「大迫力に圧倒されるアクションとスタント場面は、ストーリーの適当さ(^^)を補って余りある。」フォールガイ マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
大迫力に圧倒されるアクションとスタント場面は、ストーリーの適当さ(^^)を補って余りある。
終盤のアクション場面がとにかく盛り上がる。
まず、もうほとんどヤケクソって感じの連続爆発は、用意した火薬はとにかく全部使いきるぞって勢いですごく楽しい
ヘリコプターからの落下場面が1番スゴイと思ったのだが、本編以上にメイキングでのヘリからの落下が圧巻だった。
落下場面のチョイ前、コルトに銃を向けた敵役のトム・ライダーは引き金を引けない。その理由がいい、「こいつは俺の最高のスタンドダブルだ」。 敵ながら胸アツなセリフだ。
そして思わず身を乗り出して見てしまったメイキング映像。このメイキング映像が本編より面白い。 ヘリからの落下以外にも盛り沢山で、8回転半も80メートルジャンプもガッツリ見せてくれてスゴイぞ。
本編 ”THE END” 後にすぐ始まって画面分割で見せるから、まさかこれを見ないで帰る人はいないと思うが、もしトイレとか行きたくて速攻で席を立ってしまった人は誠に残念でしたと言わざるを得ない。
ほいから、コミコンで上映された「METALSTORM」の予告編がよく出来ていて、すごく盛り上がってワクワクする。宇宙を舞台にした壮大な叙事詩、ファンタジー、ラブストーリー。
「あっ、これ絶対初日に見に行くやつ」と思った。 劇中劇なので本編ないから見れなくて残念。
この予告編、主人公が、いつのまにか ジェーソン・モモアになってて、マルミ・ミランは希望してたプロデューサーになってて笑える。
ところで、もしホントに制作するなら、ここで「METALSTORMの主役、スペースカーボーイはいったい誰がやるのか問題」が浮上する。トム? コルト? Jモモア?、 はたまた別の誰かか?
それと、スペースカウボーイが車の上で演説する場面で、カチンコのあとスペースカーボーイの足元に座っていた謎のアジア系スタッフ役(名前は不明)が気になった。熱弁を振るうスペースカウボーイを醒めた感じで見上げてて笑えた。
あと、この映画ではラブストーリー部分はもっと少なくするか、要らなくてもいいかもしれないと思った。そうすれば上映時間も減る。或いはその分アクションを増やす。
だけど、このラブストーリー部分がとても面白いんだヨ ♪ヽ(´▽`)/
最初、コルトを火だるまにして何度も岩に叩きつける場面がある。突然自分の前から消えた元カレにジョディが怒りの復讐 (^^)でコルトもグロッキー。まあこれでジョディも少しは気が晴れたかも。公私混同。ジョディはコルトに、エイリアン エリアナの気持ちを説明するとか言いながら自分のこととしてつらかった思いを話す。ピラティスって何だよ、ピラティスって(^^)
スペースカウボーイも「チャンスがほしい」とか言って反省してる。
そのあとコルトが車の中で歌の歌詞に自分自身の思いを重ねて泣いてるとジョディが現れる。ジョディが泣いてたの?と尋ねる。こういうとき多くの男子はたいてい「泣いてねーし」とか言ってツヨガル。 ジョディが「車まで送って」と5メートル先の車まで送ってもらうとこもいい。
なかなかイイ雰囲気で、ヨリが戻ったっぽい。
こんなことやってて全然アクションシーンがありゃしない。「おーい、アクションシーンはまだかあ」(^0^)
ラブストーリーPARTは、まだまだ続く。
特にいいと思ったのが、ジョディが「METALSTORM」のスペースカーボーイとエリアナの間の溝を分割画面にして表現したいとコルトに提案するところ。
ジョディとコルトが分割画面になって撮影中の映画の分割画面について語り合う。
この場面で、ジョディとコルトは、エイリアンのエリアナとスペースカーボーイの気持ちを語るが、ここでももちろん語っているのは自分達のことだ。
ジョディのエイリアンの手も面白くて楽しい。
ボートで敵から逃げてる最中にジョディに電話して告白するところもいい。そんなことよかまず敵から逃げおおせることが先決なんだけどネ。殺されてしまったら想いをちゃんと伝えられないまま終わってしまうから、最後の別れのつもりで1番大切な人に電話したくなる気持ちも分からんではないが、コッソリ岸へ逃げるチャンスが何度もあったぞなどとツッコミを入れる。
このタイミングで元恋人に連絡を入れるなんて、死亡フラグ以外の何物でもないが、ここでコルトが死んでしまうなんて観客の誰も思っちゃいない。
この後コルトは補給船に突っ込み凄絶な死を遂げる。だから絶対死なないって (^^)
そんなこんなで「METALSTORM」はジョディの当初の予定と違い、ハッピーエンドで終わる。メデタシメデタシ。
「フォールガイ ラブコメ編」も見たいな。