「別にゴジラが主役でなくてもよかった作品‼️」ゴジラ-1.0/C 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
別にゴジラが主役でなくてもよかった作品‼️
ここ最近の日本の怪獣映画としては、やはり「シン・ゴジラ」と並ぶ双壁ですね‼️何もかもヒジョーに良く出来てると思います‼️特にこのモノクロ版はカラー版よりも品格が上がってる気がする‼️ただそれだけにゴジラがアメリカの水爆実験の産物だという事を明確に打ち出して欲しかった‼️オリジナルの「ゴジラ」であれだけ志村喬さんが声を上げて訴えていたのに‼️今作では思わせぶりな海中での核爆発の映像がチラッと映るだけ‼️その後どうやってゴジラが誕生したのかという具体的なやりとりはありません‼️確かにこの「ゴジラー1.0 」は怪獣映画としては良く出来てますが、"核の申し子" というゴジラ本来のメッセージを打ち出さないのであれば、別にゴジラが主役でなくても良かったと思います‼️「ラドンー1.0」でも「モスラー1.0」、「ガメラー1.0」でも良かった‼️オリジナルの「ゴジラ」は露骨にゴジラ誕生はアメリカのせいだと訴えていたため、そのやりとりは全てカットされ、レイモンド・バーというヒッチコックの「裏窓」の犯人役の俳優さんが、記者役でゴジラによる惨状をリポートするシーンが大量に追加された「怪獣王ゴジラ」というタイトルでアメリカで公開されました‼️オリジナルがアメリカで公開されたのは初公開から50年後の2004年だったのです‼️そういう経緯を踏まえると、今回の「ゴジラー1.0」は私的にアメリカに媚びているように映る‼️例えば今回の「ゴジラー1.0」でもアメリカの水爆実験によりゴジラが誕生したと声高に訴えていたら、果たしてアメリカで公開されたでしょうか⁉️果たしてアカデミー視覚効果賞を受賞できたのでしょうか⁉️多分無理だったような気がします‼️そんな今作のスタッフたちが「オッペンハイマー」のアンサー映画を作れるのか⁉️多分無理だと思います‼️