劇場公開日 2024年3月29日

  • 予告編を見る

「波瀾万丈、現在進行形の人生」RHEINGOLD ラインゴールド りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5波瀾万丈、現在進行形の人生

2024年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

萌える

クルド系ドイツ人ラッパー・カターの破天荒な半生を描いた伝記映画。
イランでホメイニーによるイラン革命、そしてクルド人弾圧が続き、クルド系音楽家の父のもとに生まれたジワ・ハジャビは、イラク経由でパリに亡命し音楽教育を受けた後にドイツのボンに移ったが、両親の離婚により貧しい生活となった。ある日、街の不良たちに殴り倒された彼は復讐のためにボクシングジムで喧嘩の方法を習い、カター(危険なヤツ)となって報復後、ドラッグの売人や売春宿の用心棒をするようになった。さらに、水溶性コカインの運搬で瓶を割ってしまい、多額の借金を作り、金塊強盗に手を出し、国際指名手配となり、逃亡先のシリアで拘束され、ドイツに送還され、裁判の結果8年の実刑判決を受けた。ドイツの刑務所に収監されてる時、刑務所内で録音した曲でCDデビューを果たし・・・という、カターの壮絶な半生を描いた話。

こんな人生を送ると大体裏世界から抜けれなくなるんだが、そんなハチャメチャな半生をラップにして刑務所内で録音し、CDで出すという逆転の発想で成功したカターことジワ・ハシャビは凄いと思った。
やられたらやり返す、その不屈の精神は素晴らしかった。
ラストの川底の金塊とトップレスの人魚たちはなんだったんだろう?

りあの