「ファンだからこその虚しさ」劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」 Lightさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンだからこその虚しさ
映画のレビューをするのは初めてです。
ウマ娘には月に数万、コンスタントに課金しています。
3期は評判が恐ろしく観れていませんが、1期からRTTTまで視聴済み。
史実も好きでこの世代の映画化をとても楽しみにしていました。
まず、回想と場面転換が多すぎる。
あっちに行ったりこっちに行ったりするから、物語を観ている気分になれません。
とにかく詰め込んでるなという印象。
一人一人のキャラの掘り下げが浅い。
誰にも感情移入ができません。
とにかく中途半端だし、フォーカスが下手すぎる。
どう考えてもカフェの菊花賞もっと描写あっても良かっただろ…。
夏合宿省いても良かった。そんなことしてるならもっと別のところを掘り下げてくれ。
終わらせ方もなに、あそこでライブ入れるならあの4人で走らせてくれよ。
作画はいいんですよ。
まぁ、正直あんなに気合い入れた作画のレースを何回も見せられると、エフェクト入れすぎだろ、白飛びしすぎだろとは思いますけど、かっこよかったですよ。
だからこそストーリーとの乖離がすごい。
中身のない神作画のレースダイジェストを見せられた感じ?
残るものが何も無さすぎてショックでした。
あんなに楽しみにしていたのに。
ウマ娘、もっとできるよ。
もっと面白いよ。
お願いだから初見さんはテレビシリーズみて(3期は除いて)
劇場版観るくらいなら2期を見て欲しい。
ちゃんと学園要素もあるし丁寧だしスポコンだし。胸熱、泣けるし。
なんかもう、同行者が今後ウマ娘に触れることは無いんだろうなっていう虚しさよ。
共に見に行った人が面白いね、ゲーム触れようかな?アニメシリーズ観ようかな?となれる映画を観せてほしかった。
少なくともウマ娘って学園ものなんだ!?ってびっくりされるようなことあかんかったんよ。
全体的に初見には説明不足。史実知ってて原作プレイしてても、尺があるのはわかるけど詰め込みすぎて何が描きたいかわからないよーってなる。
ジャンポケとタキオンの関係性で泣けないの終わってるでしょ。
あとこれは個人的な感想なのですが、ジャンポケの演技に違和感がある。
棒読みに近く感じてしまう。
雄叫びだけじゃなくて、どちらかと言うと通常の会話の発音が聞きにくい。
主人公だから他のメンツとの演技差が悪い意味で目立ってしまった。
声優さんには頑張って欲しい。
あと、テイエムオペラオー推しの方にはおすすめ出来ない。
予告で出演シーンの殆どが出尽くしています。
主要人物っぽく見えるけど全く出演シーンはありません。
強さの掘り下げも特になく、彼女のどこが最強なのかという描写がほぼないので最強が伝わりにくいです。
初見の方や史実に興味無い方には、最強の癖にポッケにすぐ負けてしまうという印象しか残らないのではと思います。
(案の定、同行者はオペラオーの印象が皆無でした)
オペラオー単独の予告編が出たので出番があることを期待しましたが、これならフジキセキの予告編を出した方が良かったんじゃない?と思います。
フジキセキの方が出番が100倍多い準主役のような立ち位置なので、なぜオペラオーの活躍を期待させるような予告編を出したのか謎でしかありません。
RTTTの続きで2000年の覇王無双観れると期待して行くとがっかりすること間違いなしなのでお気をつけて。
最後に、色んなキャラを見せたいのは分かります。
でも、今回の映画に置いてはノイズにしかならないんですよ。
電車のシーンであのキャラがいた、学園であれがいた、ここにあの子がいたとか多すぎる。
そんなところで視線誘導させないでくれ!
あのね、描くことを1本に絞ってください。まずは。
色んなところに分散しすぎている。
本当に悲しい出来だよ。なんでこうなっちゃったの?
マジでショックです。
重複しますが、ウマ娘はもっといいです。
もし劇場版で???となった初見さんがいらっしゃいましたら、どうかアニメシリーズを見てください。
ここでウマ娘を諦めないでください。
こう感じてしまう私の意見が少数派でありますように願っています。