「モノクロ化は成功だけど...チェレンコフ光は青くないと物足りない」ゴジラ-1.0/C ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
モノクロ化は成功だけど...チェレンコフ光は青くないと物足りない
昨年後半に観たシン・ゴジラ オルソに続き、カラー作品のモノクロ化企画。
奇しくもオルソと同じ映画館の同じスクリーンでの鑑賞。
予想通り、モノクロでの戦後の荒廃した雰囲気はオルソ以上に作品世界にマッチしていた。オリジナルで気になったセットや衣装、役者の小綺麗感が払拭される。
オルソで感じたVFX画面がミニチュア撮影のように見える白黒画面のマジックはこちらでも同様。どういう視覚心理学のトリックなんだろう。
ただ、最大の見せ場であるゴジラが制御棒背びれをバッキンバッキン突き出していって放射熱線を吐くまでの段取りシーケンスは、あの青白いチェレンコフ光的表現じゃないとちょいと物足りない。まあそちらを先に観ているせいもあるけど。
ゴジラ-1.0としては通常版を加えて2回目の鑑賞でゴジラパートはいいのだが、やはりあのクサくてグドい演技・演出のドラマパートを2度見るのはキツかった。
怪獣映画としてはモノクロ化が成功していて★5つでもいいけど、人間ドラマ分マイナス1.0。
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