「演技がカラーより見易い」ゴジラ-1.0/C 北川賢一さんの映画レビュー(感想・評価)
演技がカラーより見易い
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4DXを-1 .0で見逃したので-1.0/Cで観てきました。
良いところはカラーより、演技が見易かった事です。俳優さんの演技から、日本より米国で-1.0の評価が「外国映画」「怪獣映画」とう但し書きなしで、近年稀に見る程高いのは、ポリコレ説教がない質の高い映画である以上に、戦争のPTSDと自分達で共同体を守る事が共感さ
れたのだと思いました。ゴジラとの決戦での学者のマッドサイエンティストぶりが良かったです。大石典子も良かった。東宝ゴジラヒロインの新しい地平が開かれました。佐々木蔵之介さんの臭いセリフに役者魂を見ました。安藤さくらさんが居るだけで画面にカッコがつく。田中未央さんがこんな良い俳優だったとは気がつきませんでした。
残念な所は、私にはカラーの画面がのほうがかなり楽しかった事です。それとフォーカスとは別に画面のピントが甘く見えたのと、ゴジラで特にCG臭さを強く感じたカットがあった事です。映画自体は敷島が退院したあたりから違和感なく楽しめました。
娯楽映画としてかなり練り込まれた設定・シナリオで、成功しています。
設定がゴジラとゴジラによって起こる事象以外はあり得そうな事(本当はあり得ないのだけど)で固めてあるのが素晴らしいです。
カラーを観た人が、趣向を変えて観るのは良いと思います。
初めは是非、カラー版を見て頂きたいです。
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