何(イカ)に観る側にどれだけ惹(ヒ)き付けさせる事なのだけれども、派手な事をする訳でも無くこの地味なシナリオでの少年3人を如何にして無実を晴らすという事を口で云(イ)うのは簡単だが,本当の当事者が既(スデ)に安定した生活を育(ハグク)んでいたにも拘(カカ)わらず、その生活は喪(ウシナ)われてしまう覚悟で裁判所に自供しに来た時は、思わず拍手モノだった!!という言い方で果たしてこの思いは伝わるであろうか?
一寸面白味を感じ取れた事は言いたい処(トコロ)…。
重い内容だけど、お馴染みの俳優陣なので安心
所々に涙をする
👨あらすじ
狂犬の名を持つ刑事ファンは異動により、とあるスーパーの強盗殺人事件の再捜査に当たることになる。名誉の為の警察と検事、無実に罪を被せられた少年3人、何もできなかった母親、そして真犯人の少年3人。ファンは一度捜査でおれてしまうが、立ち上がった母親を見て、15年後に再審で再度戦かおうとしています。
👨考察
・正義なヒーローは決して評価されるわけではないが、しかし一部の人に評価され、強い仲間となる。
・警察も仕事であり、時には上司からノルマを求められてしまう。冤罪は防ぐことは真にできるのか。
・ファンが諦めたときに立ち上がった母親と冤罪の3人の少年たち
・再捜査により15年間昇進がないファンであったが、支える家族、それでも警察を目指したファンの娘さんが感動しました。
・罪を犯したことは怖いことではない、本当に怖いことは知らないフリをして生きること。
・権力制裁に負けない勇気は、正しいと思ったことを折り曲げずに進むこと。
・冤罪で失った時間を過ぎても、大人になった少年たちの心がまだ少年のままの描写が良かったです。
・一生愛する人ができることによって人が変わる素晴らしさ
人の温かさもちゃんと描かれてる
韓国警察の横暴さの話って観ていて腹が立つよ、ぷんぷん。実際の韓国の警察の人は『みんながみんなあんなんぢゃないー‼️』と声を大にして言いたいだろうね。でも映画やドラマのステレオタイプとして登場する警察官は総じて悪徳警官。それだけそーゆーのが横行してるって事なんだろな‥‥きっと。
何はともあれ、同じ日に観た『あんのこと』とコチラ、状況は違えど自分の管理範疇を超えたチカラによって自分の人生が狂わされていくという点では類似。
たまたまセレクトした2作だけど反芻する際に同じ土俵で考えられるのは良き良き✨✨
この作品は被害者遺族が無実の加害者とされる少年たちを理解し護ろうとしてるところにホッコリすらする😊自分の過ちを認め、こういう人間味溢れる行動にはある種の安心感すら覚える。ヒトも捨てたもんぢゃないな、ってwww
法廷での勇気ある行動と畳み掛けで救われる命
2024年劇場鑑賞45本目 優秀作 73点
とりわけ、当たりな韓国映画
当方2018年から映画を見始めめ、19年まで月一本ペース、20年が月2本、21年が月5本、22年から月10本と年々増えているが、21年より多ジャンルをなるべく食わず嫌いせずに鑑賞し、新たな発見を楽しんでいる
だが、ここ2年はそれも減っていて、というのも評価が高かったりその時楽しめても、洋画(アジア映画)は心に残らないことが多い
これを個人的に推測するに、独自性や衝撃的な展開や映像体験だったとしても、それは一時的で、残るのは台詞であり感情表現のドラマに惹かれるからで、自分には後に思い返したり、心に残る作品に吹き替えや字幕は不向きだと学習し、近年邦画以外足が遠のいている
しかし、今作は作品の毛色がエンタメと事件ものの中間くらいで、実直に実録物を描いているものの、ものすごくダークな雰囲気でないのが見やすく好印象である
現場に足を運んだり、取材をする中でひとつひとつ丁寧に事件の裏付けをとっていき、最大であり最後の見どころである法廷での冤罪を払拭する勇敢な姿から、判決が覆り長い暗闇が晴れ、軽快に飛び跳ねた勝利の集合写真はなんともいえない高揚感であった
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