「死んだ同朋への罪責の念と貰い子の未来への責任の間で。」ゴジラ-1.0/C TWさんの映画レビュー(感想・評価)
死んだ同朋への罪責の念と貰い子の未来への責任の間で。
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元特攻隊員の主人公は、虚偽の行いによって戦死を免れたこと、またゴジラを砲撃するよう命じられたが、保身のためにそれを断念したことなどのトラウマに悩んでいる。
言わば、死んでいった同朋に対する罪責の念に悩まされている。
その主人公が過去のトラウマを払拭する思いで、ゴジラに特攻することを決意する。
しかし、このとき主人公は、アキコという貰い子を育んでおり、未来ある子のためにも生きなければならない。
鑑賞していた私は、この葛藤に今後どのように物語が進展するのか、一体主人公とアキコはどうなってしまうのかと息を飲むような思いで映画に身入った。
過去を清算するため死ぬべきなのか、それともアキコと未来ある人生を送るべきなのか、物語から目が離せなくなった。
そして、ラストシーンは圧巻だった。
「我が国は先の戦争で人命を粗末にし過ぎた」と博士が言ったシーン、新戦闘機・雷神には脱出用のパラシュートが搭載されていると説明し「生きろ」と言う元整備兵の回想。
それらが蘇り、感動がグッと心に込み上げてきた。
映画館に観に行ってよかったと心から思えました。
大変満足している。
今まで観たゴジラ映画のなかで一番よかった。
素晴らしい。
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