「メタ映画としての楽しみ」フォールガイ cheapimitationさんの映画レビュー(感想・評価)
メタ映画としての楽しみ
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アクション映画として十二分に楽しめるし、前評判通り、スタントマン出身のデビッド・リーチ監督だけに、スタントマンへのリスペクトも伝わってくる。さらにBGMがアメリカのヒットソング目白押し。それも楽しいが、何よりも、過去の映画からの引用が次々と出てくるのが楽しい。ただ残念なことに、私のように無学な者には殆どわからないのがもどかしい。わかったのはただ一つ、
「ライターの記憶力は『メメント』なみだから」
これだけ。
映画内映画の撮影シーンも見事。ジョディの「2画面でどう?」という投げかけで本当に2画面になるところも面白いし、さらにスタッフロールにおけるメイキングも楽しいおまけ。そういったすべての要素を含めて「映画を語るための映画」、メタ映画となっていた。この重層的な作りも含めて、さまざまなレベルで楽しめる。
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