「Cool!最高にかっこいい映画!」RHEINGOLD ラインゴールド talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
Cool!最高にかっこいい映画!
ここ数年見た映画の中で自分にとっては💯点満点の映画でした。ファティ・アキン監督の映画が大好きでなおかつ公開初日に映画館で見ることができた喜びと興奮もあります。想像と期待を遥かに超え、押しつけがましくない笑いと涙と感動と共に一人の男のエモーショナルな半生を見ることができました。予告編からは全く予想できなかったストーリー進行で、構成も時間軸もスピード感も素晴らしくカターと一緒にスカッとしたり痛い目にあったり悲しみや怒りや喜びを共に体験したような思いです。
音楽、キャスティング、セリフもクールでした!ライブ感溢れるカメラワークや映像で、現代社会(イラン・イラク戦争以降続く紛争、亡命、移民社会、旧西ドイツと今のドイツ&EU)が抱える問題を背景に、つらくもあるがあたたかい家族愛、郷土愛、友情の物語が心の琴線に触れました。
この映画の題名にピンときてもこなくても、実際に映画を見ればタイトルとチャプター(文字の色と大きさとフォント)のお遊びとストーリーとの関連性に笑えて、最後は皮肉と批判満載のロマンティック・キッチュな超・ドイツ的映像で痛いパンチを食らいます。よりによってワーグナー、この映画に出ていたドイツ人俳優はせいぜい2~3名。監督によって何気なく仕組まれたしかけを見つけて自分の頭で行間を埋める喜びを感じながら映画を楽しむことができました。監督が言っているように、本物のカターよりずっとハンサムな青年を主人公にしたのは結果的にとってもよかったと思います!
おまけ
お家に入ったら靴を脱ぐ、スリッパなど履く習慣に親しみを覚えました。日本だけと思いこむのは傲慢だなと思いました
「実話!」との情報、ありがとうございました。
靴を脱ぐ習慣については、私も「日本だけではないんだ」と驚きました。
日本でも、川口のクルド人問題は話題になりますが、これからは日本も移民を受け入れざろう得ない社会になっていくのでしょうね。
彼のように成功する人ばかりではないだろうから、移民の方々は大変でしょうね。
ドイツの移民に対する寛容さは、政策とはいえ、すごいな、と思います。