RHEINGOLD ラインゴールドのレビュー・感想・評価
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期待はずれのオラオラ映画
監督、題材、音楽など見る前はとても期待してましたが、ヨーロッパ版Vシネつーか、ヤンチャ者立志伝的な既視感のあるストーリーで眠くなった。
ラップもさほど斬新には使われてないし、クルドや移民の背景描写も浅いし、オーソドックスな展開にガッカリ。
同じ犯罪物映画なら同時期に上映しているフランスのリュックベッソンのドッグマンのが数段スリリングで上質の映画でした。
いろんな角度から楽しめる良作映画
欧州の移民マイノリティが置かれた社会環境や彼らのコミュニティ形成を扱った社会派作品としても、ハラハラ感を楽しむクライム映画やラッパーとして成り上がる男の伝記映画としてのエンタメ作品としても、いろんな角度から楽しめる良作だと思いました。また、最近日本でもしばしばニュースで取り上げられるクルド人ですが、彼らの国境をまたいだ同胞意識やコミュニティ・ネットワークもうまく描写されていたと思います。
評価の-0.5分は、中東に携わってきた者としてイラン革命の描写がかなり粗雑に感じられたこと、映画の終わり方が個人的にちょっとチープに感じられたことを理由に付けましたが、総合的に見てすごくいい作品でした!
他方、公開3日目の日曜日に映画館で観ましたが、お客の入りがすこぶる悪く…もっと多くの人に観てもらって然るべき作品と思うので残念な気持ちです。この客入り状態だと上映期間はすごく短期で終わってしまうと思うので、興味のある方は急いで観に行くことをおすすめします!
バックギャモン
刑務所内で録音された曲でCDデビューを果たし、ドイツで大ヒットしたドイツ国籍のシリア人ラッパー、ジワ・ハジャビの話。
シリアで収容され金の在処を問われる様子に始まって、自身が産まれる前のクルド人の両親の話しに遡り、バスケのコートで稼ぎ、ボコられ、カターになって堕ちていく様をみせていく…ってもう堕ちているけど。
刑務所内で隠れて撮った音源を知人の作曲家にに託してCDデビューは破天荒なのかも知れないが、産まれや育ちのせいにして犯罪をしまくるただのDQNですね。
そしてイェロ恐すぎw
確かに波乱万丈な半生で、映画としてそれをみせていくのは面白かったし、まんま詩になっているのはビックリだったけど。
娘にはぐらかした様な言い訳しか出来ないのはカッコ悪かった。
結構「胸くそ」な話でした
なんというか、「それほどでも」というのが正直な感想。
皆さん絶賛してるみたいだけど、、、
生い立ちはたしかに壮絶だけど、実際壮絶だったのは両親で、主人公が転落したのは、そうならざるを得なかった運命とかではなく、全部身から出たサビ、自業自得。
家族は悲惨な境遇だけど、主人公はそうでもなく、むしろかなり恵まれた人脈の中で優遇されていたのに、自らどんどんツボにはまっていき、最後も半分他力本願でのしあがってるし。
母親や妹の人生の方がよっぽど悲惨で同情すべきだし、主人公はむしろ「胸くそ野郎」じゃないの?
……と思うのは、自分だけ?
RHEINGOLD ラインゴールド 戦場で生まれ、亡命の際には父が...
RHEINGOLD ラインゴールド
戦場で生まれ、亡命の際には父がスパイと疑われ子供ながら投獄の経験もする。亡命後も貧しい生活を強いられお金や罪を犯す事に対する考え価値観が一般とは大きく異なる。
お金に追い追われ、金塊強盗事件を犯してしまうのだが、幼少期から金塊強盗事件までの半生を描いた作品であった。
この作品では刑務所で作曲し、それがどれほど国内でヒットしどういうスーパースター扱いになったから割愛されている。
その為彼のことを全く知らない身としてはそこからは自身で調べてねという感じで終わってしまったが、それでも彼の半生がまるで映画の様な半生で映画の映画を見ている不思議な感覚を覚える作品であった。
これだけの事をして7〜8年の禁固刑で刑務所内で歌も作れてそしてそれを国民が求めるのだから、改めて感じるのは犯罪、元受刑者に対する見方、扱い方、感じ方はだいぶ日本とは異なる文化にあるんだなと感じさせられる作品であった。
異文化に触れ、そして地から這い上がる様な彼のリアルな生き様に魅了される作品ではあった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
12 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
13 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
14 アクアマン/失われた王国 4.5
15 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
16 異人たち 3.7
17 ミツバチと私 3.6
18 ブリックレイヤー 3.5
19 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
20 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
21 12日の殺人 3.3
22 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
23 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
24 コヴェナント/約束の救出 3.0
25 僕らの世界が交わるまで3.0
26 ストリートダンサー 3.0
27 カラーパープル 2.9
28 弟は僕のヒーロー 2.8
29 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
30 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
31 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
32 関心領域 2.6
33 ジャンプ、ダーリン 2.5
34 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
35 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
36 マダム・ウェブ 2.3
37 落下の解剖学 2.3
38 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
39 哀れなるものたち 2.3
40 DOGMAN ドッグマン 2.2
41 パスト ライブス/再会 2.2
42 ボーはおそれている 2.2
43 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
44 瞳をとじて 2.2
45 ゴースト・トロピック 2.2
46 葬送のカーネーション 2.2
47 Here ヒア 2.1
48 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
49 ハンテッド 狩られる夜 2.0
50 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
51 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
52 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
53 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
54 VESPER/ヴェスパー 1.5
55 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
まるで映画のような映画
ドキュメンタリー風な映画を想像していましたが、とても1人の人生に起こった出来事とは思えない!!
怒涛の展開の連続は“まるで映画みたい”
ポップで笑えるジェットコースタームービーでした!
あれよあれよと言う間に転がっていく様は、まるで何かに吸い寄せられているかのよう。
これまでの出来事がラストの歌に集約されて…全てはこの為にあったのかと思えます。
この世に起こる良いことも悪いことも全てが映画になるように、全ての出来事もラップとして昇華される。
理不尽な世の中に苦しんでいる人たちや道を踏み外した人たちの魂のはけ口であり、応援歌。
DJマエストロのトラックが素敵すぎて、普段ラップを聞かない私の心にもずっしりと響きました。
生い立ちからして、かなりヘビーな内容の社会派映画な筈なのに、テンポ良くユーモアを交えながら描いているので重くなりすぎない。
ケンカと友情と初恋の青春映画だし、法廷劇ですら笑えます。
いろんな要素がてんこ盛りで、ジャンルに縛られない映画なので間口が広い。
もしかして、ドキュメンタリー風にしなかったのは、この映画の作りそのもので“ラップ”を表現しているからなのかも?
ラップはノリの良いリズムが大事だし、韻をふむ言葉遊びのユーモアも交えつつ、語る内容はあくまでもハード。
今までにない興奮と感動が詰まった“ラップムービー”を体感しました。
ファティ・アキン監督の、シーンの空気が変わる瞬間が大好きなのですが、今回もあります!
ハッとさせられたり、ゾワッとしたり。
とても美しいシーンもあるし、とても力強いシーンもある。
お気に入りのシーンを語りあいたい。
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